とかち野 赤
昨日9月1日は十勝ワインの新しいデイリーワイン、とかち野の発売日でした。これも待っていたんです。
私は十勝ワインバイザーという資格を持っているのですが、それはやっぱり「十勝ワインが好きだから」です。でも、その好きな十勝ワインはアムレンシスや清見、山幸、清舞といった池田町の独自品種から造られたビンテージもののワインです。そしてこれらはやっぱり少々お高い。そこで十勝ワインはデイリーとしてトカップを造ったのですが、これが今となっては大きな過ちだったと思います。ブルガリアの輸入ワインをブレンドして造られており、美味しくないのです。トカップはどこでも売られているため、十勝ワインの代名詞的な存在になりました。そして残念ながらトカップを飲んで十勝ワインが嫌いになった人も数多くいるのです。結果案の定出荷本数は右肩下がり。「トカップはやめるべき」と営業の方々と激論を交わしてきました。その結果ではありませんが、やっと十勝ワインも重い腰をあげ、道産ブドウのみを使った新しいデイリーワインを造り出したのです。それがこのとかち野です。大げさかもしれませんが、社運を左右するであろうこのワイン、いよいよ抜栓です。
産地:北海道 池田町
ブドウ:山幸、清舞
色:中心部が若干濃いが、ロゼに近いクリアなルビー
香り:ベリー、木、若干ハーブ
味:かすかに甘味を感じた後すぐに酸味が全体を覆います。これが十勝ワインの特徴です。その後ほのかな苦味もあり弱いながらもタンニンも主張します。後半でさらに薄い甘味とちょっと酸っぱい梅しそもあります。余韻こそ短くものたりませんが、上出来です。驚きました。果実味前面のワインが好きな方には酸っぱいと思いますが、耳下腺が痛くなるような刺激が強い酸味ではありません。むしろ食欲を増進させてくれます。まさに十勝ワイン入門編といったワインです。
値段:1365円
期待していた以上の出来でした。実は営業の方から昨日「アマさんの好みの味わいではないと思います」とメールが来ました。とんでもない!これは全然OKです。十勝ワインはとにかく脂の多い和牛!もうこれ飲んだ瞬間「肉食わせろ~」という気持ちになりました。まだ昼は暑いですから、屋外でのバーベキューのお供にぜひどうぞ。とにかくしゃぶしゃぶ、すき焼き、ステーキなど和牛を使った料理にぜひあわせてみて下さい。絶対オススメです。
ちょっと技術的な話しですが、池田町のブドウはとにかく酸が強いため、減酸するために樽を使ってマロラクティック発酵させます。この十勝ワインの樽の使い方は私はトップレベルだと思っています。このとかち野は出来るだけコストを下げるため、樽を使っていません。樽を使わずに発酵力の乳酸菌を選んだり、アルコール度数を下げて果実味を残したり、ビンテージ違い(これは07と06)をブレンドしたりと、かなり手の込んだ造りをしています。これはまさに十勝ワインの技術がなせる技だったと思います。
ただ、札幌市内ならデパ地下で買えますが、大手のスーパーでもまだ置いていません。気軽に買えないデイリーは、デイリーではありません。これから販路も拡大するんでしょうが、宣伝の仕方といい、やっぱりツメが甘いのはお役所ですねぇ…。
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コメント
こんばんわー!
とかち野の感想お待ちしておりました^^
私もトカップで十勝ワインから離れてしまった人間なので、
とかち野は楽しみにしてます。
ただ、アマさんおっしゃったとおり、
本当にどこにも売ってないんです。
昨日今日と、
小樽の大きなスーパー4店+小樽バインに行きましたが、
どこにも売ってませんでした・・・。
せっかくの新商品なのに、残念ですよねー^^;
ちなみに、北海道ワインの鶴沼シリーズも
地元なのに、小樽バインでしか売ってませんでした。
お役所に限らず北海道の企業は技術や製品はすばらしいのに、
本当に宣伝が下手ですよね。。。
投稿: よし | 2008年9月 2日 (火) 21時16分
よし様
やっぱりないですか?
私も探しました。去年12月にリリースされた十勝ヌーボの時もなかなか手に入らず探したら、恵み野のヨーカドーにあったので、もしやと思い仕事帰りに寄ってみたのですがここにもなかったです。ちなみにこれは大丸で購入しました。
おっしゃるとおり、ほんと、宣伝下手ですね。良く言えば「控えめ」ってことでしょうが(苦笑)。
投稿: アマ | 2008年9月 2日 (火) 21時47分