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2009年10月12日 (月)

第7回 カプリカプリワイン会

川頭さんご夫妻、アルトリヴェッロの伊東社長との札幌の宴第二夜は「リストランテ カプリカプリ」で定期的に開催されているワイン会です。私は7月の第6回は参加できず半年ぶり、川頭さんは昨年以来、ジョバンナさんも以前訪れていて2回目、伊東社長は初の訪問です。
今回は川頭さんがいらっしゃるので、お店の方に私からテーマを「川頭さんの得意なアルトアディジェで」と無理矢理お願いし、快くお引き受けいただきました。ありがとうございました。
アルトアディジェ州という州は実はなく、本当はトレンティーノ・アルトアディジェ州といいます。トレンティーノとアルトアディジェは歴史的に異なる国の支配下にあったため文化が異なり、当然造られるワインのスタイルも異なります。その違いをお店の美味しいお料理とともに感じながら楽しみました。
お料理はお店のブログをご覧下さい。
参加者は12名で、いただいたワインは10本。素晴らしい会となりました。
Vino







①VITICORTORI ALTO ADIGE torculum pinot bianco 2008
Torculum_pinotbianco08
まず最初の白は、アルトアディジェの協同組合6社が合同出資して造られたワイナリー、ヴィティコルトーリ・アルトアディジェのトルクラムというシリーズのピノ・ビアンコです。川頭さんが日本向けにタンクを厳選して造られたワインです。ほのかな青リンゴの香りに、実にフルーティーな果実味を感じます。酸もしっかりしており、とてもクリアなスッキリ系の白ワインです。幅広く食事にあいます。

②Cantina Bolzano SAUVIGNON MOCK 2008
Mock08
次はアルトアディジェの優良協同組合ワイナリー、カンティーナ・ボルツァーノのモックという畑で栽培されるソーヴィニヨン・ブラン100%のワインです。イタリアでもトップクラスのソーヴィニヨン・ブランで私も大好きな1本です。08は今回初めてです。ソーヴィニヨン・ブランらしい草系に南国フルーツの香りが混ざります。果実味がしっかりしており、酸も強めです。苦味も程よく余韻も長いです。今飲んでも美味しいのですが、酸の強さを考えるともう少し寝かせても楽しそうです。エゾシカのカルパッチョとよくあいました。やっぱり最強のソーヴィニヨン・ブランでしょう。

③VITICORTORI ALTO ADIGE Losmann Muller Thurgau 2008
Losmann_muller08
ヴィティコルトーリの今度はロスマン・シリーズです。品種は道産でお馴染みミュラー・トュルガウです。アルトアディジェでは標高の一番高いところで栽培されます。07を以前飲んでいますが、08は初めてです。バラのような香りに、グレープフルーツやライムのような香りを感じます。香りだけではミュラーとはわかりません。道産ミュラーに比べれば甘みは薄く、苦味も薄目で飲みやすく、酸がしっかりと全体とまとめてバランスを保ちます。辛口なんですがフルーティーで、でも甘すぎず、絶妙なバランスです。こういうミュラーを北海道でも造ってほしいです。

④Cantina Bolzano GEWURZTRAMINER 2008
Bolzano_gewurz08
カンティーナ・ボルツァーノのゲヴュルツトラミネールです。クレインステインというクリュ物ではなくベースのゲヴュルツです。バラやライチといった独特の香りがします。この品種は食事にはあわせにくいと(特に魚は無理)思っているのですが、このワインはゲヴュルツにしてはボディがやや細めで、独特の甘みと苦味が薄く、非常に飲みやすく造られています。これなら料理とも大丈夫。イタリアのゲヴュルツを買うときはこれで決まりでしょう。

⑤VITICORTORI ALTO ADIGE torculum st.magdalener classico 2008
Torculum_st_magdarena07
ヴィティコルトーリのサンタ・マッダレーナです。サンタ・マッダレーナはこの土地で古くから愛されているライトな赤ワインで、スキアーヴァに10%のラグレインがブレンドされています。赤ワインというより、ロゼに近いです。赤いベリー系の香りに、味わいもベリー系の甘みをしっかりと感じます。私にしてはちょっと酸が弱く感じられたので、軽く冷やすとより美味しく飲めると思います。普段のみに是非欲しい1本です。

⑥VITICOLTORI ALTO ADIGE Losmann Pinot Nero 2005
Losmann_pino05
同じくヴィティコルトーリのピノ・ネロです。ベリーの中に枯れ木のような香りがします。ラズベリーのような甘酸っぱさに樹の苦味を感じます。酸は丸く、軽く熟成感もあります。タンニンはとても細かく、スイスイ喉を通っていきます。ピノ・ノワールとしては薄目かもしれませんが、実にチャーミングな赤ワインです。

⑦Cantina Bolzano St.Maddalener-Gries LAGREIN 2007
Gries_lagrein07
こちらはカンティーナ・ボルツァーノのハイ・コストパフォーマンスシリーズであるグリエスのラグレインです。これも私の家飲み用では定番です。黒いチェリー系や枯れ木のような香りを感じます。甘みは強めで、酸は細いです。後半でカカオの苦味とミネラルの灰っぽさを感じます。06よりちょっと硬い印象です。ですが、濃すぎず薄すぎず、私好みなバランスです。今回の肉料理にはちょっと力負けしたかもしれません。

⑧Cantina Bolzano LAGREIN RISERVA TABER 2006
Taber06
上記と同じ蔵で同じ品種ラグレインを使ったワインです。こちらはタベールというクリュワインで、アルトアディジェで最高の赤ワインと言っても過言ではないでしょう。こちらも黒いベリー系の香りがします。凝縮された果実味にしっかりとした太い酸が絡みます。タンニンもミネラルも強く、まだ若い印象です。後半でカカオの苦味を感じそこから長い余韻へと続きます。パワフルです。道産牛ほほ肉のグーラッシュとは良い相性でした。

⑨CESCONI MORATEL 2004
Cesconi_moratel
ここからはトレンティーノの赤です。チェスコーニというワイナリーのモラテルというワインです。メルロー、カベルネ・フラン、テロルデゴ、ラグレイン、シラーの混醸です。国際品種と土着品種をブレンドし、ボルドーを意識したような味わいです。ピーマン香があり、果実の甘みが濃いめで、酸も十分。これもまだ若い印象です。北の赤ワインではなく、ボルゲリあたりを彷彿させます。

⑩FORADORI GRANATO 2000
Granato2000
フォラドーリのグラナートというワインです。テロルデゴというトレンティーノの土着ブドウ100%で造られ、高い評価を得ているワインです。テロルデゴの代表的ワインでしょう。2000という今は手に入らないワインです。枯れ木のニュアンスを感じ、スパイシーさもあります。果実味は強いのですが、タンニンがまだ粗く、ミネラルも硬いです。もう少し時間が必要だと思いました。凄いポテンシャルのワインです。

今回は好きなワインばかりだったので、もちろんワインは美味しかったのですが、それ以上にいつもながら料理が素晴らしくて感動しました。マリアージュも完璧です。
実に素晴らしい会でした。もっともっと現地に行ってみたくなりました。また次回が楽しみです!
ご一緒された皆さま、カプリカプリの皆さま、楽しい時間をありがとうございました。

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ワイン会」カテゴリの記事

コメント

素晴らしいアイテムですね! 比較試飲してみたいものばかりです。
相変わらずわかりやすく明確な表現、参考になりました。
近ければ参加したかったです。。 (・・;)

投稿: | 2009年10月12日 (月) 12時32分

湧様

ありがとうございます。美味しかったです。ワインを楽しむ上で、一緒に飲む人と料理は重要ですね。
このあとアップしますが、この翌日にも是非参加して頂きたかったです。

投稿: アマ | 2009年10月12日 (月) 13時32分

コメント遅くなってすみません・・・。
先日はご参加ありがとうございました!!
なんと3日連続の!?すごいですね・・・。
来春までの宿題、がんばります!

投稿: CCまだーむ | 2009年10月14日 (水) 22時09分

CCまだーむ様

いえいえ、ありがとうございます。
とても美味しく楽しい時間でした。
すっかり来札時の定番となっておりますので、また来年もよろしくお願いします。
この3日間は本当に楽しくて。今は心に秋風が吹いています。

投稿: アマ | 2009年10月14日 (水) 22時20分

念願のカプリカプリさんでの食事でした。

今回のワインに合せた料理のマリアージはもうこれ以上の組み合わせはないであろうという、イタリア人のジョヴァンナのお墨付きでしたね。

はやくイタリアに行きたいです。
それまでは、カプリカプリさんで予習をしておこうと思います。次回は、気軽にランチにも行ってみます。

投稿: 呂比須 | 2009年10月16日 (金) 16時55分

呂比須様

私の大好きなカプリの料理を気に入っていただけて、私も嬉しく思います。札幌イタリアン最高!

投稿: アマ | 2009年10月18日 (日) 11時08分

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