余市産ケルナー&道産ツヴァイ No.1決定戦!
一昨年、私が主宰のワイン会で「道産ミュラー・トゥルガウNo.1決定戦!」なるものを開催しました。あれから約2年。その間、密かに温めてきた企画がこれです。今回ヤックリュさんのご協力により実現できました。
余市は今や日本を代表するワイン用ブドウの栽培地となりました。その主力品種がケルナー。ケルナーは黒ブドウのトロリンガーとリースリングの交配種で、ドイツでは3番目に作付面積が多い品種です。冷涼な気候を好み、病気に強いためここ北海道でも広く栽培されています。特に余市のケルナーは良く熟すため、道内ワイナリーのみならず、道外のワイナリーにも人気がある品種です。
一方、ツヴァイゲルト・レーベはオーストリアで開発された品種で、耐寒性に優れ1970年代から北海道で栽培されています。それ以降、道産赤ワインの主力品種として不動の地位を築き、道内各ワイナリーで色々な工夫をしながら、個性を強く表したワインが造られています。
今回は
「同じ年の余市産のケルナーを使ったワインで、一体どれが一番美味しいのか?」
「ツヴァイゲルト・レーベという品種を美味しいワインにしているワイナリーはどこなのか?」
が知りたくて、企画しました。
会場は先週もお世話になったススキノのワインバー、ウーバさんです。
参加メンバーは11名。道産ワインをあまり飲んだことがない方々にもご参加いただけました。
ワインをアルミホイルでくるみ、ブラインドで飲んで、配布したリストの中からそのワイナリーを当て、10点満点で採点する、という方式です。
今回私が選んだ代表選手です。
【余市産ワイン】
①グレイスワイン千歳ワイナリー ケルナー プライベート・リザーブ 2006
②北海道ワイン 北島秀樹ケルナー 2006
③ココファーム・ワイナリー 北海ケルナー 2006
④余市ワイン ケルナー シュール・リー
⑤サッポロワイン プティグランポレール ケルナー辛口 2006
【道産ツヴァイゲルト・レーベ】
⑥十勝ワイン ツバイゲルト 2003(十勝代表)
⑦ココファーム・ワイナリー 風のルージュ 2006(余市・道外ワイナリー代表)
⑧北海道ワイン 北島秀樹ツヴァイゲルト・レーベ 2006(余市代表)
⑨北海道ワイン 鶴沼ツヴァイゲルト・レーベ 2006(浦臼代表)
⑩山﨑ワイナリー ツヴァイゲルト・レーベ樽熟成 2006(三笠代表)
⑪ふらのワイン ツバイゲルトレーベ 2002(富良野代表)
11人がつけた点数を平均し、順位を決めました。
果たして、結果はいかに?
その前に断りを入れますが、点数はあくまでもワイン好き11名の平均点です。当然好みの違いにより個人のばらつきがありますので、点数がそのワインの味、質を保証するものではありません。
では、結果発表です。
【余市産ケルナー】
第1位:ココファーム・ワイナリー 北海ケルナー 2006(7.82点)
第2位:サッポロワイン プティグランポレール ケルナー辛口 2006(7.73点)
第3位:グレイスワイン千歳ワイナリー ケルナー プライベート・リザーブ 2006(7.64点)
第4位:北海道ワイン 北島秀樹ケルナー 2006(7.18点)
第5位:余市ワイン ケルナー シュール・リー(6.64点)
【道産ツヴァイゲルト・レーベ】
第1位:ココファーム・ワイナリー 風のルージュ 2006(8.73点)
第2位:ふらのワイン ツバイゲルトレーベ 2002(8.68点)
第3位:十勝ワイン ツバイゲルト 2003、北海道ワイン 北島秀樹ツヴァイゲルト・レーベ 2006(7.36点)
第5位:北海道ワイン 鶴沼ツヴァイゲルト・レーベ 2006(6.45点)
第6位:山﨑ワイナリー ツヴァイゲルト・レーベ樽熟成 2006(5.82点)
【総評】
ケルナーは上位3つ、ツヴァイは上位2つは僅差となりました。
ほとんど違いはないと言って良いでしょう。ですが、赤白総合で上位3つは道外ワイナリーが独占しているというのは、ちょっと複雑な気持ちです。
ケルナーの上位3つは、しっかりとしたケルナーの果実味が高評価につながったのではないかと思います。北島さんはドライ度は1番で華やかな香りも素晴らしかったです。ただ薄く苦味がちょっと強かったのが私はマイナスポイントです。
ツヴァイではココファームとふらのが一歩ぬきんでていた印象です。「美味しい」という声が多く聞かれました。ふらのは2002と、ちょっと熟成していたので反則だったかもしれません。鶴沼ツヴァイはちょっと酸化していた感があり、ベストな状態ではなかったと思います。本来の味わいならもう少し点数が上がっていたかもしれません。山崎ツヴァイもその酸味の強さから、まだまだ先が楽しみなワインだと思います。
ちなみにブラインドでは…
ケルナーを2つはずしましたが、ツヴァイは全て正解!なんとか面目を保てました。
今回もお世話になりましたヤックリュ様、美味しいお料理を提供していただいたウーバの皆様、楽しい時間をご一緒させていただいた参加者の皆様、有り難うございました!
また道産ワイン会の企画を考えますので、よろしくお願いします。
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コメント
順位を拝見して、ほぼ順当な結果になってましたね。
道産のワイナリーより本州のが上位だというのは確かに、、、。(苦笑)
北島さんのが上位になっているのも納得です。(ブドウのポテンシャルが反映されている。「鶴沼」のレベルも高いのですが、それを上回る「匠」の技ゆえんでしょう。個人的には、相対的に厳寒な内陸である鶴沼産のは長期熟成系でしょう。三笠や富良野も然り。「ふらのツヴァイ」が2002年物なのでなおさらそう思います。)
ココファームさんがこれだけ評価が高いのは云うまでもないですが(Blogにも書きましたように、ついこの間ココさんのワインを堪能する機会がありました。)、サッポロワイン(親会社が北海道。でも、造ってるのは勝沼。苦笑)さんはメルシャン・マンズ・サントリーの陰に隠れがちですが、良心的かつ優れたワイン造りを志向していて、個人的には評価しています。
なんにしろ、道内のワイナリーが触発され刺激を受けて切磋琢磨すれば、道内のみならず「日本のワイン」の成長に繋がることでしょう。いつもの持論ですが建設的なライバル関係を築くことが先決やなぁと、、、。(長々と失礼しました。)
投稿: おっくー | 2008年11月28日 (金) 21時56分
おっくー様
おっしゃるとおりでして、私も予想通りの結果になりました。
ただ、ちょっと意見が異なるのですが、鶴沼のツヴァイは長期熟成に向かないと思います。今飲んでも薄く、明らかに三笠や富良野とはブドウのポテンシャルが違う気がしました。実は十勝のツヴァイも私は長熟に不向きだと思っています。実際03でピークに達しているか、ちょっと下っている印象です。
いずれにしても、本当に土地やワイナリーの個性が出ていて面白かったです。
投稿: アマ | 2008年11月29日 (土) 22時45分
同じ品種でもこんなに味わいが違うのかと、大変興味深い会でした。
私も白の2つをはずしました。数日前に飲んでるのにあてにならない舌をもっています(苦笑)
赤も当たってはいましたが、かなり迷いました。
グラスに注いだばかりの印象と、少し時間をおいてからの変化には惑わされっぱなしでした。このあたりの特徴を上手くとらえることができたら、美味しくいただけるポイントをつかめそうですね。
個人的にはふらののツヴァイが上位に入ったことが嬉しくて!
「羆の晩酌」を生みだすブドウ、ふらの2号も看板選手になって欲しいな。期待したいと思います。
今週は道産ワインと仲良く過ごしました。
楽しい企画、ありがとうございました!
投稿: 副部長 | 2008年11月30日 (日) 01時39分
副部長様
その節は仕入れも含めお世話になりました。
ワイナリーはわからなくてもケルナーの特徴はだいぶつかめたのではないでしょうか?
ちょっと前までは「ツヴァイなんて…」と心の隅で思っていたこともありましたが、とても大きな可能性を今回感じましたね。
次は何にしましょう?
投稿: アマ | 2008年11月30日 (日) 16時35分