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2009年3月13日 (金)

LA BRANCAIAワイン会

「ワインと食事を楽しむ会in札幌」主催で、今年1月に開催した「コルテレンツィオワイン会」に続く、同一の作り手による飲み比べワイン会第2弾が行われましたを行いました。
今回はトスカーナの有名ワイナリー、「ラ・ブランカイア」の水平と垂直です。ブランカイアは1989年からワイン造りを始めた、比較的新しいワイナリーですが、イタリアワイン好きなら知らない人はいない、かのスーパーエノロゴ、カルロ・フェリーニをコンサルタントに迎え、イタリアワイン専門雑誌では高い評価を得ています。
畑はキャンティ・クラシコ地区内のブランカイア(カステッリーナ・イン・キャンティ)、ポピ(ラッダ・イン・キャンティ)の2つと、トスカーナの南西海岸部マレンマ地区のイラトライアの計3つを有しています。
このブランカイアのオーナー、マルティンさんが以前はやしや商店さんを訪れたことがあり、はやしや商店さんにとってとても思い入れのあるワイナリーです。今回、そのはやしや商店さんの多大なるご協力により、水平、垂直が可能となりました。店長いつもありがとうございます。
会場は札幌宮の森にある手打ちパスタが美味しいと評判のイタリアン「トラットリア デッラアモーレ」です。初めて訪ねました。参加者は8名。
Brancaia



①COLLAVINI Friulano Grave 2006
Collavini_friulano06
お店で出していただいた最初の白ワインです。コッラヴィーニというフリウリにあるワイナリーの、フリウラーノ・グレーヴェとうワインです。品種は名前の通り、フリウラーノ(旧トカイ・フリウラーノ)です。しっかりとした甘味の後に、ほろ苦さがありやはり前菜の野菜とは好相性でした。酸もなかなか良い具合で、余韻もそこそそ味わいがあります。品種をブラインドで当てようとしたのですが、降参でした。安定剤として添加されているアラビアガムが気になります。

②CHIANTI CLASSICO 2002
Brancaia_cc02
この蔵のフラッグシップワインであるイル・ブルーに使われなかったキャンティ・クラシコ地区のキュベから造られるキャンティ・クラシコです。 濃いルビー色ですが、熟成を感じさせるレンガ色が縁にみられます。サンジョヴェーゼらしい花と鉄っぽい香りに加え、樽も香ります。口に含むと血っぽさもあります。濃すぎない果実味があり、苦味は弱くタンニンはそこそここなれています。ラッダのミネラル感があり酸味もしっかりとし全体をしめます。余韻は長く、樽の内側をかじった様な味わいが続きます。樽香はちょっと強めでカルロらしいです。今が飲み頃かも。
畑:ブランカイア、ポピ
ブドウ:サンジョヴェーゼ 95%、メルロー 5%

③CHIANTI CLASSICO 2003
Brancaia_cc03
02に比べるとエッヂはまだ朱色です。同じような香りですが、血生臭さはありません。猛暑だったビンテージの影響か、果実の甘味が強めで、酸は私には弱くもの足りません。ちょっとボタッとした印象です。



④CHIANTI CLASSICO 2004
Brancaia_cc04
こちらはエッヂは朱色ですが、薄目です。こちらも03同様、果実味は強いのですが、その分酸もしっかりしているので、バランスは良いです。タンニンは強めですが、粒子は細かいです。あと数年おいたら美味しくなるのは想像に難くありません。



⑤IL BLU 2004
Brancaia_ilblu04
ブランカイア最高峰のワイン、イル・ブルーです。キャンティ・クラシコ地区のトップキュベをブレンドして造られる、スーパータスカンです。アルコール度数14.5%! 中心部が黒っぽい濃いルビー色です。甘味が強く、酸の出方が弱いです。苦味も若干あります。余韻は薄く長いのですが、カルロらしい樽香は影を潜めています。メルローがあまり好きではない私としてはキャンティ・クラシコ04の方が美味しかったです。
畑:ブランカイア、ポピ
ブドウ:サンジョヴェーゼ 50%、メルロー 45%、カベルネ・ソーヴィニヨン 5%

⑥ILATRAIA 2004
Brancaia_ilatraia04
マレンマ地区のイラトライアという畑で栽培されているブドウを使って造られるワインです。 濃いルビーにカシス、プラムといった黒系の果実の香りがします。色も香りも濃く、同様に果実味も濃いのですが、意外にすぐ消えます。果実味は濃いんだけど、全体的に薄いという感じです。やはり酸の立ち方は弱く、私にはもの足りません。ただ温度が高めだったせいも考えられます。余韻は薄く長く続きます。
畑:イラトライア
ブドウ:カベルネ・ソーヴィニヨン60%、サンジョヴェーゼ30%、プティヴェルド10%

⑦TRE 2006
Brancaia_tre06
3つ(トレ)の畑で栽培される3つの品種で造られる3番目のワイン、ということでこの名前が付けられました。 これも濃いルビーレッドで縁まで色素びっちりです。甘味は弱く、苦味が強く、ビターチョコのニュアンスです。ミネラル感も強く、余韻では灰っぽい香りも残ります。06ということもあり、タンニンはまだまだ硬いです。北部のキャンティ・クラシコを想像させます。
畑:ブランカイア、ポピ、イラトライア
ブドウ:サンジョヴェーゼ 80%、メルロー+カベルネ・ソーヴィニヨンで20%

いずれも思っていたとおり、美味しいワインでした。イタリアの2002はバッド・ビンテージですが、ワイナリーの実力差が大きく出る年でもあります。確かにブドウを完熟させるには難しい年だったかもしれませんが、飲み頃を迎えるまでに時間を要するようなワインにとっては、この2002という年は早飲みできるという長所があります。今回のキャンティ・クラシコ2002はまさにそれを証明してくれたかのようなワインでした。

思っていたとおり、美味しいワインだったのですが、ただ、この蔵は値段が高く、コストパフォーマンスは良いとは言えません。キャンティ・クラシコで希望小売価格は約6000円。イル・ブルーにいたっては12000円!その価値は私の未熟な舌にはわかりません。同じカルロ・フェリーニが関わっているサンファビアーノ・カルチナイアが余裕で2本買えると思うと…。 なかなか飲めない分、本当に貴重な会に参加させてもらえて感謝です。

参加された皆様、いつもご協力いただいているはやしや商店様、そして初となったデッラ・アモーレの皆様、今回も楽しい会をありがとうございました!

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コメント

個人的には02のキアンティ・クラッシコが一番良かったです。
イル・ブルも良かったですが、イマイチ印象が薄かったですね。
調べるの忘れてました!アラビアガム調べなければ!

投稿: えび子 | 2009年3月14日 (土) 23時06分

えび子様

キャンティ・クラシコは結構好みが分かれて面白かったです。02以外はカルロのワインらしくない面もあり、果たしてどこまで彼が関わっているのかちょっと疑問になりました。

アラビアガム、ちょっと調べたんですが、甘いのかどうかはわかりませんでした。情報よろしくお願いします!

投稿: アマ | 2009年3月15日 (日) 11時01分

こんにちはhappy01

先日は、初参加で最初はきんちょーしていあしたが、ワインが進むうちに、楽しく過ごせました。
ありがとうございました。

さて、今回の試飲ですが、個人的主観における毒味では。
キャンティが一番好みかなと。
その中で、順番を決めると、04-02-03ですかね。
03を飲むと02の味気なさが気になりましたが、04を飲んでやはり酸との調和が一番良いと思ったのは04でした。


IL BLUはさすがという印象です。
ILATRAIAは、↑に比べると平たい感じで、薄さを舌に感じてしまいました。
セパージュの違いでしょうか。

TREは、普段のみにしてはちょっと高級な印象。
もう少し、酸味があった方が飲みやすいのかなと思います。

しかしです、すべてのワインについて言えますが、まだ若いですね。
これだけのポテンシャルを持っているのが解っただけでもラッキーでした。

#アラビアガム
粘性を示す安定剤や乳化剤だそうです。
粘性を示すのでガム?みたいですよ。
ちなみに切手の糊、錠剤のコーティングなどにも使われているそうです。

投稿: 呂比須 | 2009年3月16日 (月) 18時58分

呂比須様

こちらこそ、おかげさまで楽しく過ごすことができました。ありがとうございました。
丁寧なコメントありがとうございます。
確かにポテンシャルの高いワイン達でしたね。
私も力でグイグイ押してくるワインはどちらかというと苦手ですので、キャンティ・クラシコがちょうど良かったです。
またの機会もよろしくお願いします!

アラビアガム、切手の糊ですか…。あまり美味しくはないですね(笑)。

投稿: アマ | 2009年3月16日 (月) 19時19分

アラビアガム、調べてみましたが難しくて理解不能でした(;^_^A
と、思ったら!
呂比須さん解りやすい解説ありがとうございました。品質への影響はどんなもんなんですかね。
気になるところです。

投稿: えび子 | 2009年3月16日 (月) 22時05分

えび子様

そうですね、そこが気になりますね。
とりあえず、人体に害はないようですが。
安定剤とのことですが、役割は何なんでしょうね?何故入れる必要があるのか、やっぱり気になります。

投稿: アマ | 2009年3月17日 (火) 17時09分

やっと拝見しに来れました。

私としては最初キャンティ02、後半キャンティ04でしたlovely

アラビアゴムについては呂比須さんの仰る通り乳化剤や懸濁化剤と使われているようです。考えられるのは舌触りを良くすることだと思われます。
が、加水分解するとアラビノースやガラクトース、多糖類になるようなのでひよっとして合法的な補糖をしているのかもしれませんね。

投稿: ヤックリュ | 2009年3月21日 (土) 17時48分

ヤックリュ様

ありがとうございます。
さすが、化学はお詳しいですね!
「合法的な補糖」
なるほど。

投稿: アマ | 2009年3月22日 (日) 19時14分

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