5月20~25日、札幌大通公園ではビヤガーデンならぬ、ワインガーデンが催されました。今年で5回目となります。
道内ワイナリー11社が集結し、各種道産ワインをグラスやボトルで飲むことができます。天気は雨だったのですが、行ってきました。ちなみにこの日の札幌の最高気温は17℃でした。
グラスワインは500円と800円の2種類に、500円のワインを3種類飲めるお得なテイスティングセットが1000円。ボトルは小売価格と同じ値段で飲めます。
私がテイスティングセットで選んだ3種類のワインです。
左から、
①奥尻ワイナリー シャルドネ 2007 瓶熟
②グレイスワイン千歳ワイナリー ケルナー 辛口 2005
③サッポロワイン グランポレール・北海道ケルナー・スパークリング 2008
①は最近このブログの検索ランキングで多く注目を浴びている奥尻ワイナリーですが、今回未発売のシャルドネをいただきました。以前試作の段階で試飲させてもらっていますが、その時よりも果実味があるのですがやはり、「しょっぱい」です。
②のケルナーももう何度も飲んでいますが、相変わらずの質の高さを感じます。ここの特徴でもある完熟ケルナーから放たれるリースリング由来の石油香は好みが分かれるところでしょう。
③は最近リリースされた新しいスパークリングです。まさにプティ・グランポレールの北海道ケルナー辛口に炭酸を入れたまんまの味わいで、かすかな石油香にしっかりとした果実味があります。が、グランポレール・シリーズはサッポロワインのフラッグシップです。安易に炭酸を注入するのではなく、瓶内二次とまではいかなくてもせめてシャルマー方式で造って欲しかったです。その下のプティ・グランポレール・シリーズではないところに疑問を感じます。
次に赤ですが、ここはやはり十勝ワイン!リリースされたばかりのシャトー十勝 2004をいただきました。こちらはグラス800円です。
写真を撮り忘れてしまいましたが、山ブドウを思わせる枯れ木の香りに、十勝ワインらしい強めの酸味をしっかり感じます。やはり果実味が他の十勝ワインよりしっかりしており04というビンテージの出来の良さを感じます。酸がまだ尖っているのであと5年はねかせたいです。
最後はフルボトルでいただきました。
ふらのワイン 羆の晩酌 2005
です。
ふらの2号という山ブドウとセイベルの独自交配品種から造られているワインで、香りがやはり山ブドウ由来の枯れ木のような野性味を感じさせます。味わいは決して濃くはないのですが、果実味がちゃんとあり、タンニンの渋みも感じられ、酸味もしっかりしています。余韻もそこそこ長く樽もほんのり香り、1800円という値段以上に質の高いワインだと思います。2000円以下の道産赤では一押しです。会場で売られていたジンギスカン串(タレ)と、酪農学園カマンベールチーズと好相性でした。
まだ春の北海道は肌寒いですが、こうやって街中の公園で道産食材と道産ワインを楽しめるのは、北海道ならではだと思います。本当はジャズライブも予定されていたのですが、雨で中止に。残念。
ただ、ちょっとだけ苦言を言わせてもらうと、グラス500円という価格に見合っていないワインがあったのが気になりました。単純に6杯取りとして、1本あたり3000円になりますが、スーパーで1本1000円もしないワインをグラス500円で出すのは、どうなんでしょう??諸々含めて2000円台のワインならまだ許せます。そのクラスのワインを出すのでしたら、来年はグラスワインの価格設定を見直してもらえると(300円を設定するとか)嬉しいです。
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