« PIERO MANCINI VERMENTINO DI GALLURA 2008 | トップページ | 北海道限定 生ワイン 赤・辛口 »

2010年4月 4日 (日)

道産古酒ワイン会

ワイン仲間の方からお誘いを受け、参加してきました。主催者の方が収集された貴重な道産ワインの数々をみんなで楽しみながら飲もう!という会です。道産の古酒はその存在自体貴重ですので、私も楽しみにしていました。
会場は夜な夜な札幌のワイン好きが集う、生パスタのお店「レサン」です。初めてお邪魔しました。
参加メンバーは10名。実に楽しい会となりました。
道産以外にも比較のために、同一品種のイタリア、フランス、ドイツのワインも用意していただきました。
ですが、いつものごとく、ここでは道産とイタリアのみご紹介します。
Photo

①サントリー 北海道ミュラー・トュルガウ スパークリング N.V
Photo_2
最初の泡です。サントリーが浦臼のミュラーで造ったスパークリングワインです。サントリーが道産ワインを造っていたことすら知りませんでした。かなり濃いゴールドをしており見ただけ長期間経ているのがわかります。泡は放置しておくとすぐに消えてなくなります。香りもシェリーのような熟成香があります。甘味と酸はまだしっかりしており、紅茶のようなニュアンスが感じられます。余韻で若干アンモニア香が気になりましたが、飲めないレベルではありません。
このワイン、ノン・ヴィンテージなので、いつ造られたのか全く情報がない謎のワインです。

②COLTERENZIO MULLER THURGAU 2006
Colterenzio_muller06
ここから2006ミュラーの比較です。まずはイタリアのアルトアディジェ州にあるコレテレンツィオという協同組合形式のワイナリーが造るミュラーです。グレープフルーツやハーブのようなすっきりとした香りがします。アルトアディジェのミュラーらしく、甘味は薄目で酸がやや強め。後半で苦味が膨らみそのまま余韻へとつながります。ミネラルがしっかりしており、結構硬めです。料理にはあわせやすい辛口ミュラーです。

③松原農園 ミュラー・トュルガウ 2006
06
久しぶりの再会です。道産ミュラーで私が好きな松原さんの06です。薄いオレンジの皮にグリーンのハーブ系が香ります。甘味は薄く、酸が強調されています。苦味は弱め。余韻では薄く根菜の味わいがそこそこ続きます。悪くはないんですが、全般に薄くなっているため、フレッシュな方が好みです。

④北海道ワイン 鶴沼ミュラー・トュルガウ 2006
06_2
某ワイン漫画に掲載され、一躍有名になった鶴沼ミュラーです。グレープフルーツが香りますが弱いです。薄い甘味の後、徐々に酸が強まります。フィニッシュで酸はピークに達し、余韻で薄くほんのりアプリコットのニュアンスがそこそこ続きます。これも全体的に薄いです。

⑤サントリー ジャパンヴァンタイユ ミュラー・トュルガウ N.V
Photo_3
最初の泡と同様、サントリーが浦臼のミュラーで造った謎のワインです。これもNVなので、いつ造られたかわかりません。香りがぼけリンゴ。この時点で酸化を予感させます。甘味が薄く、酸が際だっており、やはり口に含んでもぼけたリンゴが鼻をぬけます。余韻も短く、完全にピークを過ぎていました。残念。

⑥北海道ワイン 石狩ペルレ 1984
04
北海道ワインが鶴沼で造った第1号のワインです。これもまた貴重なワインです。これもまたシェリーのような熟成香の中にリンゴを感じます。甘味、酸味ともに薄く、苦味だけ残っている印象です。余韻でも苦味が舌に残ります。やはりこれもぼけたリンゴのニュアンスがあります。やはり26年間は厳しいか。

⑦北海道ワイン 鶴沼トロリンガー  2002
02
私の好きな鶴沼トロリンガーの2002です。この年のものは過去に飲んでいません。香りは枯れ木や土といった複雑な香りです。以前感じたベリーは消えています。もともと辛口ロゼですが、甘味は薄くなっている印象です。酸は角がとれ、それでもしっかり主張します。苦味もそこそこ。タンニンはうっすらと感じる程度で、余韻でも枯れ木のニュアンスが続きます。果実味が薄くなってはいますが、まだ十分楽しめます。

⑧北海道ワイン 木樽熟成 ピノ・ノワール 2003
03
ここからは03ピノです。まずは北海道ワインのピノ・ノワールです。以前01を飲んでいますが、この木樽熟成は初です。北海道ワイン社の赤によくある枯れ木にややスパイシーな香りがこれにも感じられます。甘味は薄く、酸は中くらい。果実味が薄く、今ひとつ焦点があっていないようなかすんだ印象です。

⑨山崎ワイナリー ピノ・ノワール 2003
03_2
道産ピノを一躍有名にした山崎さんのピノ・ノワールです。赤いベリーや木、腐葉土など複雑な香りがします。味わいはやはりのっけから酸が口の中を支配します。甘味はほとんど感じません。尖った攻撃的な酸にうすい苦味が続きます。7年経ってもまだ酸の角がとれません。ある意味山崎ワインらしいさは健在。

⑩北海道ワイン 貴腐ミュラートゥルガウ 1983
83
鶴沼で収穫された貴腐のミュラーです。道産貴腐ワインの第1号です。これまた大変貴重です。同社の貴腐は今はケルナーしかありませんので、ミュラーの貴腐自体とても珍しいです。蜜の香りがしますが、弱め。しっかりとした甘味を期待したのですが、残念ながら薄まっていました。酸も弱いです。これもシェリーっぽさはありますが、薄いです。

⑪北海道ワイン 貴腐葡萄36 ミュラートゥルガウ 1985
85
こちらも翌々年に造られた第2号の貴腐です。同じくブドウはミュラー。2年の差はほとんど感じません。83と同じような味わいでした。もう少し若いときに飲んでみたかったです。

他に、ドイツのミュラー06、フランスのピノ03(アルザス、ブルゴーニュ)も飲んでいますが、全く違うワインという感じです。とても勉強になりました。

総じて、道産ワインは酸が高めですので、熟成しても酸はきっちり残るのがよくわかりました。ただバランスを考えると甘味が薄まり、その他の要素が前面に出てくる感じで、どうしても酸だけが突出した味わいになってしまうようです。となると、保管状態によりますが、松原さんも含め北海道ワイン社のミュラーに関しては5年前後が一つのピークかもしれません。

大変貴重なワインをご提供して下さった主催者の方、参加された皆さま、楽しい時間をありがとうございました。

|

« PIERO MANCINI VERMENTINO DI GALLURA 2008 | トップページ | 北海道限定 生ワイン 赤・辛口 »

ワイン会」カテゴリの記事

コメント

わぁ~(・∀・)
個人的にはサントリーが気になりますね~
登美は今年100周年ですからね~
日本のワインの歴史を感じますね~

投稿: あ~ちゃん | 2010年4月 7日 (水) 15時37分

あ~ちゃん様

サントリーが浦臼に栽培契約農家を持っていたことをこの時初めて知りました。
そのままずっと、契約してくれていたら面白いことになっていたのにと残念でなりません。

投稿: アマ | 2010年4月 7日 (水) 22時02分

ホントですね~shine
余市VSになってたかもですよね~
まだ残ってるんじゃないですかぁ?wink

投稿: あ~ちゃん | 2010年4月 9日 (金) 20時02分

あ~ちゃん様

どうなんでしょう、契約農家はもうないようですが…。ワインはどこかにまだ眠っているかもしれません。

投稿: アマ | 2010年4月11日 (日) 11時04分

お忙しい中ご参加いただき、
さらに詳しいブログまで書いていただき、
ありがとうございました!

今度はもう少し飲み頃をそろえたワイン会を
やりたいと思いますので、
ぜひ、またご参加くださいねー!

投稿: よし | 2010年4月17日 (土) 09時33分

よし様

シークレットワイン会だったので、名前を出さなかったのですが、バレましたね(笑)。
サントリーのワイン、おそらく2000年以降のものだという情報までは入手できました。ですので、10年以上は熟成してはいないようです。

投稿: アマ | 2010年4月17日 (土) 11時28分

シークレットワイン会だったこと、
忘れて書いちゃいました^^;
サントリーの貴重な情報教えていただき、
ありがとうございます!
10年以上は熟成してなかったんですね~!
もっと古いのかと思ってました^^

投稿: よし | 2010年4月17日 (土) 12時35分

よし様

アルコール度数が低いからなのか、ブドウのポテンシャルの問題なのかわかりませんが、今のところ道産ミュラーは長熟に不向きという結論が出たような気がします。ありがとうござました。

投稿: アマ | 2010年4月18日 (日) 07時48分

この記事へのコメントは終了しました。

« PIERO MANCINI VERMENTINO DI GALLURA 2008 | トップページ | 北海道限定 生ワイン 赤・辛口 »