川頭さんを囲む会の第2夜です。
私のお気に入りのリストランテ、カプリカプリで行われているワイン会に、今回は川頭さんをゲストとしてお迎えしました!
今回のテーマは「ヴェネト州」
ヴェネトのワインと言えば、赤はヴァルポリチェッラ、白はソアヴェが有名ですね。これらのワインは以前は「安くて薄くて苦くて不味い」という印象がありましたが、近年質の向上が著しく、造り手をしっかり選べばとてもコストパフォーマンスが高いワインを飲むことが出来ます。それを川頭さんの解説と美味しいヴェネトの郷土料理とともに実感してもらおうというのが今回の会の趣旨です。
お店で用意して頂いたワインはテヌータ・サンアントニオのソアヴェとソアヴェ最高の造り手と称されるピエロパンのものとの飲み比べ、赤はサンアントニオのノーマル・ヴァルポリチェッラからリッパッソ、アマローネまでと、かなり豪華なラインナップになりました。
お料理の内容はこちらをご覧下さい。
今回の参加者は10名。うち女性が7名という、とてもエレガントな会となりました。
①BALBINOT PROSECCO Spumante Brut
最初の乾杯はこの泡です。ヴェネトのスパークリングワインといえば、プロセッコ。これは私の定番、バルビノットのものです。洋なしの香りが特徴的で、辛口ながらも果実味がしっかりしています。これもグビっと飲んじゃいました。ちなみにこれで実売1500円!素晴らしいです。
②Tenuta Sant' Antonio Soave 2007
まずはベースのソアヴェです。ガルガーネガにトレッビアーノ・ディ・ソアーヴェとシャルドネがそれぞれ5%ブレンドされています。しっかりとしたブドウの甘味を感じます。ガルガーネガは苦味が強くなりがちなんですが、これは弱めで私には程よいです。06は酸味が強かった印象ですが、これはちょうどいい塩梅です。時間が経つと香りが満開の花畑になりました。
③PIEROPAN Soave Classico 2006
ピエロパンのベースのソアヴェ・クラシコです。キャンティもそうですが、クラシコが付くとより限定された地域のブドウで造られたことを意味します。これはガルガーネガにトレッビアーノ・ディ・ソアーヴェ15%のブレンドです。奥に蜜のような甘い香りを感じますが弱めです。こちらもフルーティーで、質感がしっかりしていますが、やや苦味が強めです。ですが、許容範囲内です。ドライでスッキリ系のソアヴェです。
④Tenuta Sant' Antonio MONTE CERIANI Soave 2006
今年からソアヴェ地区に56のクリュ(畑)が制定されました。モンテ・チェリアーニはその一つです。ブドウはガルガーネガ100%です。ノーマル・ソアヴェよりもフローラルで桃のようなニュアンスも感じます。味わいは果実味がしっかりとし、甘味、酸味、苦味のバランスとその厚みは見事としか言いようがありません。余韻も長く、食事とはもちろん、ワインだけでも楽しめます。美味しいです。
⑤PIEROPAN Calvarino Soave Classico 2005
こちらはピエロパンのクリュシリーズの一つで、カルヴァリーノという畑のものです。モンテ・チェリアーニは石灰質を含む粘土・堆積土壌なのに対し、カルヴァリーノはより東に位置し、火山灰性土壌だそうです。こちらはトレッビアーノが30%とやや多めのブレンドです。香りはバナナやイーストっぽく、さほど強さはありません。味わいはやはり凝縮された果実味はありますが、苦味と酸味が私には強めです。やはりサンアントニオよりはドライな印象です。
⑥Tenuta Sant' Antonio Valpolicella 2007
ここから赤です。まずはノーマルのヴァルポリチェッラです。コルヴィーナ 70%、ロンディネッラ 30%で、樽を使わずステンレスのみで醸造しています。香りが独特でシナモンのようなニュアンスを感じます。柔らかい甘味にしっかりとした酸味の中にも木や草のような青さも感じます。もうちょっと時間が必要だったかもしれません。ちなみに定価で1650円!驚きです。
⑦Tenuta Sant' Antonio Monti Garvi Valpolicella Superiore Ripasso 2004
モンティ・ガルヴィというワインです。ヴァルポリチェッラにスーペリオーレがついていますが、これはアルコール度数がノーマルより高いことを意味します。リパッソは二重発酵のことで、ヴァルポリチェッラの中にアマローネで使われた陰干しブドウの絞りかすを入れて再度発酵させるというものです。これにより、より深みのある味わいになります。「ノーマルでは物足りないけど、アマローネは高級すぎて飲めない」という私にピッタリでお気に入りのワインです。とても凝縮感があり、甘味の中にカカオのようなビターと樽香が良い具合で、それを酸がしっかりとまとめます。余韻も長くブドウの皮をずっとかじっているような味が続きます。
⑧Tenuta Sant' Antonio La Bandina Valpolicella Superiore 2004
こちらはラ・バンディーナというワインです。ブドウの構成はモンティ・ガルヴィと同じですが、ブドウを2~3週陰干ししてから醸造します。アマローネは3ヶ月以上陰干しするので、プチ・アマローネという位置づけです。甘味、苦味、酸味、シルキーなタンニン、余韻のカカオと樽、このバランスは異次元です。お料理でいただいた若鶏のペヴェラーダソースとの相性は抜群!最高でした。
⑨Tenuta Sant' Antonio Campo dei Gigli Amarone della Valpolicella
この蔵の最高峰、カンポ・デイ・ジーリという名前のアマローネです。陰干ししたブドウから造られるこのワイン、アルコール度数は16度!ラ・バンディーナをさらに濃くして、アルコール感たっぷりの、これはまた別次元のワインです。陰干ししたブドウと聞くと、甘味が強い印象がありますが、しっかりと発酵させているので、甘味は思ったより強くはありません。その分アルコールが強いので、ドライな感じがします。上質のシングルモルトと相通じるところがあるかもしれません。ちなみに定価は9000円!なかなか自分で買うことが出来ないワインなので、今回飲むことが出来て本当に嬉しかったです。
お店でご用意いただいたワインはここまで。
しかし、これでは終わりません。川頭さんに提供していただいたワインを2本、飲ませていただきました。
⑩Mastroberardino Taurasi RADICI Riserva 1997
前夜はノーマルのタウラージでしたが、今回はリゼルヴァです。1997年と、熟したアリアニコを感じさせてくれますが、アマローネの後ではかすんでしまいました。印象があまりありません。申し訳ありません。ただ嫌味なところは全くなかったと思います。
⑪LE MACCHIOLE PALEO ROSSO 2004
今回のテーマとは別になりますが、トスカーナ・ボルゲリを代表するワイナリー、レ・マッキオレのフラッグシップワイン、パレオ・ロッソです。前日はビアンコを飲んでいます。誰が飲んでも美味しい!というワインです。しかも最高のビンテージとされる04!人気のあるワインですから、なかなか飲める物ではありません。川頭さん、ありがとうございました。ブドウはカベルネ・フラン100%。凝縮感と、細やかなタンニンと綺麗な酸に長く続く余韻。抜栓から2日経っていますが、全くへたった様子はありません。やっぱり美味しいです。憧れのワイン、とても嬉しかったです。
今回もとても素晴らしい会となりました。ソアヴェやヴァルポリチェッラを飲み比べるなんて機会はまずありませんから。誰よりも私が一番楽しませていただきました。川頭さんのワインにまつわるお話から、知られざるプライベートまで…。本当に楽しかったです。
この会を設けるにあたり、いろいろご相談させていただいたカプリ・カプリの方々にはとても感謝いたします。いつものことではありますが、お料理がとにかく美味しい!しかも今回もワインとの相性はバッチリ!リゾットをおかわりしてしまいましたから。ここ最近で一番のワイン会でした。本当にありがとうございました。
参加された皆様。本当に美味しいソアヴェやヴァルポリチェッラを知っていただけたのではないでしょうか?これからも是非イタリアワインを楽しんで下さい。
次回は来年になってしまうかと思いますが、また是非、川頭さんをお迎えして開催したいと思いますので、また是非ご一緒して下さい。
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