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2008年10月30日 (木)

オススメ!イタリアワインの会 Part2

「ワインと食事を楽しむ会in札幌」主催で、コルクの気持ちの店長厳選オススメのイタリアワインを楽しむ会の第2弾!前回はシチリアでしたが、一気に北上して今回はロンバルディアです。
ロンバルディア州と聞いても、やはりピンと来ない方が多いかもしれません。州都はミラノです。ここは聞いたことがありますよね?よくイタリア半島はブーツに例えられますが、位置的にはブーツの上、スイスの国境に面し、ピエモンテ州の東になります。ここで造られるワインは何と言っても、フランチャコルタとヴァルテッリーナが有名です。もちろん、両方とも楽しみました!

今回の会場は「Original Dining KENT,S」です。またまた初めてのお店です。
参加人数は9名。
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用意されたワインは8本です。
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①BELLAVISTA Franciacorta Cuvee Brut NV

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イタリアの瓶内二次発酵のスプマンテで唯一DOCGとなっているのがフランチャコルタです。その中でも最高峰の生産者と言われているのがこのベッラヴィスタです。90もの違ったワインを仕立て、そこから約30種をセレクト。そこへ36ヶ月~48ヶ月以上熟成させたリザーブワインを掛け合わせ、さらに36ヶ月にわたりセラーで熟成させるという実に手の込んだプロセスを経ています。
薄いゴールド色に細かい泡。軽い甘味にしっかりとした酸味がキリッと引き締めてくれます。嫌味なところが全くなく美味しいです。
品種:シャルドネ 80%、ピノ・ネロ&ピノ・ビアンコ 20%

②CASTEGGIO CLEFI 2006
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カステッジョ村にあるカンティーナ・ディ・カステッジョという共同組合のクレフィというワインです。ここはオルトレポー・パヴェーゼDOCの地区で、最近注目を浴びている産地です。
黄色が強いゴールド色で、香りはガムシロップのような化学的な甘さを感じます。味わいも甘味がしっかりとしており、徐々に酸味がやってきますが、ちょっと私には物足りません。余韻も短いです。
品種:リースリング・イタリコ 100%

③CA’del BOSCO CURTEFRANCA BIANCO 2006
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ベッラヴィスタと並び、フランチャコルタで有名なワイナリー、カ・デル・ボスコが造るスティルワインです。クルテフランカという名前の白ワインです。一部オークの大樽を使用しています。
これも濃いめのゴールド色でやや草っぽく杏子の様な香りの奥にバニラもあります。ほんのり甘味を感じた後すぐに苦味と酸味がやってきますが、樽を効かせているためか、2006ですが酸の角はとれていて丸みを感じます。余韻では栗のような味わいがそこそこ長く続きます。
品種:シャルドネ 80%、ピノ・ビアンコ 20%

④CA’DI FRARA Pinot Grigio 2007
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カ・ディ・フラーラという100年以上の歴史を持つワイナリーがオルトレポー・パヴェーゼ地区で造る白ワインです。遅積みのピノ・グリージョをソフトプレス後ステンレスタンクで発酵・熟成を行っています。
黄色が強めのゴールド色で若干ピンクも混ざっています。これも甘いガムシロップのような香りがします。力強い甘味を最初に感じ、後半で苦味としっかりとした酸味も現れます。また、タンニンもほんのりあります。ロウっぽさもあり、コクがしっかりあります。バランスの良さでは今回の白では私のNo.1です。余韻ではさつま芋がほっくりと、長く続きます。
品種:ピノ・グリージョ

⑤CASTEGGIO Autari 2005
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こちらはオルトレポー・パヴェーゼ地区の赤です。お隣ピエモンテで広く栽培されているバルベーラを使用しています。イタリア国内で安ウマワインとして高い評価を得ています。
濃いガーネットの色合いにチェリーやベリー系の香りを感じます。時間が経つにつれ若干タバコも出てきます。しっかりとしたブドウの甘味の後すぐに酸味が混ざってきて、開けてすぐからバルベーラらしい梅しそっぽさが全開です。苦味がやや強く、樽香もしっかりついています(新樽?)。タンニンは中程度でこなれており、余韻でカカオもそこそこ続きます。確かに安ウマワインだと思います。
品種:バルベーラ 100%

⑥Sandro Fay La Faya 2004
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ロンバルディアの北東山間部に東西に延びるヴァルテッリーナ渓谷があり、そこの南向き斜面(斜度は約60°!)にサンドロ・ファイの畑があります。ここではキアヴェンナスカ(ネッビオーロ)の栽培が主で、このラ・ファイアはそれにメルローとシラーがブレンドされたワインです。03を以前飲んでいますが、それとはセパージュが変更になっています。2004は良年だからでしょう。
中心部がやや黒目のルビー色で、香りはプラムとコーヒーを感じます。メルローが増えた分、果実味がしっかりし、甘味が強くなった印象を受けます。タンニンは柔らかく、余韻で苦味が薄く長く続きます。美味しいのですが、もうちょっとキアヴェンナスカの酸や粗さが欲しいかな。
品種:キアヴェンナスカ 55%、メルロー 30%、シラー 15%

⑦Nino Negri MAZER INFERNO VALTELLINA SUPERIORE 2004
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ニーノ・ネグリ社はヴァルテッリーナの最高の造り手として有名です。ヴァルテッリーナ地区で栽培されたキアヴェンナスカを90%以上使って造られたワインがヴァルテッリーナ・スーペリオーレを名乗れます。マゼールは現地で「美味しい」という意味で、インフェルノは「地獄」を意味し、「地獄の畑で造られた美味しいワイン」という意味になります。畑は街を見下ろす崖の斜面にありそこで畑作業をする人にはまさに地獄です。
こちらも中心部がやや黒いルビー色です。香りはスモークに少し焦げた醤油のような感じです。薄い甘酸っぱさがが最初から続き、後半でややざらついたタンニンがしっかりと主張します。余韻は苦味が薄く長く続きます。こちらはキアヴェンナスカの粗さを感じることが出来ましたが、全体的に薄い印象です。
品種:キアヴェンナスカ 100%

⑧CA’DI FRARA Il Raro Nero 2006
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カ・ディ・フラーラがフランスクローンのピノ・ネロで造ったワイン。イル・ラロ・ネロという名前です。オルトレポー・パヴェーゼ地区はイタリアで初めてピノ・ネロが栽培された土地なんだそうです。
クリアで濃いめのルビー色をし、枯れ木や紅茶のような香りを感じます。果実味がしっかりしていて、中盤では苦味も強めに感じます。後半で酸味が出てきますが、私には物足りず。余韻も短めでちょっと寂しいです。
品種:ピノ・ネロ 100%


今回は知っているワイン、品種もあれば、全く初めての品種もあり、色々と楽しめました。全般的に赤も白も思ったよりも酸や香りの立ち上がり方が弱い印象を持ちました。北のワインというイメージとはちょっと異なります。ただ酸に関しては私は酸っぱいワイン同好会ですので、一般の方には飲みやすくて良い塩梅なのかもしれません。
ロンバルディアはお隣のピエモンテに比べたら、コストパフォーマンスに優れていると思います。今回は残念ながら飲めなかったのですが、ヴァルテッリーナ・スフォルツァートという陰干ししたキアヴェンナスカで造られる高級ワインもあります。
ピエモンテと同じような品種のワインが多いのですが、その土地の違いを上手く表現しているのではないでしょうか。
果たしてキアヴェンナスカとネッビオーロの違いがわかるのか?一度ブラインドで確かめてみたいです。

今回ご参加された皆様、楽しい時間をありがとうございました。イタリアワインの良さがまたまた伝わったのではないかと思います。
次回もまた、よろしくお願いします!

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2008年10月28日 (火)

FATTORIA CIGLIANO SUGANELLA 1998

副部長の自宅で寝ていたワインをいただきました。ファットリア・チリアーノというトスカーナのワイナリーが造ったスガネッラというワインです。全く聞いたことのないワインです。しかも10年経っています。ラベルをよく見るとANTINORIの名前が付いています。「もしかして、アンティノリのワイン?」とも思ったのですが、調べたらアンティノリの祖母のワイナリーだそうです。「保管状態が良くない」と聞いていたので、ちょっと恐る恐る開けてみました。
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2008年10月27日 (月)

ココ・ファーム・ワイナリー 訪問 秋

私がいつもお世話になっているNakazawa Vineyardのブドウや余市のブドウで美味しワインを造ってくれている、栃木のココ・ファーム・ワイナリーに行ってきました。前回は酷暑の8月にお邪魔しましたが、今回は仕込みで忙しいこの時期をあえて狙って行ってきました。うまくタイミングがあえば中澤さんと合流できたのですが、今回はブドウの収穫時期と重なり断念。でもとても充実した訪問でした。
出張先の浅草から、東武の特急りょうもうに乗ること1時間ちょっと。足利で下車します。そこからワイナリーまではタクシーを使います。15分ほどで到着します。
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まず店内に入り、奥のセラーを確認するとKurisawa Blanc2007がこのようにライティングされて売られています。これだけでこのワインが別格だというのがわかります。
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前回と同様に500円を支払ってテイスティングをしました。5種のワインが飲めます。担当の方と楽しい会話がはずみ、その後お店の下にある作業場へ。
そこでまず目にしたのがこれです。
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その日作業をしているブドウを「今日のおすすめ」として紹介しているのです。この憎らしい演出にちょっと笑ってしまいました。ちなみにこの日は山形のカベルネ・ソーヴィニヨンで、隣にブドウも置いてあり味見が出来るようになっていました。果皮がとても肉厚で甘味の乗った美味しいブドウでした。
ふっと横に視線を移動させると、近くにこんなものが落ちていました。
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おそらく前々日だと思うのですが、中澤さんのブドウ達を仕込んでいる時はこれがボードに貼られていたと思われます。
この時はこころみ学園の園生と醸造責任者のブルースさんがブドウの選果と桔梗破砕を行っていました。見た目と香りで瞬時に選果する様子はとても驚きました。まさにプロの仕事です。
しばらく見させてもらった後、カフェでランチをいただきました。
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デッキランチ(1000円)とあわせたワインはもちろん、Kurisawa Blanc  2007です!以前畑のある中澤さんのご自宅でも飲ませていただきましたが、造られている場所で飲むワインもまた最高!ソーセージ+ザワークラフト+サラダ+パンというワンブレートのランチでしたが、とにかくワインとソーセージとザワークラフトとの相性は素晴らしかったです。優雅なお昼の一時を楽しみました。
楽しみはこれだけではありません。
中澤さんがブルースさんに連絡を取ってくれ、ちょうどランチタイムにわざわざ我々の所に来てくれたのです。
そこではココ・ファーム・ワイナリーの今後や、ブルースさんの今後についても少々教えて頂きました。
そしてさらに!中澤さんのピノ・グリのジュースも飲ませていただきました。
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見事なピンク色です。昨年は中澤さん宅で飲ませていただいていますが、今回は昨年と比べ香りの青臭さが少なく、とても甘味がのっている印象です。酸もしっかりしていますが、トゲトゲしさはありません。とてつもなく美味しいジュースです。果たしてこれがどのようなワインに変貌するのか楽しみです。

今回もとても充実した訪問でした。
1本のワインが繋ぐ縁、とてもありがたいです。
今年はブドウの収量が少なく、Kurisawa Blanc2008が果たしてどうなるのか一抹の不安はありますが、あとは祈るだけです。

この度は本当に中澤さんにはお世話になり、ありがとうございました。

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2008年10月26日 (日)

セイオロサム 2004(ハーフ)

千歳空港の道産酒場で、飛行機に乗る前に十勝ワインを飲んだのですが、それでおさまる我々ではありません。やはり機内に持ち込みました!本当はとかち野を購入する予定だったのですが、ハーフが売っていなく断念。でもやっぱり気持ちとしては十勝ワインだったので、これを購入しました。セイオロサムです。これは十勝ワインのビンテージ・ワインシリーズの入門編的存在ですが、とても飲みやすく、ハーフは旅のお供に重宝しています。良年である2004は今回初めて飲みました。
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道産酒場

出張で飛行機に乗るとき、その日仕事がなければ、大抵機内にワインを持ち込みます。その時お世話になるのが、新千歳空港にある「北海道百貨リカーショップ」です。
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道産ワインのラインナップがとても充実しています。 そして、なんと、その隣に今年9月「道産酒場」がオープンしました。
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リカーショップで売っているお酒が、このお店でグラスで飲めます。

ほとんどの道内ワイナリーの代表的なワインが飲めます。これだけの種類をグラスで飲めるのは札幌市内でもみたことがありません。
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こんな魅力的なお店を、素通りすることは出来ません。
ということで、副部長と出発前の一杯。

頼んだワインは
・アムレンシス2001(630円)
・清見2004(500円)
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十勝ワインを代表する2種ですので、十勝ワインバイザーとしては、どっちがどの品種か当てれないといけません。
判断するポイントは
・清見の方が色は薄め
・香りは清見の方が土っぽい
・清見は2004なのでまだ酸味が強いはず
・タンニンと果実味はアムレンシスの方が豊か

そして結果は、見事に正解!
よかった、よかった。

このお店ではこんな楽しみ方もできるのです。

ちなみに道産食材を使った肴もあります。
この時は厚岸産牡蠣の甘露煮、スモークさんまを頼みましたが、両方とも清見、アムレンシスにはあいませんでした。

飛行機に、乗る前に飲むか?乗ってから飲むか?
これからは悩みそうです(そんな悩みを持つのは私だけでしょうが)

空港をご利用の際は是非こちらで道産ワインを楽しんでみて下さい!

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2008年10月22日 (水)

鶴沼バッカス 2006

久しぶりの道産ワインです。北海道ワイン社の鶴沼シリーズの中のバッカスです。2006は今年リリースされたものです。バッカスはドイツ系品種でショイレーベ(リースリング×シルヴァーナ)とミュラー・トゥルガウの交配品種で、北海道ではミュラー・トゥルガウと並んで広く栽培されています。鶴沼バッカスの特長は、何と言ってもその華やかな香り!毎年言ってますが、コロンのようなフローラルな香り(苦手な方もいると思いますが)が特徴です。昨年飲んだ05は酸味が物足りない感がありましたが、06はどうでしょうか?
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2008年10月20日 (月)

Perrini Naturale rosso Vito 2006

日曜日出勤で、ちょっと早く仕事が終わったので、仕事帰りに副部長とワインを飲みに。お邪魔したお店は札幌市内の「EST EST EST」です。ここは「気軽に入れて、カジュアルにイタリアワインも料理も楽しめるお店」ということでたまに利用させてもらってます。イタリアワインのリストを見たら手頃な値段で、しかも全く見たことも聞いたこともない名前の赤ワインがあったので頼んでみました。プーリアにあるペッリーニというワイナリーのナチュラーレ・ロッソ・ヴィートというワインです。南なのでしっかりとした果実味を予想しつつ飲んでみました。
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2008年10月18日 (土)

TESTAMATTA 2005

今さっぽろ東急百貨店のリカーショップでワインフェアが開催されています。そのイベントの一つとして、日替わりの有料試飲があります。提供されるワインはフランス五大シャトーと有名イタリアワイン。今日はこれでした。テスタマッタです。イタリアワイン好きなら知らない人はいない位超有名なワインです。ビビー・グラーツという蔵のワインですが、ここのデイリーワインであるカザマッタの方があの漫画で紹介されたので有名かもしれません。テスタマッタとは英語のクレイジーと同じ意味。価格もクレイジーなのでとても自分では買って飲めません。貴重な機会だったので、その味を確かめてきました。
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2008年10月17日 (金)

BELLINI CHIANTI RAFFAELLO 2007

こちらもサイゼリヤで飲んだワインです。おそらく日本で一番有名なイタリアワイン、キャンティです。ラッファエッロという名前が付いていますが、ルネッサンス時代にフィレンツェで活躍した画家の名前からとったのかどうかは定かではありません。サイゼリヤは何度か行っていますが、今回初めて飲んでみました。
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2008年10月15日 (水)

MEDICI ERMETE REGGIANO LAMBRUSCO DOLCE

久しぶりにサイゼリヤ新札幌店へ行って飲んだワインです。メディチ・エルメーテのレッジアーノ・ランブルスコです。ドルチェとあるので甘口です。早い話が甘口微発泡赤ワインです。ちなみにロザートもあります。メディチ・エルメーテはランブルスコの生産者としては高い評価を得ています。上級なものはモトックスが扱っているのですが、この安価ラインはサイゼリヤ独自のルートで仕入れてるそうです。安いイタリアン・ファミレスでも、ワイン選びはしっかりしているようです。そこが繁盛店たる所以なのかもしれません。
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GORETTI COLLI PERUGINI GRECHETTO 2007

久しぶりの宅飲みです。イタリア・プーリア州にあるカンティーナ・ゴレッティという蔵の白ワインです。コッリ・ペルジーニは地区の名前でサッカーで有名なペルージャの南西に位置します。ワインの名前になっているグレケットとは品種の名前です。初めて聞きました。インポーターの資料によると、「ウンブリア州でコストパフォーマンスNo.1ワイン」「化学肥料、人工肥料は使わないリュットレゾネ」だそうです。今回そのNo.1の実力を確かめてみました。
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2008年10月 8日 (水)

オススメ!イタリアワインの会

ここ最近は毎週のようにワイン会やイベントに参加しています。秋はやっぱりワインが美味しいですね!
さて、今回も「ワインと食事を楽しむ会in札幌」主催で行われたワイン会です。主宰のヤックリュさんと私がいつもお世話になっているコルクの気持ちの店長厳選オススメのイタリア、その中でもシチリアワインを楽しみました。

会場はBistro Poivre (ビストロ・ポアーヴル)です。私は初です。
参加人数は8名。
用意されたワインは泡からドルチェまで8本。
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① Duca di Salaparuta  Supmante Brut Riserva NV
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デューカ・ディ・サラパルータという名前を聞いてもピンとこない人が多いと思いますが、CORVOというワインなら聞いたことがある人は結構いるのではないでしょうか。そこのスプマンテです。若干薬臭さを感じ、甘味ほんのり、酸味しっかりの泡で、余韻は短めです。
ブドウ:グレカニコ、シャルドネ


② CUSUMANO ALCAMO 2007
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クズマーノは比較的新しいワイナリーで最近札幌市内のイタリアンでも目にする機会が多いかもしれません。アルカモという名前は産地の名前で、その周辺で収穫されたブドウで造られる白ワインです。驚いたことにミュラーがブレンドされています。シチリアでも栽培されているんですね。
道産バッカスのような花の香りがします。ほのかに甘味を感じ、丸い酸味にナッツのような苦味が続きます。かすかに塩気もあります。南にありがちな濃さはなく、道産白に慣れている方に受けそうな味わいです。
ブドウ:カタラット 60%、グレカニコ 30%、ミュラー・トゥルガウ 10%


③ DONNAFUGATA VIGNA DI GABRI 2007
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シチリアを代表する有名ワイナリー、ドンナフガータです。このヴィーニャ・ディ・ガブリは神の雫で紹介されました。香りは猫尿臭がしまるでソーヴィニヨン・ブランを思わせます。柔らかい甘味にほのかな苦味を感じます。酸も非常に良い具合です。凝縮感があります。余韻でまた感じる苦味も心地よいですが、あまり長くは続きません。10%のフレンチオークが奥行きを出しています。さすがです。
ブドウ:アンソニカ 100%(10%はフレンチオークで熟成)


④ Duca di Castelmonte Ulysse Etna Rosso 2003
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デューカ・ディ・カステルモンテというワイナリーのユリッセという名前のエトナ・ロッソです。エトナ・ロッソはその名の通り、エトナ火山の麓で栽培されたブドウで造られる赤ワインです。 ベリー系の香りが心地よいです。口に含むと軽い甘味の後すぐに苦味が舌を覆います。その苦味が後半ではややえぐみになりますが時間が経つと消えます。酸はとても綺麗です。タンニンは強くなく、若干ざらつきがあります。樽香もほんのり香り、余韻でも続きます。火山のような荒々しさを予想していましたが、全くそんなことはなくとても上品でした。
ブドウ:ネレッロ・マスカレーゼ、ネレッロ・カプッチョ


⑤ CERASUOLO DI VITTORIA VALLE DELL'ACATE 2005
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ヴァッレ・デッラカーテというワイナリーのチェラスオーロ・ディ・ヴィットーリアです。チェラスオーロとはサクランボ色を意味し、アブルッツォにはモンテプルチアーノ・ダブルッツォ・チェラスオーロというロゼワインがあるため、このワインもロゼと勘違いされることがあります。シチリアで唯一のDOCGです。 ベリーの中にロウの香りを感じます。しっかりした酸味がまず現われ、その後強めの苦味が続き、後半で果実味を感じます。抜栓直後はバランスが悪かったのですが、時間の経過とともにまとまりを見せます。ミネラルも感じます。タンニンはマイルドでやや梅しそのニュアンスもあります。余韻で樽がほのかに香ります。
ブドウ:フラッパート 40%、ネロ・ダヴォラ 60%


⑥ AVIDE Herea Nero d'Avora 2006
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アヴィデというワイナリーのへレアという名前のネロ・ダヴォラです。ネロ・ダヴォラは品種の名前で、「アヴォラ村の黒ブドウ」を意味します。 プルーンやカシスのような黒い果実の香りがします。軽い甘味の中にネロ・ダヴォラ独特の苦味がちょっと強めに現れます。ミネラル感も強く灰っぽさもあります。余韻でも苦味と灰が続きます。ネロ・ダヴォラにしては薄目のワインかもしれませんが、ロッソ・イブレオよりは濃いです。
ブドウ:ネロ・ダヴォラ 100%


⑦ PLANETA MELROT 2003
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プラネタはワイナリーとしての歴史は浅いのですが、300年にわたってブドウ栽培に関わり、セッテソリという協同組合にブドウを卸していました。ワイナリー設立後は国際品種と土着品種の栽培に力を入れ、それぞれ単一のワインと、ブレンドしたワインを造っています。シャルドネが高評価を得てから一気に世界的に有名になりました。 ベリーとハーブの香りがします。パワフルな果実味がドンときて、中にペパーミントも感じます。私にしては酸味は物足りず、過熟感があります。ちょっと飲むのに疲れてしまいました。余韻ではチョコレートのニュアンスがあります。
ブドウ:メルロー 100%


⑧ PELLEGRINO Passito di Pantelleria 2007
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酒精強化ワイン“マルサラワイン”の産地として有名なマルサラにあるペッレグリーノというワイナリーです。パッシート・ディ・パンテッレリアというワインで、ブドウをパッシート(陰干し)して糖度を上げ、甘口に仕立てたデザートワインです。さらっとした甘味なのでスイスイ飲んでしまいますが、アルコールは15%です。
ブドウ:ズィビッボ(モスカート・ディ・アレッサンドリア)100%

シチリア島には、土着品種と国際品種、実に多くのブドウが栽培されています。シチリアの土着品種だけでも覚えるのが大変!
南の島なので、ぼてっとした濃いワインをイメージしていましたが、それは誤りでした。白はどこか道産ワインに似た部分もあり、赤は中部から北イタリアをイメージさせます。特に今回はエトナ・ロッソの評判が高かったようです。

今回参加された方々には初めて飲むワインが多かったかと思います。昔はボルドーの出来が悪い年はシチリアからワインを運んでブレンドしていたそうです。それだけ質の高いブドウ、ワインがシチリアでは造られているということなんでしょう。ですのでフランスワイン好きな方々にもきっと満足していただけるようなワインがシチリアにはあるのかもしれません。
参加された皆様、ありがとうございました。またよろしくお願いします。

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2008年10月 3日 (金)

奥尻ワイン テイスティング会

北海道の離島の一つ、奥尻島で8年前からブドウ栽培に取り組んで来た会社があります。海老原建設という会社です。
先月ワイン醸造工場が完成し、今後は同会社のグループである農業生産法人奥尻ワイナリーが醸造・販売を行います。今年収穫されたブドウはこの工場で醸造され、来年初リリースとなりますが、その前に、2006と2007年の収穫ブドウで、岩見沢にある宝水ワイナリーに醸造を委託し、ワインを造っていました。しかしそれは生産量が少なく、市場に出ていません。それを「ワインと食事を楽しむ会in札幌」の主宰、ヤックリュさんが海老原社長に直接お願いをして入手し、今回そのメンバーでテイスティングをすることになりました。

会場は前回「美味しい道産ワインと食材のマリアージュ会」でお世話になった「WINE BAR DINING 宙 SORA French」です。

参加者は10名。

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美味しいお料理とともにテイスティングした奥尻ワインをご紹介します。

①ノースレッド 2007

07ノースレッドという生食用ブドウから造られたワインです。おそらくこの品種でワインを造っているのは道内ではここだけだと思います。ガムシロップのような甘く化学的な香りがし、口に含むとキャンベル・アーリーやデラウエアといった生食ブドウの香りがします。生食ブドウですが、おたるワインにみられるような甘口ではなく、辛口に仕立てていますが、酸味が強く、甘味も隠れてしまっています。アルコール度数を下げて、もっとフレッシュ感を出すと面白いワインかもしれません。


②ミュラー・トゥルガウ&バッカス 2007

07_2ミュラー・トゥルガウとバッカスの混醸です。鶴沼バッカスのようなフローラルに、やはりガムシロップのような香りが混ざります。ミュラーやバッカスらしい甘味はほのかに感じますが、果実味が薄く、その分塩気を強く感じます。後半で苦味が突出してしまい、バランスが今ひとつ。余韻も短いです。


③ケルナー 2006

06香りがほとんど立ちません。ケルナーらしい甘味は薄いながらも感じます。やはり塩気が強く、その後にしっかりとした酸味が続きます。余韻はそこそこあります。余市のケルナーと比べると塩気が強く、やはり果実味が薄い印象です。時間が経ち、温度が上昇すると果実味がより膨らんで、まずまずの味わいに変化しました。


④ケルナー 2007

07_3こちらもやはり香りが立ちません。酸味は06よりしっかりとした印象で、余韻も根菜の味わいが長く続きます。この酸味だと1年置いたら面白いかもしれません。果実味の凝縮感は私は06の方が上だと感じました。



⑤シャルドネ 2007

07_4 こちらも香りが利けませんでした。薄い果実味に酸味、苦味が強調されてしまい、私としてはちょっと飲みきるのが辛かったです。余韻も短いです。この数日前に長野のシャルドネを飲んだので、より未熟に感じてしまったかもしれません。



⑥ピノ・グリ 2007

07_5 香りはやはり甘い化学的な香りがします。含むと苦味がまず口の中全体に広がり、その後酸味と塩味が続きます。甘味を期待して飲み込むとまた酸味が広がります。タンニンは全く感じられません。未熟な青いブドウを想像してしまいます。



⑦ピノ・ノワール 2007

07_6 ここから赤です。赤ですが色が薄い!ほとんどロゼです。枯れ木や赤いベリーの香りがします。色と同様、薄い甘味にほんのり苦味、そしてしっかりと酸味が続きます。道産ピノらしく酸味は強いですが、舌を刺激する攻撃的な酸味ではありません。酸っぱいワイン好きな私には許容範囲です。ピノ・ノワールの赤ではなく、道産ロゼだと思えばなかなかの味わいだと思います。


⑧ツヴァイゲルトレーベ 2006

06_2 濁っていて、残念ながら香りも酸化臭でした。酸っぱい乳酸菌飲料といった感じです。おそらく瓶内で再発酵したのでしょう。残念。




⑨ツヴァイゲルトレーベ 2007

07_7 ツヴァイ独特の枯れ木のような香りの中にベリーと堆肥が混ざります。焼けた髪の毛も若干あり、こちらは逆に還元した感じです。道産ツヴァイにしてはタンニンは少ない方です。苦味が妙に強調され、酸味も拍子抜けする位弱いです。ダメージを受けていると思われます。残念。


⑩メルロー 2006

06_3こちらもメルローにしては薄いルビー色です。赤いベリーに奥にハーブのニュアンスも感じます。味わいは薄い乳酸菌飲料を彷彿させ、そこに苦味を加えたような感じです。メルローだと思わないで、単純に道産赤として味わえば、悪くはないと思います。


⑪メルロー 2007

07_8 かなり強いピーマン香がします。味もえぐみのような青っぽさがあり、苦味が強いです。06と比べると酸味はしっかりしているので、これもあと1年置くと変わるかもしれませんが…。これもやっぱり未熟なブドウをイメージしてしまいます。



総評として、現時点では未完なワインだと思います。

白で感じた強い塩気は、味わいのバランスを損ねますが、これは奥尻のテロワールを表現するプラス材料だと思います。この塩気をうまくまとめるだけの凝縮された果実味があればきっと「海を感じる島の美味しいワイン」になると思います。

赤は全般的に薄く、タンニンも弱いです。これは奥尻に限らず多くの道産ワインに共通した点です。ピノ・ノワールやメルローといった国際品種を植えていますが、これが世に認められるようなワインを造り出せるようになるまで時間はかなりかかるのではないでしょうか?
もしこれら国際品種にこだわるのでしたら、以前も提言していますが、単一品種にこだわらず、ブレンドをすることによって奥尻の畑を表現するワインを造ってもらいたいです。

生意気ですが、今回のワインの裏に、ブドウの未熟さを感じてしまいました。どういうワインを造るか?ということも大切ですが、どうやってより美味しいブドウを造るか?というところにこれからももっと力を入れる必要があると思います。
潮風が強い島ですので、塩害といつも背中合わせの厳しい条件下での栽培になるでしょう。ワインは自然の恵みですが、ワインの歴史は自然に逆らうための人間の知恵の歴史でもあると思います。池田町は「ブドウ栽培は無理」と言われながらも、長い年月をかけて寒さに勝てるブドウを造りだしました。
奥尻も、奥尻の自然に負けずに奥尻で育つブドウを、人々の知恵で育て上げて欲しいと思います。それによって初めて、島の美味しいワインが出来ると思います。

期待しています。

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