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2009年2月13日 (金)

北海道ワインさんの鶴沼シリーズを全部飲もう会

いつもお世話になっている道産ワイン仲間のよしさんが初めて主宰したワイン会に参加しました。よしさんの地元である小樽に本社を構える北海道ワイン社のフラッグシップワイン、鶴沼シリーズを楽しむ会です。鶴沼シリーズは小樽ではなく、浦臼町鶴沼にある自社畑で栽培されているブドウのみを使用して造られるワインです。鶴沼のブドウ畑の面積は日本一!その日本一の畑で造られた北海道を代表するワイン達を楽しみました。
会場はいつもお世話になっている「WINE BAR DINING 宙 SORA French」です。
参加人数は11名で、あけたワインは12本!これだけ鶴沼が並ぶのは凄いです。
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では、ワインのご紹介です。

①葡萄作りの匠 ピノ・ノワール スパークリング(NV)

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鶴沼シリーズにはスパークリンツがないため、今回は余市の葡萄作りの匠、藤本さんと田崎さんのピノ・ノワールで造られたスパークリングワインで乾杯です。 きれいなロゼ色でかすかにベリー系の香りがします。瓶内二次ではないので泡はやや粗めです。ほんのりと甘みを感じた後、やや青っぽい苦みがきます。酸味は心地よくキレがあります。余韻は薄くそこそこ続き、ミネラル感もあります。コクはなく薄さは否めませんが、その分グビグビ飲めちゃいます。

②鶴沼バッカス 2006

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バッカスはシルヴァーナとリースリングの交配種で、北海道ではこの鶴沼や山崎、ふらのでも栽培されています。鶴沼の中でも安定度No.1だと思います。その特徴はなんと言っても香り!お花畑で、含むとコロンを飲んでいるかのようにぶわっと香りが広がります。これが苦手な方も多いと思いますが、私は好きです。味は甘みが最初にドンと来てその後じわじわと酸味が来ます。この酸が重要でこれがないと甘すぎて飲み飽きします。余韻は薄く、そこそこ長く続きます。

③鶴沼ミュラー・トゥルガウ 2006

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ミュラー・トゥルガウは私の好きな品種で、ドイツ、北イタリアで栽培されています。鶴沼のミュラーは道産ミュラーの元祖で、鶴沼の畑でも一番最初に植えられた品種 です。私の中では道産ミュラーはグレープフルーツに青リンゴの香りが特徴的です。このミュラーはグレープフルーツは弱く、熟れたミカンを感じました。味はバッカス同様甘みが強く、程よい苦みがアクセントになっています。酸も後半でキリッと締めてくれます。が、ちょっと全体的に薄い印象です。

④鶴沼トラミーナ 2006

06_3 ゲヴュルツ・トラミネールです。道内ではここの他、松原農園、Nakazawa Vineyardでも栽培されています。鶴沼シリーズは出来がよい年はラベルの文字がゴールドになります。ほんのりライチが香り、その中にイーストや水飴のような香りも感じます。鶴沼にしてはかなり凝縮した甘みがあり、ゲヴュルツ独特の苦みは弱めに抑えられ飲みやすいです。ただ個人的には酸がもの足りず、ちょっと甘ったるい感じになっています。それでも北イタリアのパワフルなゲヴュルツよりは扱いやすく飲みやすくていいです。3224円という値段がネックですが…。

⑤鶴沼リースリング 2006

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国内でも多くの栽培家が挑戦しては断念しているリースリングも、ここ鶴沼では地道に少しずつ栽培の成果を上げています。以前試飲した時は薄っぺらく、酸味だけが際だったワインでした。今回は独特の石油香はありませんが、昆布ポン酢の様な柑橘+だし系が香っていました。やはり酸味は強いのですが、果実味もそこそこ感じられ、成長の跡が伺えます。酸っぱいワイン好きな私には許容範囲の酸で、これからまずまず楽しみな品種です。

⑥鶴沼ヴァイスブルグンダー 2006

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ヴァイスブルグンダーはフランスではピノ・ブラン、イタリアではピノ・ビアンコという品種で、道内では鶴沼だけの栽培です。また鶴沼シリーズの白では一番辛口で、かつ長熟に耐えるワインです。やや麹のような ような香りが弱いながらもします。果実味は薄目で、苦みがやや強め、酸はこれまたもっと強めで、ブドウの青っぽさを想像します。余韻は薄いながらも長く続きます。もうちょっと果実味が欲しいところです。

⑦鶴沼ヴァイスブルグンダー 2003

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よしさんが03も持参しているとのことで、急遽無理をお願いして開けてもらいました。同じくヴァイスの03です。香りは06よりも強めで、酸もやや角がとれています。ただ、やっぱり果実味が薄く、苦酸っぱい印象です。ブドウの出来は06の方が上だと思います。まだ寝かせてみても面白いのかもしれません。なのに開けさせてしまい申し訳ないです。

⑧鶴沼トロリンガー 2004

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鶴沼シリーズ唯一のロゼです。トロリンガーは北イタリアでスキアーヴァという名前の品種で、軽いライトな赤ワインに仕立てられます。鶴沼ではもっとライトにロゼです。道産ロゼでは私のお気に入りです。木やうっすらと腐葉土、キノコのような香りがします。口に含んだとたん甘酸っぱいです。その後苦みに変わりますが、若干えぐみがあります。またほんの少しですがコルク臭が鼻につきちょっと残念。

⑨おたるヴィラージュ・ヌーボー セイベル13053

06_6 2006 これは本州でのみ販売されているヌーボーで、おたると書いていますが、ブドウは鶴沼産です。北海道では購入できない道民には貴重なワインです。グラスに注がれた瞬間から、枯れ木、セメダイン、菌類の香りがぶわっと広がります。甘みがしっかりしていますが、ピーマン香に近い青臭さがあります。タンニンは弱く、渋みも苦みも弱いです。ちょっと私の苦手なタイプですが、あまり赤ワインを飲み慣れていない方には取っつきやすいワインだと思います。

⑩鶴沼ツヴァイゲルト・レーベ 2006

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これも何度も紹介していますが、鶴沼の主力赤ワインです。ツヴァイらいしい、ベリー系にスパイスの香りがします。口に含んだときから梅しそです。その後甘みを若干感じ、タンニンは強くはないですがざらついています。余韻は薄く、さほど長くはありません。ミディアムボディに近いライトですので、ちょっと牛肉には負けてしまいました。

⑪鶴沼レンベルガー 2005

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レンベルガーはオーストリア原産品種で現地ではブラウフレンキッシュ(生き生きとしたおじさん)という名前が付いています。北海道では鶴沼の他に余市、宝水で栽培されています。枯れ木やベリー、土の香りがします。ほんのりと甘みを感じた後、強めの苦みに入れ替わります。酸が太くしっかりし、タンニンもツヴァイよりは強いですが、こちらもミディアムボディに近いライトです。藤本さんのレンベルガーに比べると果実味が薄く、ちょっとバラバラな印象です。もう少し寝かせてみても面白いかもしれません。

⑫鶴沼ウインターハーベスト ケルナー 2006

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洞爺湖サミットで出されたワインです。名前の通り、冬期間に収穫したケルナーを陰干しして造られたデザートワインです。なんとお値段15750円!蜂蜜のような、でもサラッとした極上の甘みに、しっかりとした酸が全体を引き締めます。やはりこの酸が生命線です。このおかげで飲み飽きしません。美味しいです。

どのワインも、やはり北海道を代表するに相応しいワインだと思います。酸がどうしても強くなりがちなため、白ワインは飲みやすくするため甘みを強くしているような印象を持ちます。ですので、甘いワインも好きな私は問題ないのですが、辛口好きな方にはちょっと飲み飽きしてしまうかもしれません。 今回のお料理もシェフがこのワインに合うように考えて下さったものです。お料理も素晴らしく、ワインも美味しいのですが、マリアージュとなると、個人的な感想としては、「もう少し」といった感じでしょうか。ワインが負けていました。鶴沼は薄く繊細なワインなため、フレンチのソース、味付けが濃いめの料理にはやや力不足だと思います。和食あわせるか、軽くつまみでワインそのものをゆっくりと味わい方がいいかもしれません。

鶴沼は広大な畑に、実に多くの品種が栽培されています。それぞれに個性があり可能性を秘めているのがよくわかりました。ただ、その一方で、どれが鶴沼を一番表現しているワインなのかわかりません。
そろそろ「これこそが鶴沼を代表するワイン!」というものを造ってもらえたらなぁと期待しています。それが出来るまで、成長を見守りつつ応援したいと思います。

このように鶴沼を一気に飲む機会はそうありません。企画をして下さったよしさん、ありがとうございました。一生懸命作っていただいた資料から郷土愛が強く伝わってきました。頭が下がる思いです。
参加された皆様、楽しい時間をありがとうございました。地元のワインをこれからもよろしくお願いします。

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コメント

ワイン会にご参加いただいただけでなく、
こんな素晴らしいワインの感想を書いてくださり、
ありがとうございます!!

アマさんのおっしゃるとおり、
鶴沼シリーズは繊細な味わいなので、
古田シェフの料理の素晴らしさが、
引き立つような形になりましたね^^;

ヴァイスブルグンダーの長熟ぶりには、
びっくりですね。
私も2003でもまだ早いように思えました。
近々金ラベルの2004を仕入れて、
しばらく寝かせてみたいと思いますー!

本当にこの度は、参加していただき、
さらに会を盛り上げてくださり、
本当にありがとうございました!
またのご参加お待ちしていますー^^

投稿: よし | 2009年2月14日 (土) 08時48分

よし様

この度は本当にありがとうございました!
旅路までいただいて、感謝です。
04のヴァイスを開けるときは是非一声おかけ下さい(笑)。
またの会を楽しみにしてまーす!

投稿: アマ | 2009年2月14日 (土) 10時17分

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