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2009年1月10日 (土)

COLTERENZIOワイン会

私が参加している「ワインと食事を楽しむ会in札幌」の新年第一弾のワイン会です。
今回はイタリアでも最高の白ワインが造られるアルトアディジェ州にあるコルテレンツィオという造り手の水平を行いました。
Colterenzio



アルトアディジェ州はイタリア最北のにあり、アルプスの南に位置します。山を越えればオーストリアになります。ここは侵略の歴史に翻弄された土地であり、州の公用語はイタリア語とドイツ語になっています。そして州の人口約8割がドイツ語を話し、このためこの州で造られるワインのラベルにはドイツ語で記されているものが多いです。人も建物も文化も「イタリアにしてイタリアにあらず」といった感じです。
また一つの特徴として、ワイナリーは協同組合形式になっています。コルテレンツィオもその一つで、約350人のブドウ栽培家を束ねています。ブドウの質によって買い取り金額を変えているため、良いブドウを造ろうと栽培農家も努力し、常に質の高いブドウがワイナリーに運ばれてくるという仕組みになっています。

栽培されている品種はソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、ピノ・グリといったいわゆる国際品種が多いのですが、すでに100年以上も前からこの土地ではこれらが栽培されていたため、国際市場を意識して、ではなく昔から栽培されていた地場ブドウという感覚のようです。
特にコルテレンツィオでは多くの品種からワインを造っています。今回はその数ある中から8本厳選していただきました。

会場は以前もお世話になった「Original Dining KENT,S」です。

①CHARDONNAY 2006

Colterenzio_chardonnay06 まずはシャルドネです。香りがあまりしなかったのですが、奥に青草を感じます。ブドウの優しい甘味を感じますが、全般的に果実味は薄いです。味わいもどことなく青っぽく、辛いです。余韻は短く、スッキリ系です。



②SAUVIGNON 2006

Colterenzio_sauvignon06 続いて、ソーヴィニヨン・ブランです。黄桃やアプリコットの中にやはり若干青草を感じます。果実味がたっぷりで苦味は弱めです。酸も若干弱めで私的にはちょっと物足りなかったです。ですが、余韻も薄く長く続き、とても飲みやすいソーヴィニヨンだと思います。



③PINOT BIANCO 2006

Colterenzio_pinotbianco06 ピノ・ビアンコです。ここの造り手では一番の作付面積だそうです。ドイツ語でヴァイスブルグンダーといいます。以前鶴沼と飲み比べをしたことがあります。その時の花の香りが印象に残っていますが、今回はほとんどそれは感じず、薄い蜜の香りがしました。ソーヴィニヨンに近い味わいで、甘味しっかり、苦味少なく、酸味はそこそこ、で飲みやすいです。ですが若干私には酸がもの足りず、何となく平坦な印象です。料理には一番幅広くあうと思います。


④PINOT GRIGIO 2006

Colterenzio_pinotgrigio06 「灰色のピノ」のピノ・グリージョです。香りがほとんど立たず、特徴をとらえることが出来ませんでした。今回の白の中では一番ボディがしっかりしていて濃い果実味があります。おそらくスキンコンタクトを長めにしているか、シュールリーか、独特の苦味がちょっと強めに出ています。タンニンは感じません。酸がやはり弱めなので苦甘い印象です。


⑤PINOT NERO 2006

Colterenzio_pinonero06 ここから赤で、まずはピノ・ネロです。ピノ・ノワールのイタリア語です。ロゼに近い薄目のルビーレッドです。赤いベリー系の香りに、青草が混じります。味わいもストロベリーのような甘味がありますが、途中からえぐみに近い苦味が加わり、これがちょっと私にはマイナスでした。軽く優しい味わいの赤ワインです。


⑥LAGREIN 2006

Clterenzio_lagrein06 アルトアディジェを代表する土着品種、ラグレインです。個人的に好きな品種です。濃いめのルビーレッドで枯れ木やペッパーの香りがします。香りだとツヴァイゲルト・レーベを思わせます。果実の甘味がしっかりと感じられ、後半からカカオの苦味を若干感じます。酸はやっぱり弱め。もう少し引き締め感が欲しかったです。タンニンがガチガチになる品種ですが、これは柔らかいです。この日いただいた鴨肉とは抜群の相性でした。


⑦CORNELIUS ROSSO 2001

Cornelius01 ラベルの上に書いてあるコルネルはコルテレンツィオの上級クラスを意味します。そのコルネリウスという赤ワインで、カベルネ・ソーヴィニヨン60%、メルロー40%のブレンドです。北イタリアなので薄めかと思っていたら大間違いでした。とてもボディがしっかりしていて、凝縮した果実味を感じます。タンニンはこなれていて酸もほどよく、ボルゲリかと思ってしまうような濃さがあります。驚きました。ただ若干ピーマン香が鼻につきます。


⑧CORNELIUS ROSSO 1999

Cornelius99 こちらはビンテージ違いです。香りはまさに鉛筆です。01と比べると熟成感があり、さらにタンニンが柔らかく、やや枯れた感じも出てきて良い具合になっています。同じセパージュで2年しか違わないのですが、その2年の差は大きかったです。ピーマン香もありません。とても美味しいワインです。

総じてコルネリウス以外は酸が若干物足りない気がしました。ただこれは好みの問題ですので、あまり酸っぱくなくフルーティーなワインが好みな方でしたら全く問題ないと思います。こってりした感じではなく、北イタリアらしい清涼感があります。白は実売でも2500円しないのでコストパフォーマンスもなかなかだと思います。
一度見たら印象に残るこのラベルのワインを見かけたら是非飲んでみて下さい。

参加された皆様、今回も楽しい時間をありがとうございました。

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ワイン会」カテゴリの記事

コメント

先日はお疲れ様でした。今年一発目のワイン会でしたが、決めて頂いた飲む順番がバッチリだったのは流石ですhappy01
解説もして頂きありがとうございました。
今年もよろしくお願い致しますshine

投稿: ヤックリュ | 2009年1月10日 (土) 19時14分

ヤックリュ様

新年一発目のワイン会にも関わらず、資料作成をさぼってしまい申し訳ございませんでした。ワインの順番はたまたまです。
また次回よろしくお願いいたします。

投稿: アマ | 2009年1月10日 (土) 21時42分

(ノ_-。)行きたかったですぅ~
アマさんの「イタリアワイン会」は今年は
じゃんじゃん参加しちゃうぞ~!!

画像のエチケットがイタリアらしくないと思うのは
私だけ???

投稿: あ~ちゃん | 2009年1月10日 (土) 23時19分

先日はとても楽しかったです!

白に関しては、シャルドネはすでに記憶がほとんど消えています(笑)
個人的にはピノ・ビアンコが一番しっくりくる味でした。
普段垂直なんてあまりお目にかかれないので、勉強になります。
副部長様にもお目にかかれて嬉しかったです!

投稿: えび子 | 2009年1月11日 (日) 01時23分

先日はお疲れ様でしたhappy01

アマさんのおかげもあり、イタリアワイン会はいつも勉強になります。コルテレンツィオ、他の品種も飲んでみたくなりました。

今年は是非「イタリアの風」を感じられるようになりたいです。これからもよろしくお願いいたしますshine

投稿: ノクターン | 2009年1月11日 (日) 09時04分

今年こそ、イタリアワインの会に
出席したいと思います!!
イタリアワイン・イヤーとまではいきませんが、
プティ・イタリアワイン・イヤーとして
1年間通して、飲んでいきます!(笑)

投稿: よし | 2009年1月11日 (日) 09時40分

あ~ちゃん様

企画はヤックリュさんでして、私はあくまでもサポート要員です。
エチケットは最近変わったんです。ワイナリーから見える古城をシンプルにデザインしたもので、むしろ私としてはイタリアンチックな感じで好きです(笑)。今年はイタリアもじゃんじゃん飲んじゃって下さい!


えび子様

久しぶりにお会いできて楽しかったです。これからも川頭組北海道支部を盛り上げましょう!私もシャルドネの記憶はもうありません(苦笑)。
ここの真骨頂は実はソーヴィニヨン・ブランでして、ラフォアが有名です。ちょっとお高いので飲んだことはないのですが…。私はイタリアのソーヴィニヨン・ブランしか知らないのですが、やっぱりアルトアディジェは美味しいです。


ノクターン様

お疲れ様でした!私もまだまだ勉強中ですので、あまり信用しないで下さいね(笑)。個人的にはここのミュラー・トゥルガウを飲んでみたいです。もし見かけたら教えて下さい。アルトアディジェはイタリアらしくないのでイタリアの風を私はそんなに感じませんでした。でもブラインドで飲んでいると、私のような経験の浅い人間でもなんとなくわかるようになりますよ。頑張って下さい!


よし様

プチ・イタリアン・イヤー、いいですね!北海道はその品種からよくドイツ系と言われますが、実は北リタリアとも接点が多いんです。ですので道産ワインが好きな方は、絶対北イタリアのワインが好きになるはずだと思っています。そうやって北イタリアのワインを飲んでいると、道産の「まだまだ」な部分も見えてきます。是非色々と飲んでみて下さい。

投稿: アマ | 2009年1月11日 (日) 19時56分

今回の白ワインは、どれを飲んでも違いを表現することができず、まだまだだなぁと。今年の目標には表現力を磨くことを挙げたいと思います。今年もお世話になります。よろしくお願いいたします。

えび子さんの職場にもお邪魔したいです!またの機会も楽しみにしています。

投稿: 副部長 | 2009年1月12日 (月) 21時11分

wine ご無沙汰しております。平行、いいですね!いつの間にか種類が増えているのでびっくりです。
 私事ですが、2月21,22と札幌に行きます(仕事関係ですが)。二次会でお勧めのワインバーとかあれば教えて下さいませんでしょうか?

投稿: saluvi2002 | 2009年1月20日 (火) 18時47分

saluvi2002様

こちらこそご無沙汰しております!遅ればせながら今年もよろしくお願いいたします。
いよいよ札幌上陸ですね!是非ご一緒に、と思ったのですが、生憎私は東京に出張でした(涙)。お会いできず残念です。
オススメのバーはsaluviさんのブログに書きますね!

投稿: アマ | 2009年1月20日 (火) 22時27分

とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!

投稿: 職務経歴書の書き方の見本 | 2014年7月19日 (土) 12時37分

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