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2010年10月23日 (土)

KURISAWA BLANC 2009

岩見沢市栗沢にある中澤ヴィンヤードで収穫されたブドウを、栃木県足利市にあるココファーム・ワイナリーで醸造して造れられる道産ワインです。もうすっかり有名になりました。私が唯一認める世界レベルの道産白ワインです。
2009年の北海道は日照不足により果物、野菜が不作となりました。栗沢も例外ではなく、さらに病気が発生し、悲しいことにブドウの収量は激減。クリサワ・ブラン自体、リリースが危ぶまれましたが、本数は少ないものの、なんとか発売に至りました。産まれてきてくれただけで感謝です。その貴重な09を今回はココファーム・ワイナリーでいただきました。
Kurisawa_blanc09

産地:北海道 岩見沢市栗沢

ブドウ:ピノ・グリ、ゲヴュルツトラミナー、ケルナー、シルヴァーナ、ピノ・ノワール

色:やや黄色が強い麦わら色

香り:トロピカル・フルーツ、アプリコット、パイナップル(クリサワ・ブラン香!)

味:優しい甘味をしっかり感じます。例年より強め。その後ほのかな苦味と酸がじわじわ浸みだしてきます。が、酸はフィニッシュを迎える前にフェードアウトしてしまいます。後半の旨味も例年に比べるとやや薄目。いつもなら酸が伸びてきて、そこに旨味が乗っかり、さらにそこから強く長い余韻へと続くはずなのですが、今回は余韻までの間にやや空白の時間が出来てしまいます。ホクホクした根菜系の余韻の味わい、長さは相変わらず、さすが!です。もちろん全体としてみれば質の高いワインに変りはありません。ただ、個人的にちょっと“らしさ”に欠ける点が残念です。

値段:2400円

このビンテージではピノ・ノワールがブレンドされています。それはワインを造る前から予定されていた訳ではなく、クリサワ・ブランをリリースするために必要な手段でした。このピノ・ノワールがなかったら、09はリリースされなかったかもしれません。それだけ、2009年は大変な年だったのです。ですが、それも、クリサワ・ブラン。毎年セパージュが違っても、それで若干味わいが違っても、それが栗沢、中澤さんの畑そのものを表現しています。毎年、ブランドを保つために、きちんと同じ味のワインを造ることも必要でしょう。でもこうやって、ワインの味わいでその年のその土地を知る。それこそが、単なるアルコール飲料ではない、ワインの奥深さでもあり、楽しさでもあります。それをこのワインはいつも教えてくれます。
もう2010年の仕込みは始まっています。来年はどういう味わいになるのか、猛暑だったこの年をどう表現してくるのか、期待したいです。

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コメント

12月に、私も栃木で感じてきます。

手持ちも二本しかないのでそういう意味でもじっくりと吟味したいですね。

来年こそは、、、、


投稿: 呂比須 | 2010年10月26日 (火) 00時22分

呂比須様

是非、ココで楽しんできて下さい。それまでにこのワインが残っていればいいのですが…。
あくまでもまだ推測ですが、2010は09より本数は多くなりそうですが、08よりは少ないでしょう。ですので「余裕で買える」状況にはならないと思います。
大切に飲みましょう!

投稿: アマ | 2010年10月26日 (火) 21時30分

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