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2009年9月30日 (水)

コルク臭除去実験

同じ記事をmixiにも書いたのですが「面白いからブログにのせたら?」という声をいただき、こちらにもアップすることにしました。

先日行われたワイン会で、実に残念なワインが1本ありました。
コルク臭がついていたのです。いわゆるブショネってやつです。
私はこのコルク臭に過敏なほど反応してしまいます。
時々「これは違うよ」と否定されることもあるのですが、今回は参加された他の方々も「ブショネ」と言っていましたので、間違いないでしょう。

参加者の方がワイン会でみんなと飲みたいと思って、大切に持参されたワインです。
なんとかして飲めるようにならないかと、持参された方から譲り受け、自宅に持ち帰り、コルク臭の除去実験を行いました。

まずはネットで情報収集し、試してみた方法は5条件。
Photo



写真左から
①何もなし。

②サランラップ(旭化成社製)を30×30cmにカットし、そのままワインの入ったグラスに入れる。

③スーパーのビニール袋(レジ袋ではなく、生鮮品等を入れる透明な袋)を広げ、そこにワインを入れる。

④我が家で愛用しているBritaで濾過する。

写真にはないのですが

⑤食品用ラップ(シージーシージャパン社製)を25cm×25cmにカットして入れる。

さて、結果はいかに?

【開始直後】
①は抜栓から2日経過していますので、抜栓直後よりは飲めなくはない印象です。ただ過敏な私には、やはりつらいものがあります。
②、③、⑤は変化なし。
④のbrita。濾過したら色が半分の薄さになってしまいました。でお味は…。
ブショネは見事に消えました!
が、水です。ワインじゃありません。これを煮沸させてアルコールを飛ばしたら、海洋深層水です。
ワインをも水にしてしまうBrita、凄すぎます(笑)。

【10分経過】
①は変わらず。④は上記の段階で終了。
②のサランラップ、③のビニール袋はかなりコルク臭が消えました!でもまだ私としては許せません。
特筆すべきは⑤のラップ。この時点でほぼ完全に消えました。

【30分経過】
何もしていない①も若干弱まったような気がします。
ここで②サランラップと③ビニール袋との差が出てきました。
②は弱くなりましたが、10分の時点と変化なし。
③はほとんど消えました。ここまでくると気になりません。

【60分経過】
①はまだ気になります。
②も変化なく、かすかにコルク臭は残ります。ですが、驚いたことに、サランラップって保冷効果があるんですね。①より冷たいです。
③と⑤は完全に消えました。美味しく飲めます。幾分③のビニール袋の方が果実味も薄くなった気がします。

【まとめ】
コルク臭を早く除去する効果だけなら
1.Brita
2.食品用ラップ
3.スーパーのビニール袋
4.サランラップ

となります。
ですが、Britaはワインではなくなってしまいますので、結果としては
食品用ラップ(シージーシージャパン社製)が一番効果的です。

これはラップの種類ではなく、どうも原材料の違いによるものだと思います。
サランラップ(旭化成社製)は
・ポリ塩化ビニリデン(脂肪酸誘導体、エポキシ化植物油添加)
食品用ラップは
・ポリエチレン(無添加)
です。
スーパーのビニール袋も主原材料はポリエチレンです。
ちなみにクレラップもサランラップと同じ原材料です。
コルク臭の原因物質はTCA(トリクロロアニゾール)で、ポリエチレンがこのTCAを吸着するらしいです。
ラップならなんでもいい、という訳ではなく、ポリエチレンかどうかが重要です。

【結論】
1.短時間でブショネを消去したければ、ポリエチレンのラップを探すべし!
2.もしなければ、スーパーへ行ってビニール袋を入手し、その中にワインを入れて30分待つべし!

今回は白ワインでしたが、赤ワインでも同様の効果が出るか、機会があれば試してみたいと思います。

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ワイン関係イベント」カテゴリの記事

コメント

面白いですね。
以前もラップはやってみましたがそのときは確かに飛びましたがいまいちでした。

投稿: ナカツカ | 2009年10月 1日 (木) 12時12分

個人的に、ブショネにまだ「遭遇」してないので、「ビオ臭」の様に反応できません(笑)

実際、アレは私には、「個性的な香りのワイン」という印象です。

おかしな例えで申し訳ないですが、18で上京して一人暮らしをした、アパートの物置の扉を開けたときに、初めて遭遇した「○○ブリ」を(素手)で採ろうとした自分が居ました。
その時の気持ちと今同じ心境です。
解りますか?^^;

イマイチ、ブショネが解りません。
こういうのって、実際経験してみないと人に「こうだよ」って伝えること出来ませんものね。
ブショネのワイン会って、、、、成立しませんよね^^;

何事も経験重視は私(笑)

投稿: 呂比須 | 2009年10月 1日 (木) 23時22分

ナカツカ様

ありがとうございます。山本会の時タウラージでやりましたね。あのときはラップが小さかったのと、おそらくサランラップじゃなかったかと記憶してます。

呂比須様

なかなか難しい例えですね(苦笑)。
スクールではワインにTCAを入れてブショネを意図的に造って勉強するところもあるようです。実は私もブショネはよくわかりません。コルク臭はわかるんです。でも同じ香りでも人によって「ブショネ」という人もいれば「違う」という人もいて、基準が今ひとつわかりません。ですので、私は「ブショネ」という表現は使わず、「コルク臭」としています。TCA由来の香りは必ずしもコルク由来ではないため、その表現にも問題はあるかもしれませんが、私には湿ったコルクと同じ香りに感じられるため、そう表現しています。生理的にどうしてもこの香りがダメなようで、理屈ではなく、体が不快な香りとして反応してしまいます。幸か不幸かわかりませんが…。
次回遭遇したら、こっそり隣でつぶやきますね(笑)。

投稿: アマ | 2009年10月 2日 (金) 05時34分

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