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2009年5月31日 (日)

イタリアワイン持ち寄り会

「ワインと食事を楽しむ会 in 札幌」主催で「イタリアワインをみんなで持ち寄って楽しもう!」という会が開催されました。場所は以前もお世話になったBECCO(ベッコ)で、参加人数は12名です。一応上限は5000円までという設定ですが、実に個性的なワインが13本集まりました。

では、集まったワイン達をご紹介します。

①Bruno Giacosa Extra Brut Metodo Tradizionale 2003
Brunogiacosa_spumante03
最初の泡です。バルバレスコやバローロの超有名生産者、ブルーノ・ジャコーザが手がける瓶内二次発酵のスプマンテです。ジャコーザはピエモンテの 生産者ですが、ロンバルディアのオルトレポ・パヴェーゼのピノ・ネロから造られています。ピノ・ネロは黒ブドウですが、全くそれを思わせない色です。イー スト香が強く、しっかりとしたドライな味わいでほろ苦さが続きます。余韻で薬臭さが残り、この部分はちょっと苦手でした。

②FEUDI DI SAN GREGORIO LACRYMA CHRISTY BIANCO 2007
Gregorio_lacryma07
カンパーニャの有名生産者、フェウディ・ディ・サングレゴリオのラクリマ・クリスティです。ラクリマ・クリスティは「キリストの涙」という意味で 赤・白ありますが、今回は白をいただきました。セパージュを覚えておらず、聞かれたときに「ファランギーナとグレコ」と嘘を教えてしまいました。正解は コーダ・ディ・ヴォルペ、フィアーノ、ファランギーナ、他でした。
南らしく、しっかりとしたブドウの甘さを感じます。その後苦味が続くのですが、この苦味がちょっと雑で、私の苦手な部類に含まれます。酸はしっかりしてます。途中でロウっぽさがあります。

③FEUDI DI SAN GREGORIO CUTIZZI 2007
Gregorio_cutizzi07
偶然にも同じ生産者のワインです。クティッツィという単一畑のグレコ種から造られる白ワインです。ハチミツ系の甘い香りに、味も完熟ブドウを思わ せるしっかりとした甘味が広がります。その後弱めの苦味が重なり最後に強めの酸味がしめます。厚すぎず薄すぎず、バランスがいいグレコです。



④NICOLINI LIVIO Moscato 2005
Moscato05
フリウリのニコリーニ・リヴィオという生産者です。初めて目にしました。モスカートという名前の通り、香りはモスカート(マスカット)そのもの。 ピエモンテのモスカート・ダスティやアルトアディジェのモスカート・ジャッロのような甘味のあるワインを彷彿させますが、口に含んでビックリ。全く甘くあ りません。レモンティーをコントレックスで薄めたような味わいで、ミネラルごつごつ系です。昔ながらの製法で昔ながらのワインを造っているそうですが、果 実味薄く、酸も薄く、個人的にはちょっと難しすぎるワインです。

⑤Erste & Neue STERN SAUVIGNON 2007
En_stern07
これは私が持参したワインです。エステ・ノイエというアルトアディジェにある協同組合ワイナリーのソーヴィニヨン・ブランです。ステルンという単 一畑のものです。本当に美味しいイタリアのソーヴィニヨン・ブランを知って欲しく、しかも料理にアスパラが出るだろうと予測して選びました。
グ レープフルーツの皮にほんのり緑黄色野菜の青さが香ります。ふわっとした甘味の後すぐに強めの酸味が口の中を覆います。苦味は弱めで、じわじわとうま味が しみ出してきます。30分ほどすると酸味がやや後ろに下がり、果実味が前面に出てきてとてもうまさを増します。手前味噌ですが、文句なしに美味い!

⑥VIE DI ROMANS Piere Sauvignon 2006
Piere_sauvignon06
こちらはイタリアワイン好きなら知らない人がいない、フリウリのヴィエ・ディ・ロマンスです。ここの白ワインは誰が飲んでも「美味しい」と納得し ます。ステンレス仕立てのピエーレ・ソーヴィニヨンです。実は先のステルンとの飲み比べを楽しみにしていました。こちらはパッションフルーツにほんのり野 菜の葉っぱが香ります。果実味たっぷりで、こちらも苦味は弱く、酸の立ち方はジワジワっときて、飲み込む直前でピークに達します。とてもジューシーで、み ずみずしいソーヴィニヨンです。やっぱり美味い!

⑦GRATO GRATI Rosso di Toscana 1988
Garatograti88
トスカーナのルフィナ地区にあるグラート・グラーティというワイナリーの赤ワインです。ここのワイナリーは大樽で長期間熟成させてからボトリングしてさらに寝かせてから出荷します。ですので、1988年のワインですが、今でも購入できます。
セパージュはサンジョヴェーゼ80%、カナイオーロ15%、トレッビアーノ3%、マルヴァジーア・ビアンカ2%で、サンジョヴェーゼに白ワインを混ぜると いう、古典的なキャンティです。 私は多分3回目です。ベリー系の香りに湿った森の土のような熟成香があります。まだまだ果実味はしっかりとしており、中盤でカナイオーロらしいカカオの苦 味がきます。タンニンも酸味もこなれており、丸くなっています。まだまだいけそうですが、今がピークかもしれません。いいタイミングでいただきました。

⑧Montevertine LE PERGOLE TORTE 2004
Pergole_torte04
こちらもトスカーナの人気ワイナリー、モンテヴェルティーネのレ・ペルゴーレ・トルテです。サンジョヴェーゼ100%で造られます。のっけからバ ニラ、ココナッツといった樽由来の香りにサンジョヴェーゼのベリー系の香りが混じります。果実味はしっかりしており、酸もやや尖った印象があり、均整がと れるにはまだ時間が必要かもしれません。ですが、それは高い次元の話で、今飲んでも十分美味しいです。

⑨OCCIPINTI IL FRAPPATO 2005
Occhipinti05
シチリアのオッキピンティというワイナリーです。これも初めてです。フラッパートというシチリアのヴィットリア地区原産のブドウから造られるイ ル・フラッパートというワインです。開けて直後から梅干しの香りがし、そこに堆肥のような香りも混じります。濃い甘味を感じフィニッシュまでその甘味は続 きます。途中で苦味が重なりますが弱いです。酸味もジワジワッときますが、酸っぱいワイン好きな私にはもの足りず。まさに南のワインといった感じです。

⑩Barbacarlo 2003
Barbacarlo03_2
ロンバルディア州のオルトレポ・パヴェーゼ地区で古くからワインを造っているバルバカルロというワイナリーのバルバカルロというワインです。以前 カプリカプリのワイン会でこちらのモンテブオーノを飲んでいます。セパージュはクロアティーナ55%、ウーヴァ・ラーラ25%、ウゲッタ20%で、クロア ティーナの独特の苦味がアマローネを彷彿させます。アルコール感と甘味が強く、反対に酸味が弱いので、ちょっと私には飲みきるにはつらかったです。食中よ り食後に枝付きレーズンやビターなチョコレートと一緒にゆっくり楽しみたいワインです。

⑪NOTTOLA VINO NOBILE DI MONTEPULTIANO 2004
Nottola_vino04
またまたトスカーナのノットーラというワイナリーのヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノです。以前ここの蔵のベースを飲んでいます。セパージュはプルニョロ・ジェンティーレというサンジョヴェーゼのクローンが80%、カナイオーロ15%、マンモロ5%です。
果実の甘味が先行しますが、キャンティ・クラシコ地区の南にありながら、濃くはなく、灰っぽいミネラル感が土台となり、そこに程よい苦味と、しっかりとし た酸味が重なります。これもやはりカナイオーロ由来と思われる苦味が、この日いただいた肉のロースト部分ととても良くあいました。

⑫VIE DI ROMANS Maurs 2004
Maurus04
ヴィエ・ディ・ロマンスのマウルスというメルロー100%で造られるワインです。きれいなルビーレッドに、完熟したベリーやチェリーを思わせると ても凝縮感のある甘味が口の中に広がります。苦味や雑味はほとんどなく、その後酸がしみ出してきますが、私的にはもうちょっとこの酸がほしかったです。果 実味がまだ強すぎるので、あと数年後にまた飲んでみたいです。高すぎるイタリアン・メルローが多い中、この質で3500円はありえません。

⑬FARNESE EDIZIONE Cinque Autoctoni 08(2006)
Farnese_edizione
ア ブルッツォ州のワイナリーとして、ファルネーゼはおそらく日本で一番良く知られているのではないでしょうか。そこのトップ・キュベのエディツィオーネとい うワインです。イギリスの超有名なワイン評論家、ヒュー・ジョンソンがファルネーゼに依頼して、アブルッツォとプーリアの土着品種で造ったワインです。セ パージュはモンテプルチァーノ 33%、プリミティーヴォ 30%、サンジョヴェーゼ 25%、ネグロアマーロ 7%、マルヴァジア・ネラ 5%で、これも彼が決めたそうです。
濃いめの甘味を感じ、中盤で苦味もありますが、強くはありません。その後酸味が締めくくるのですが、ちょっと締め切れず。果実の甘味がずーっと前面にきま す。濃いワインはちょっと苦手なので、これももう少し枯れた感じがあると嬉しいです。2、3日おいたらまた違う顔を見せてくれるのでしょう。
甘味が強いので私は食後酒としてドルチェとともにいただきました。とてもよかったです。

なかなか楽しい会でした。普段自分では選ぶことがないワインをこうやって飲めるのはとても勉強になります。
特に個人的にはエステ・ノイエとヴィエ・ディ・ロマンスのソーヴィニヨン・ブラン対決はとても素晴らしかったです。両者譲らず、それぞれの産地の特徴も出ていて甲乙付けがたいです。ただ、ステルンはピエーレの半分の値段ということを考えるとコスト・パフォーマンスはステルンの方が上になります。ステルンは07でしたので、あと1年寝かせたら酸も落ち着いてもっと美味しくなる予感がします。
赤では好きなサンジョヴェーゼ主体のワインが3本集まったのが嬉しかったです。特にペルゴーレ・トルテはなかなか自分では買えません。しかも04!今回設定した5000円は軽く越えてしまうので、本当は犯則なんですが(笑)。まだまだ若い印象ですが、やはり美味しいワインでした。マリアージュを考えると今回私の中では赤はノットーラのヴィーノ・ノービレが一番!04のトスカーナは理屈抜きに美味しいです。

ワインをご提供いただいた皆様、楽しい時間をありがとうございました。第2弾をやりたいですね。その時はよろしくお願いします。

この後、物足りないネッビオーロ星人達と二次会へ。やはりビョーキです(笑)。

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コメント

こんばんは~、

詳細な内容アップありがとうございます。
私は、まだ、、、です(笑)

しかし、飲みましたね。でも飲み足りず?^^;

個人的には、白はヴィエディロマンス、赤は今飲むのであればという注釈付きで、ノットーラが一番になります。

モンテヴェルティーネは、10年寝かせ。
ファルネーゼも5年ほど寝かせた方が落ち着いて飲みやすくなるのではという感じでもったいなかったです。

投稿: 呂比須 | 2009年5月31日 (日) 21時19分

呂比須様

いや~、ほんと、よく飲みましたね。
イタリアワイン命の方々は大方同意見だと思います。ペルゴーレ04を、惜しげもなく提供して下さったたかさんには敬意を表します(笑)。はじめは「ネッビオーロだらけになるんじゃ…」なんて心配してましたが、蓋を開けてビックリでしたね。

投稿: アマ | 2009年5月31日 (日) 21時46分

アマさんのブログを読めば読むほど、
いけなかったことが後悔T_T
是非、2回目企画してくださいー!
よろしくお願いします(笑)

投稿: よし | 2009年5月31日 (日) 22時03分

ブログのアップ、ありがとうございました。

ヴィエ・ディ・ロマンス、持参した甲斐がありました。エステ・ノイエと飲み比べることができて自分にとっても、勉強になりました。

ネッビオーロ星人(苦笑)・・・自分は星人になるにはまだまだ飲み足りません!もっとイタリアワインに夢中にならないとhappy02

投稿: ノクターン | 2009年5月31日 (日) 22時20分

アマさんお久しぶりですー。
よしさん同様、とっても行きたい会だったので、第2回目を熱烈希望しております!!

投稿: shoko | 2009年6月 1日 (月) 09時36分

よし様

残念でしたね~。おそらく第2弾もあると思いますので、乞うご期待!

ノクターン様

ローマ人が通った道は、私が避けていた道。
少しは味の違いがわかった気がします。ただ飲んできただけですが、それなりに自分も成長してるのかなぁと、思わせてくれた1本でした。ありがとうございました。

shoko様

こちらこそご無沙汰しております。
主宰はヤックリュさんですので、私の一存では決められないのですが、あまりにも反響が大きいので、必ず第2弾を開いてくれると思います!その時は是非ご一緒しましょう!

投稿: アマ | 2009年6月 1日 (月) 22時41分

イタリアの会にはなかなか参加出来ず。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
次回は絶対参加ですぅ!!!
イタリアの奥深さはすごいですよねぇ~
いろんなワインを勉強して、国産ワインが美味しくなるべく伝道したいですぅ(笑)

投稿: あ~ちゃん | 2009年6月 2日 (火) 10時52分

あ~ちゃん様

次回は是非ご参加下さい!
基本的に、道産はイタリアとはワインに対する哲学が違いますので…。美味しくなる方法を伝えているつもりですが、壁は厚いです。
これ以上言うとまた叩かれるので止めておきます(苦笑)。

投稿: アマ | 2009年6月 2日 (火) 21時33分

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