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2009年3月29日 (日)

トカップ以外の十勝ワインをもっと楽しもう!会

北海道で最古のワイナリーである十勝ワイン。 十勝ワインと聞くと、トカップや町民還元ローゼというイメージが強いですよね? ですが、真の十勝ワインの実力はこれらではわかりません。 今回、十勝ワインの技術の高さ、独自品種の持つ可能性、そして何よりその美味しさを知ってもらいたくて、十勝ワインバイザーである副部長と私が十勝ワイン全面協力の下、ワイン会を企画いたしました。
十勝ワインバイザーがワイン会を企画すると、参加人数に応じて、十勝ワインからワインをご提供していただけます。今回は3本いただきました。

会場はJRタワーホテル日航札幌の中にあるカフェ、セリーナです。ワイン会としては初めてです。
参加者は「ワインと食事を楽しむ会 in 札幌」のメンバー9名+我々2名の計11名です。
そして開けたワインは11種、13本!
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これだけ並ぶと凄いです。ラベルがほとんど同じで「違いがわからない」というお声もありましたが(苦笑)。
十勝ワインバイザーである副部長のすばらしい解説を聞きながら、お料理とワインを楽しみました。
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では、今回いただいたワインです。

①ブルーム ロゼ
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国内で初めて瓶内二次発酵で作られたスパークリングワインです。清見を主です。ほんのり感じる程度の果実味に、しっかりとした酸味が心地よいです。全体的に薄めですが、今回のものはミネラル感があり、泡立ちも綺麗で美味しかったです。

②田園の雫 2007 白
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余市のケルナーを使用し、シェール・リーで作られた白ワインです。余市産ケルナーでシェール・リーを用いているのは、他にグレイス千歳、余市ワインがあります。香りに余市産ケルナーらしい石油香があり、味わいはドライです。ただ果実味が薄いのですが、その分料理にはあわせやすいです。

③シェーヌ 白Photo_2








こちらは余市や仁木のザラジュンジェとケルナーを主に使用しています。「シェーヌ」とはオークを意味し、ラベルにあるフレンチ・オークを使用して熟成させています。池田町限定品です。これも石油香がしますが、味わいは薄い甘味を感じ、バニラ香はさほどありません。軽いワインに樽香をつけた感じで、バランスは良いとは言えませんが、1382円という値段を考えると上出来です。

④セイオロサム 2004 赤
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清見、ツヴァイゲルト・レーベ等で造られた赤ワインで、ブレンドしているので、とても飲みやすく仕立てられている赤ワインです。香りは十勝ワインらしい枯れ木や土、麦芽糖など、複雑です。果実味もタンニンもマイルドで、酸も十勝ワインにしては柔らかいです。フルボディよりのミディアムボディです。

⑤清見 2004
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セイベル13053のクローンである清見を100%使って造られるワインです。十勝ワインの2004年はグレートビンテージなのですが、実は清見は早熟なため、9月以降の好天による恩恵はそれほど受けてはいません。それでも2002に比べたら酸が強くても果実の甘味もしっかりと出ているため美味しいです。

⑥清見 1999
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こちらは清見の最高の年、1999年です。色をみるとエッヂの朱色はまだまだしっかりしています。香りの立ち方も04とは違い、十勝ワイン独特の香りの中にベリーも入ってきます。味わいも酸が丸くなり、その分果実の甘味とのバランスが非常に良く、後半の樽も良い具合で香ってきます。私にはピノ・ノワールとの違いがわかりません。やっぱり99は別格です。

⑦清舞 2004
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山ブドウと清見の交配品種で、母親である清見の特徴を強く持ちます。全般的に薄いですが、果実味の濃さは清見より若干あります。酸は清見と同様強め。苦味もあり、バランスが整うまでは少し時間がかかるかもしれません。ラム肉が食べたくなります。

⑧山幸 2004
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清舞と同じ交配品種ですが、こちらは父親の山ブドウの特徴が強い品種です。清見より寒さに強く、味わいはアムレンシスのようなコクがあり、十勝ワインが最も期待している品種です。2004らしく果実味がしっかりしています。後半でやってくる酸も太くしっかりしています。後半の苦味と樽香のバランスも良く美味しいです。今飲んでもいいですが、あと5年は置いておきたいです。

⑨アムレンシス 1999
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池田町の山に自生するアムレンシス亜型という山ブドウから造られるワインです。十勝ワインの原点です。栽培が難しいため、この山ブドウを保護するため山ブドウ100%で造られるアムレンシスは現行の2002で最後となります。この99は何度か飲んでいますが、ピノ・ノワールを思わせる味わいに山ブドウらしい独特の香り、味わいが混ざります。十勝の山をイメージさせる1本です。完全に身体が肉料理を欲します。

⑩シャトー十勝 1999 赤
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十勝ワインの最高峰です。良年しか造られません。フレンチオークのバリックで1年間熟成させた清見やツヴァイゲルト・レーベ、名前のない独自品種のトップキュベをブレンドし、さらにイタリアンオークの大樽で1年間熟成させたワインです。今までの経験からツヴァイを混ぜた十勝ワインは10年が限界と思っていたため、今回の状態もちょっと心配でした。が、その心配は無用でした。甘味といい、苦味といい、そして角の取れた太い酸味と長い余韻はまさにシャトーの名にふさわしいものです。参加されたみなさんの評価も高かったです。

⑪山幸 fresh sweet
Freshsweet







山幸を発酵途中で引き上げ、甘味を残してロゼにしたワインです。フレッシュの名の通り酸も甘味も強いです。もう少し甘味を予想していたのですが、それよりも酸味がかなり勝ります。デザートなしではちょっと飲むのがつらいかも。

十勝ワインの赤には共通して枯れ木や土のような大地の香りがします。香りだけで十勝ワインだとわかります。味は北のワインらしく、酸味が強いです。酸っぱいワインが好きな私には許容範囲なんですが、飲み慣れない方々にはかなり「スッパイワイン」だっと思います。ただ2004はそれでも他の年に比べたら果実味がしっかりしている分、強い酸味は幾分後ろに隠れるため飲みやすいです。
肉料理との相性が抜群なんですが、今回のお料理は肉はちょっと少なめだったため、そこが反省点ですね。これは初夏に「BBQと楽しむ十勝ワイン会」を企画しなければ!

参加された皆様にはスッパイワインだらけで口の中が大変だったかもしれませんが、楽しい時間を過ごすことができ、ありがとうございました。美味しいと思っていただけたワインが1種でもあると嬉しいです。今後も十勝ワインをよろしくお願いします。

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コメント

 こんばんは。
十勝ワインバイザーにはそんんば特権があったんですね。・・・今年、受けようかなぁ。
 最近聞いた話しですが、歌志内の「太陽ファーム」が醸造免許を取ろうとしているらしいです。でも今の歌志内の畑だけでは収量が足りないので、栗沢に新たに畑を計画しているそうです。「ペンケウタシュナイ」シリーズがそこそこの評価を受けていますが、ココファームで作るからこそなのでしょうけど。でも、知り合いの方が今年からブドウ栽培を担うことになったようなので、個人的にはちょっとこれから注目していきたいと思ってます。
 あ、かのココファームのブルースさん、本当に栗沢に引っ越していらっしゃいましたよ。

投稿: キャンティファーム | 2009年3月30日 (月) 22時11分

拙い解説となってしまいましたが、本物を口にしていただきお気に入りの一本が見つかったなら嬉しい限りです。
そして、今日からアイスワインの申し込み開始です!
倍率はかなり高くなることが予想されますが、私も勿論申し込みます。
当選した際には、再び十勝ワイン会を開催し、みなさんと味わいたいですね。
ご参加いただいたみなさま、ご支援いただいた十勝ワイン様、そして細部に渡りお気遣いいただきました会場スタッフのみなさまに、心より御礼申し上げますm(__)m

投稿: 副部長 | 2009年3月30日 (月) 22時53分

キャンティファーム様

そろそろ畑仕事が忙しくなる頃でしょうか(笑)。
チーム・クリサワ(勝手に命名しました)の動きはこれから目が離せません。
私も近いうちにブルースさんにお会いしたいと思っています。歓迎会をしなければ!
貴重な情報ありがとうございました。

投稿: アマ | 2009年3月31日 (火) 08時31分

副部長様

初主催お疲れ様でした!
十勝ワインのwebにどのように掲載されるのか楽しみですね!
アイスワイン買えるよう祈ってます。

投稿: アマ | 2009年3月31日 (火) 08時33分

副部長&アマさん!
素敵な会をありがとうございました!
こんなにいっぺんに「十勝ワイン」を飲み比べるなんてなかなか出来ません。
ワイナリーでも…
北海道のワインの代表のように思えますが…
色々な意味で…
道外やお土産として目にする機会が多いので、
話にも出ましたが「実質的な北海道のワイン」に
なって欲しいです。
応援してますよぉ~!!!

投稿: あ~ちゃん | 2009年4月 2日 (木) 21時39分

あ~ちゃん様

こちらこそ、ありがとうございました。
確かに、シャトー十勝なんぞ、そう簡単に手に入るものではありませんが、私は十分コスパは高いと思っています。
もちろん全種あと500円安かったら全然購買意欲は違って来るとは思いますけどね。
是非あ~ちゃんさんもバイザー試験受けて下さい!

投稿: アマ | 2009年4月 2日 (木) 22時14分

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