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2010年3月27日 (土)

アルト・アディジェのシルヴァーナ&ケルナーを楽しむ会

イタリアで最高の白ワイン産地と言っても過言ではない、北イタリアのトレンティーノ・アルトアディジェ州。
州名こそ一つなんですが、トレンティーノとアルトアディジェは別の文化圏です。特にアルトアディジェは南チロル地方と呼ばれ、元々オーストリア帝国の領土でドイツ語圏であったため、イタリア領となっても、ドイツ語が公用語として認められているなど、文化はドイツ語圏のまま。その迫害と流血の歴史的背景は省略しますが、少しでも知っておくとまたワインの味わいも変わるかもしれません。
造られるワインもオーストリアやドイツで栽培される品種が多くなります。
私が個人的に良く飲むのカンティーナ・ボルツァーノやコルテレンツィオのあるボルツァーノ周辺ではピノ・ビアンコ、ゲヴュルツ・トラミネール、ソーヴィニヨン・ブラン、ミュラー・トュルガウが主力ですが、ボルツァーノよりさらにオーストリアに近い北東部ではより標高が高く、リースリングやケルナー、シルヴァーナも栽培されています。
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今回、私のワイン仲間の方がその地に行かれ、持ち帰ってきたワインを楽しもうと、内々にワイン会を開催しました。

会場は札幌市内のイタリアン、TSUBAKI HALLさんです。
まずはシルヴァーナから。

①ABBAZIA DI NOVACELLA PRAEPOSITUS SYLVANER 2007

Abbazia_di_novacella_silvaner07_2

アバツィア・ディ・ノヴァチェッラという修道院で造られるシルヴァーナです。プレポージトュス(司祭長)と名付けられた最上のワインです。
白い花が心地よく香ります。果実の甘味をしっかりと感じ、ボディがしっかりし、徐々に苦味が重なってきます。酸は軽くフレッシュな印象ですっきり感があります。ミネラルもあり、余韻も非常に長いです。「あっ、これ、KURISAWA BLANCに入ってる」と思わせる1本でした。この味好きです。飲んだときはステンレスかと思ったのですが、アカシアの大樽で5ヶ月熟成しているようす。花の香りはこの樽から?

②Kuen Hof Eisacktaler Sylvaner 2006

Kuenhof_sylvaner06_2

クエン・ホフというワイナリーのシルヴァーナです。その前についているワインの名前はドイツ語なので、すみません、読めません。小さなワイナリーで昔は前述のアバツィア・ディ・ノヴァチェッラにブドウを卸していたのですが、今は自社で醸造を行っているようです。こちらは日本では入手が極めて困難です。
こちらはグラスから青リンゴが香ります。甘味は薄くやや辛口の部類に入ると思います。薄くアプリコットやバニラの樽のニュアンスもかすかに感じます。こちらも酸がフレッシュな印象で、アルコール感、ミネラルも強く余韻は長いです。アバツィアの方が個人的には好みでしたが、このワインもとても美味しかったです。

続いてケルナー。こちらは垂直です。

③ABBAZIA DI NOVACELLA PRAEPOSITUS KERNER 2006

Abbazia_di_novacella_kerner06_2

アバツィア・ディ・ノヴァチェッラのケルナーです。
白桃の甘い香りが力強く立ち上ります。ほどよい甘味を感じ、太いながらも丸い酸味が絶妙に絡みます。苦味や雑味はほとんど感じません。アルコール感は軽く、非常にまろやかな印象で優しい味わいです。今まで飲んだことのないケルナーで最高のケルナーです!

ABBAZIA DI NOVACELLA PRAEPOSITUS KERNER 2007

Abbazia_di_novacella_kerner07_2

今度は07です。こちらはパッションフルーツや完熟したパイナップルのようなフルーツの香りが広がります。06に比べると甘味は若干弱く、その分酸がフレッシュでキリッとします。全体的に細身な印象です。ミネラル感はさほど感じませんが、余韻は長いです。若々しいですがこちらも甘すぎず、料理にあわせやすいケルナーで美味しいです。

実に美味しく楽しい会となりました。アルザスやドイツワインを飲まない私にはシルヴァーナは単一で飲むのが初めてでしたが、実に美味しいワインに仕上がることがわかり、勉強になりました。北海道では今のところNAKAZAWA VINEYARDでしか栽培されていませんが、KURISAWA BLANCを飲んでも、非常に大きな可能性を感じます。

ケルナーは当たり前ですが、余市産とは香りから全く違いました。元々糖度が高い品種ですので、道産でも辛口にしても結構甘味が残るのですが、今回のは辛口でありながら、ほんのりと甘味を感じ、その酸とのバランスがとても絶妙でした。こういうケルナーのワインが北海道でも出来たら実に面白いと思います。

アルトアディジェのワインはやっぱり最高だと思います。でも負けるな北海道!

今回大変貴重なワインをご提供いただいた、親愛なるワイン仲間の皆さま、ご協力いただいたTSUBAKI HALLのスタッフの皆さま、楽しい時間をありがとうございました!

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コメント

いやぁ、羨ましい会ですねぇ!その場に居られなくて、ひじょうに残念です。ノヴァチェッラのプラエポジトゥス・ケルナー、イタリアでは最高の1本ですからね。

投稿: 師匠 | 2010年3月27日 (土) 12時16分

師匠

ありがとうございます!
イタリアでも最高の1本、納得でした。本当にアルト・アディジェの白は外れがないですね!
実は、この会で最高の赤を1本用意しました。
もちろん、アレです(笑)。それはまた改めて。

投稿: アマ | 2010年3月27日 (土) 12時30分

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