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2009年4月 9日 (木)

モンキエロ・カルボーネ ワイン会

「ワインと食事を楽しむ会 in 札幌」のイタリア生産者別ワイン会の第3弾!
今回はピエモンテ州ロエロ地区で素晴らしいワインを造り出すワイナリー、モンキエロ・カルボーネです。もちろん私も大好きな蔵です。
ピエモンテを代表するブドウといえば、バローロやバルバレスコといった偉大なワインとなるネッビオーロです。そのバローロ、バルバレスコはランゲ地方で造られていますが、酸味、タンニン、ミネラルが強く、飲み頃を迎えるにはかなりの時間が必要となります。
しかし、ランゲの北に位置するロエロ地区では砂礫土壌ということもあり、同じネッビオーロでも、柔らかく、飲み頃も早く、飲みやすいワインとなります。しかもバローロに比べたら、同じような品質でも値段はロエロの方が安い!という、一般消費者には有り難いことづくしな地区です。
白は、なんといっても、土着ブドウのアルネイス100%で造られるロエロ・アルネイスが有名です。

今回の会場は「イタリアンカフェ BECCO」です。ワイン会での使用は初です。
参加人数は13名。
飲んだワインは9種14本!
Photo





では、飲んだワインをご紹介します。

①SORI RUCHIN MOSCATO D'ASTI 2007
Soriruchin07
最初の乾杯にいただいたソリ・ルキンという名前のモスカート・ダスティです。モスカート・ダスティはピエモンテを代表する甘口微発砲ワインで特に女性に人気があります。このソリ・ルキンはテレジオ・マレンゴというモスカートの生産者とのコラボによって誕生したワインです。甘口ですが、酸がしっかりしており、べたつくこともなくさっぱりといただけます。

②RECIT ROERO ARNEIS 2007
Recit07
レチットというこの蔵のベースとなるロエロ・アルネイスです。花や蜜の香りがし、口に含むと甘味を感じます。その後アルネイスらしい青草のような苦味をしっかりと感じ、全体を強めの酸が覆います。フレッシュな白ワインです。この苦味が青い野菜にぴったりです。


③CECU ROERO ARNEIS 2007
Cecu07
チェクという名前のロエロ・アルネイスで、レチットとは別の畑で栽培されているアルネイスで造られています。レチットの上級版です。香りの立ち方ははやりこちらの方が強いです。甘味・酸味・苦味のバランスがとても素晴らしく、決して味わいは濃くはないのですが、奥行きがあり、飲んでいて引っかかる要素が全くありません。特に酸の立ち方は絶品です。美味しいです。

④Tamardi 2006
Tamardi06
シャルドネ 70%にソーヴィニヨン・ブランを30%ブレンドしバリックを使ったタマルディというワインです。これはもう何回も飲んでいる私の大のお気に入り白ワインです。完熟したブドウを感じさせるしっかりとした果実味があり、さほど強くない苦味もよいアクセントになっています。やっぱり酸がきれいです。絶妙な樽さ加減も素晴らしいとしか言いようがありません。サクラマスと好相性でした。

⑤Tamardi 2002
Tamardi02
同じタマルディですが、このビンテージはセパージュが違っており、アルネイス 70%、シャルドネ 30%です。このアルネイスがチェクとして単一でリリースされたため、セパージュを変更しました。抜栓後は還元臭が強かったのですが、時間の経過とともに煙の中から果実の香りが出てきました。味わいも熟成を感じさせ、果実味はやや薄目ですが、酸は相変わらずしっかりしています。当然ですが、06とは全く異なる味わいです。

⑥PELISA BARBERA D'ALBA 2006
Pelisa06
バルベーラというブドウで造られる、ペリーザという名のバルベーラ・ダルバです。バルベーラは値段が手頃で、でも酸がしっかりとし、タンニンが柔らかく、普段のみに適したワインで私も好きです。ラズベリーやブルーベリーのような香りで、味わいもラズベリーのような甘酸っぱさがあります。それが徐々に梅しそに変わり、樽もほんのり香ります。

⑦REGRET LANGHE NEBBIOLO 2006
Regret06
特定の畑ではなく、広く栽培されているネッビオーロを使い、早飲みタイプに仕立てられるのがランゲ・ネッビオーロです。レグレット(後悔する)という名前が付けられています。ベリー系の香りに、スモーキーさを感じますが、やや弱めです。柔らかい果実の甘味を感じ、その後薄目の苦味、太い酸へと続きます。タンニンは細かく、収斂性はさほど強くはありません。気難しいネッビオーロをよくここまで飲みやすく造ったものだと感心します。

⑧Sru ROERO 2005
Sru06
スルという畑のネッビオーロで造られた赤ワインです。これも私のお気に入りです。香りはやはりベリー系+煙で、レグレットより広がります。以前飲んだときはかなりタンニンが暴れていたのですが、今回はブルゴーニュ・グラスということもあってか、かなり落ち着きをみせていました。ブドウの甘味をしっかりと感じ、苦味は徐々にカカオっぽくなり、太い酸が絡んでラズベリーの入ったチョコレートのようになります。タンニンはやはり強いんですが、細かく、滑らかです。個人的には今回のラム肉には一番相性が良かったです。

⑨Printi ROERO 2003
Printi03
この蔵の最上級ワインです。プリンティという畑の、厳選されたネッビオーロのみで造られます。ベリー系+煙+樽が香ります。スルよりさらに凝縮度が高く、甘味を強く感じます。その分やや酸が力負けをしてしまい、私としてはもう少しキュッとしめてほしいところです。ただこれは好みの問題で、裏を返せば誰にでも飲みやすく美味しい赤ワインだと思います。余韻の長さもピカイチ。樽香は私の嗅覚を通じて脳にしっかりと刻み込まれています。タンニンはさらに強めで、ガツンと力強いんですが、でも細かく、ざらつくことはありません。きっとブラインドなら私はバローロと間違えると思います。

⑩SORI RUCHIN MOSCATO PASSITO 2005
Soriruchin_passito05
ソリ・ルキンの畑で収穫されたモスカートをパッシート(陰干し)することによって凝縮度を高めて造られる極甘口のデザートワインです。今回このワイン会を開催するにあたり、インポーターのアルトリヴェッロ様から特別にご提供いただいたワインです。05ですが、甘さの中にも枯れた感じがあり、紅茶キャンディーのような味わいです。ただ単に甘いだけじゃないところが、やはりモンキエロ・カルボーネ!と唸ってしまいます。休日の午後に飲みたい、そんな印象です。

美味しかったです。楽しかったです。ここまで外さないワイン会も珍しいかも。私の好きな蔵ですから、当然といえば当然ですが。
特に、ランゲとスルとプリンティを並べてラム肉を食べながら、どのネッビオーロがあうか飲み比べる、なんて贅沢はそう出来ることではありません。
そして、チェク。ここのロエロ・アルネイスに出会うまでは、あまり良い印象を持っていなかったため(苦味が強かったので)、個人的にはあまり飲まないのですが、チェクは評判通り、別格です。これは美味しいアルネイスだと思います。
参加された方々も、きっとご満足いただけたのではないかと思っています。
そして、この会のために、シェフが夜中2時まで仕込んで造ってくれたピエモンテの料理の数々。美味しかったです。BECCOの皆様、ありがとうございました。
そして、参加された皆様、楽しい時間をありがとうございました!

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コメント

かなり内容の濃い、素晴らしい会だったようですね。私も参加していれば、十分に楽しかったと思います。また、10年後にでも違うヴィンテージで同様の会が開催されたら参加をしたく思います。

それでは来週、札幌でお会いしましょう。


投稿: Kawazu | 2009年4月10日 (金) 17時26分

いつも解説・資料作りをありがとうございます。
久しぶりにすべてのワインそれぞれが独自の美味しさを持っていたと感じる会でしたね。
私も白はチェクが苦味も旨味になっていて好きでした。
赤はスル。これの01か04年も飲んでみたいと思わされました。
しかし、何より素晴らしかったのはBECCOさんの心配り。フルートや白のグラス以外にブルゴーニュグラス4脚など一人10脚は使わせてもらっているので飲み比べが非常にわかり易く、且つ最適のグラスを出して下さったので美味しく頂けました。
お料理も手が込んでいるにも拘らずコスパな上、持ち込み料もお取りにならない。申し訳ない程有難かったです。感謝しておりますshine

投稿: ヤックリュ | 2009年4月10日 (金) 17時33分

10万ヒットおめでとうございます!
モンキエロ素晴らしかったです。赤はレグレットしか飲んだことがなかったので、上級キュベを体験出来てよかったです。
中でもスルは本当にブルゴーニュに負けず劣らずでは無いでしょうか?
酸がちゃんとあって、タンニンもエレガントで。
しかし、私のグラスは歯磨き粉ではなかったです…。結構甘めのソースでしたがラムに合いましたね。
ということは、ジンギスカンにも酸のある方がいいのでしょうか?
凡人には全く見当もつきません(笑)

投稿: えび子 | 2009年4月10日 (金) 19時18分

Kawazu様

実に素晴らしい会でした。10年後とは言わず、毎年お願いします!日本の北の島にもモンキエロのファンがいることを、機会がありましたら、フランチェスコにお伝えいただければ嬉しいです。
来週、楽しみにしております。


ヤックリュ様

お疲れ様でした。BECCOさん、思った以上に素晴らしかったですね。いや、本当に、あの値段でこの質はありえないです。
お店もそうですが、資料からワインまでご提供いただいたアルトリヴェッロの伊東様のご尽力にも感謝です。次回のイタリアは何にしましょう?


えび子様

ありがとうございます!
やっぱりスルですね!ラムに限らず、脂の甘味を感じる肉料理には酸がしっかりしたワインが私は好みです。フルーツのソースがあうような肉料理(エゾシカとか)には果実味たっぷりのプリンティがあうんじゃないかなぁ、と思います。ジンギスカンは、私も実はわからないので、検証しましょう。

投稿: アマ | 2009年4月10日 (金) 20時52分

モンキエロ会 予想通りの美味しさでした。

ロエロ地区の今後の躍進に期待です。
密かにBARBERA D'ALBAが気に入っていました。最後まで残して変化を楽しみ(笑)

しかし、Sruの出来には感服しました。
美味しい!


あまり大きな声では言えませんが、


あえて言おう「ブルより美味しい」と!

失礼しました。


#ジンギスカンになに合うでしょうね?
日曜日にネギ採りに行ってきます^^

##10万ヒット会は、もちろん「アマ」ですよね^^

投稿: 呂比須 | 2009年4月10日 (金) 23時08分

呂比須様

美味しかったですね。私もペリーザは好きです。
ブルゴーニュは、それはそれで美味しいと思いますが、イタリアしかわからないので、相対的ではなく、絶対的にこっちのコストパフォーマンスは高いと思います。

アマですか…、飲み頃のものは持っていないもので…。すみません(苦笑)。

投稿: アマ | 2009年4月11日 (土) 20時09分

アマさま

ヴィニタリー後、丸1日を使って、ロエロ巡りをしてきまして、それぞれの畑の違を見て参りました。
ランゲとロエロの違いは、土壌のほかに、
①ランゲの丘のほうが緩やか。ロエロの丘のほうが傾斜がきつい。
②ランゲは丘全体に葡萄を植えてしまっているのに対し、ロエロは南側のみブドウ畑に使い、北側の斜面は森を残してある。
などの違いもありました。

モンキエロのオーナーフランチェスコと、ランチを取りながら、あえて
他社のロエロのワインを4種類ほど飲みましたが、
あらためて、モンキエロのワイン達の正直さ、
ぶれない品質を確信しました。

今週はよろしくお願いいたします!

投稿: giorgio | 2009年4月13日 (月) 21時19分

giorgio様

この度は色々とありがとうございました!
なるほど、そのような違いがあるのですね。
やはり一度現地に行ってみたいです。
札幌、楽しみにしております。

投稿: アマ | 2009年4月14日 (火) 06時19分

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