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2009年7月26日 (日)

バルバレスコ水平飲み比べワイン会

バローロと並び、イタリアを代表する銘酒バルバレスコ。バローロが王様ならバルバレスコは女王様とよく表現されるとおり、重厚なバローロに対しバルバレスコはしなやかさを持っています。しかも値段も王様より若干安め。このせいか、バローロの弟分とも言われますが、決してバローロより劣っている訳ではありません。
そのイメージを払拭するかのように、2007年ビンテージからクリュ・単一畑が法制化され、バローロよりもより厳格な基準を設けました。
今回はそのクリュによる違いを同一生産者・ビンテージで飲みくらべをしようと「ワインと食事を楽しむ会 in 札幌」主催で会が催されました。
ワインは古くからそのクリュの個性を大切にしてきたプロデュットーリ・デル・バルバレスコ(バルバレスコ生産者組合)の9つあるクリュワインのうち4つです。
会場は最近イタリアワインのワイン会でよくお世話になっている「BECCO」です。
用意されたワインはバルバレスコ以外も含め11本です。
Barbaresco





今回はバルバレスコのみコメントをのせます。

①Giacosa Fratelli BARBARESCO RIO SORDO 2001
Fratelli_riosordo01
まずは、リオ・ソルドという畑の生産者違いの飲みくらべです。バローロで高い評価を得ているジャコーザ・フラテッリのものです。
色はきれいなルビーで中心部がやや黒みがかっています。香りはタバコ、ベリー系、若干枯れ木。軽い甘味に程よい苦味。その後丸い酸味が絡みます。タンニンは強く、まだざらつきます。ミネラルも程よく、全体のバランスがとても良いです。ワインだけでも楽しめます。ブドウの皮の余韻が長く続きます。

②PRODUTTORI del BARBARESCO RIO SORDO 2001
Riosordo01
プロデュットーリ・デル・バルバレスコのリオ・ソルドです。
タバコ、ベリー、プラムが香ります。口に含むとまず酸味を感じ、すぐに木イチゴのような甘酸っぱさに変わります。①に比べると酸がまだ若い感じがします。タンニンは強いながらもこなれており、シルキーです。苦味は中くらいで余韻ではカカオのような味わいで長いです。これも美味しい。


③OVELLO 2001
Ovello01
次はオヴェッロです。リオ・ソルドはバルバレスコ村の南に位置しますが、オヴェッロは反対側の北側にあります。
②よりもタバコの煙が強く、木の葉香りがします。フルーツ系はあまりしません。果実の甘味の後すぐに苦味に変わります。タンニンは強く後半から酸がじわじわしみ出してきます。ミネラルも強く、全体的に力強さを感じます。余韻ではカカオにミネラルの灰っぽさが加わります。

④MONTESTEFANO 2001
Montestefano01
モンテステファーノはオヴェッロに近い南に位置します。
タバコに紅茶の香り。甘味が強く、その後若干梅しそのニュアンスがあります。苦味もタンニンも強いのですが、とてもこなれており、酸味も綺麗に絡んでます。ミネラルも強靱で、余韻で灰が長く続きます。この時にはもう口の中がガシガシです。


⑤PAJE 2001
Paja01
最後はパイエです。バルバレスコ村の中心、オヴェッロとリオ・ソルドの中間に位置します。
香りは煙が強く、その中にベリー系を感じます。甘味は薄目で、酸味が際だった印象です。苦味はそこそこで、ミネラルがやはり強いです。余韻では同じく灰っぽさが長く続きます。タンニンの状態はすでに口の中がタンニンだらけだったため、もはや正確にはわかりません。畑の面積が2.5ヘクタールと、この中では一番小さいのですが、味わいもどことなくこじんまりした印象です。


美味しいワイン達でした。同じ品種で、醸造方法も、熟成期間も同じなのに、畑の違いでこんなにも味わいが違うんですね。バルバレスコという枠の中に収まりながら、どれもその枠を飛び出すことなく、それぞれの個性を出す。ワインは凄いですね。

土壌は全て石灰岩と砂礫層ですが、リオ・ソルドは他と比べると石灰岩が少ないのかなぁ。パイエは標高の高さを、モンテステファーノは日当たりの良さ感じさせます。オヴェッロは畑の石灰岩に太陽光が反射して眩しい光景をイメージさせます。あくまでも想像ですが、行ってみたいです、畑に。
畑の写真はプロデュットーリのWEBにあります。

貴重なワインを取りそろえて下さった主宰のヤックリュ様、ご一緒に楽しんで下さった皆様、ネッビオーロ星人の方、ありがとうございました。

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コメント

お礼が遅くなり申し訳ありません。
先日は資料・解説等お世話になりました。
私にはテロワールの違いなのか生産者の違いなのかは解りかねますが、それぞれに味と香りに違いがあることだけはよく分かりました。
またご指導お願い致します。ありがとうございました。

投稿: ヤックリュ | 2009年8月 1日 (土) 14時45分

ヤックリュ様

こちらこそありがとうございました。
貴重なワインの数々、勉強させていただきました。ご指導だなんて、とんでもないです。ソアヴェ地区もクリュを法制化しましたので、この流れは今後イタリア各地に広がるかもしれません。そうなるとまた楽しみ方が増えますね。覚えるのが大変ですが(苦笑)。

投稿: アマ | 2009年8月 1日 (土) 15時09分

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