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2008年9月29日 (月)

さっぽろ東急 二日間限りのワインフェスティバル

さっぽろ東急で恒例のワインイベントで今回は6回目。28日の最終日、仕事でしたが、なんとか間に合いました。
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地下のワイン売り場のフロアにモンテ物産、日欧商事、モトックスなどのインポーターが集結。数種類のワインを試飲できるのですが、今回は特にモンテさんと日欧さん、メモスさんがイタリアに力を入れていました。
各社の担当の方々はとても個性的で、試飲しながら普段なかなかわからないワイナリーや土地の話しなどを楽しく聞かせていただきました。

数種類試飲しましたが、一番感動したのはこれです。
Tbianco06








アルトアディジェにあるトラミンという村にある協同組合ワイナリー、ケラーライ・トラミンの低価格ワインT-Bianco(テ・ビアンコ)2006です。
トラミンはあのトラミネール発祥の地です。ここのヌッスバウマーというワインは最高のゲヴュルツ・トラミネールと賞賛されます。ゲヴュルツ以外にもソーヴィニヨン・ビアンコ、ピノ・ビアンコ、ミュラー・トゥルガウ、シャルドネ等、最高の白ワインを造り出しています。いつか水平で飲んでみたいと思っている蔵です。
今回のこのワインは単一品種ではなく、「この地域のテロワールを純粋に味わえる、低価格の白」をコンセプトとして造られたブレンドワインです。使われているブドウはシャルドネ、ピノ・ビアンコ、ソーヴィニヨン・ビアンコ、リースリング!です。
試飲カップでもしっかりと利ける柑橘系のさわやかな香り。ボリューム感はそこそこですが、ブドウの甘味がしっかり感じられ、苦味は少なく、とてもフレッシュな味わいです。余韻もまずまず。とても美味しいです。イタリアにおけるKurisawa Blancのライバル出現!という感じで、近いものを感じます。でもどうしてゲヴュルツが入っていないのか気になります。
これはいずれちゃんと飲んで報告します。

そして最後に私が一番お世話になっているモトックスさんのブースです。
Motox






今回はイタリアは2種。ちょっと少なくて残念でした。
そして今年から札幌担当になった春菜さんです。
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美味しいイタリアワインがもっと買いやすくなるように頑張って下さいね!

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2008年9月27日 (土)

さっぽろオータムフェスト2008

ちょっと前になるんですが、仕事が早く片づき、その打ち上げをしようということで、急遽副部長とともに行ってきました。
この日の札幌の最高気温は16℃。会場に到着したのが19時前だったので、おそらく気温は10℃を下回っていたと思います。
そんな寒さの中、外でワインを飲む物好きはそうはいません。案の定、ガラガラでした。
色んな道産ワインが飲めますが、歌志内のペンケ・ウタシュナイは品切れでした。月浦と山﨑は期間限定です。Photo_2
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その中で今回選んだワインは

十勝ワイン とかち野 赤
サッポロワイン 北海道ツヴァイゲルト・レーベ 2006

です。

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両者ともボトルで1600円!
これはかなりお得です。

そして酒肴として選んだのが、松尾ジンギスカン(まつじん)です。
さて、この松尾ジンギスカンにはどちらのワインがあうでしょうか?

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2008年9月23日 (火)

Librandi CIRO Bianco 2006

南イタリアのワインです。濃いワインはあまり好みではないため、南イタリアのワインもあまり飲むことはないのですが、イタリアワイン好きを公言する以上、やはり勉強のために飲んで味を確かめないといけません。今回はイタリアをブーツに例えるとつま先の部分にあたるカラブリア州にあるリブランディというワイナリーのチロ・ビアンコです。このラベル、結構いろんなお店で目にしたことがあり、また価格の割には評価が高いので気にはなっていました。初カラブリアン・ワインです。
Ciro_bianco06






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2008年9月21日 (日)

第3回 Capri Capriのワイン会

川頭さんを囲む会の第2夜です。
私のお気に入りのリストランテ、カプリカプリで行われているワイン会に、今回は川頭さんをゲストとしてお迎えしました!
今回のテーマは「ヴェネト州」
ヴェネトのワインと言えば、赤はヴァルポリチェッラ、白はソアヴェが有名ですね。これらのワインは以前は「安くて薄くて苦くて不味い」という印象がありましたが、近年質の向上が著しく、造り手をしっかり選べばとてもコストパフォーマンスが高いワインを飲むことが出来ます。それを川頭さんの解説と美味しいヴェネトの郷土料理とともに実感してもらおうというのが今回の会の趣旨です。
お店で用意して頂いたワインはテヌータ・サンアントニオのソアヴェとソアヴェ最高の造り手と称されるピエロパンのものとの飲み比べ、赤はサンアントニオのノーマル・ヴァルポリチェッラからリッパッソ、アマローネまでと、かなり豪華なラインナップになりました。
お料理の内容はこちらをご覧下さい。

Vino





今回の参加者は10名。うち女性が7名という、とてもエレガントな会となりました。
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①BALBINOT PROSECCO Spumante Brut

Balbinot_proseo 最初の乾杯はこの泡です。ヴェネトのスパークリングワインといえば、プロセッコ。これは私の定番、バルビノットのものです。洋なしの香りが特徴的で、辛口ながらも果実味がしっかりしています。これもグビっと飲んじゃいました。ちなみにこれで実売1500円!素晴らしいです。


②Tenuta Sant' Antonio Soave 2007

Santantonio_soave07 まずはベースのソアヴェです。ガルガーネガにトレッビアーノ・ディ・ソアーヴェとシャルドネがそれぞれ5%ブレンドされています。しっかりとしたブドウの甘味を感じます。ガルガーネガは苦味が強くなりがちなんですが、これは弱めで私には程よいです。06は酸味が強かった印象ですが、これはちょうどいい塩梅です。時間が経つと香りが満開の花畑になりました。


③PIEROPAN Soave Classico 2006

Pieropan_soave06 ピエロパンのベースのソアヴェ・クラシコです。キャンティもそうですが、クラシコが付くとより限定された地域のブドウで造られたことを意味します。これはガルガーネガにトレッビアーノ・ディ・ソアーヴェ15%のブレンドです。奥に蜜のような甘い香りを感じますが弱めです。こちらもフルーティーで、質感がしっかりしていますが、やや苦味が強めです。ですが、許容範囲内です。ドライでスッキリ系のソアヴェです。


④Tenuta Sant' Antonio MONTE CERIANI Soave 2006

Monte_ceriani06 今年からソアヴェ地区に56のクリュ(畑)が制定されました。モンテ・チェリアーニはその一つです。ブドウはガルガーネガ100%です。ノーマル・ソアヴェよりもフローラルで桃のようなニュアンスも感じます。味わいは果実味がしっかりとし、甘味、酸味、苦味のバランスとその厚みは見事としか言いようがありません。余韻も長く、食事とはもちろん、ワインだけでも楽しめます。美味しいです。


⑤PIEROPAN Calvarino Soave Classico 2005

Pieropan_calvarino05 こちらはピエロパンのクリュシリーズの一つで、カルヴァリーノという畑のものです。モンテ・チェリアーニは石灰質を含む粘土・堆積土壌なのに対し、カルヴァリーノはより東に位置し、火山灰性土壌だそうです。こちらはトレッビアーノが30%とやや多めのブレンドです。香りはバナナやイーストっぽく、さほど強さはありません。味わいはやはり凝縮された果実味はありますが、苦味と酸味が私には強めです。やはりサンアントニオよりはドライな印象です。


⑥Tenuta Sant' Antonio Valpolicella 2007
Santantonio_valpolicella07 ここから赤です。まずはノーマルのヴァルポリチェッラです。コルヴィーナ 70%、ロンディネッラ 30%で、樽を使わずステンレスのみで醸造しています。香りが独特でシナモンのようなニュアンスを感じます。柔らかい甘味にしっかりとした酸味の中にも木や草のような青さも感じます。もうちょっと時間が必要だったかもしれません。ちなみに定価で1650円!驚きです。


⑦Tenuta Sant' Antonio Monti Garvi Valpolicella Superiore Ripasso 2004

Monti_garbi04 モンティ・ガルヴィというワインです。ヴァルポリチェッラにスーペリオーレがついていますが、これはアルコール度数がノーマルより高いことを意味します。リパッソは二重発酵のことで、ヴァルポリチェッラの中にアマローネで使われた陰干しブドウの絞りかすを入れて再度発酵させるというものです。これにより、より深みのある味わいになります。「ノーマルでは物足りないけど、アマローネは高級すぎて飲めない」という私にピッタリでお気に入りのワインです。とても凝縮感があり、甘味の中にカカオのようなビターと樽香が良い具合で、それを酸がしっかりとまとめます。余韻も長くブドウの皮をずっとかじっているような味が続きます。


⑧Tenuta Sant' Antonio La Bandina Valpolicella Superiore 2004

La_bandina04 こちらはラ・バンディーナというワインです。ブドウの構成はモンティ・ガルヴィと同じですが、ブドウを2~3週陰干ししてから醸造します。アマローネは3ヶ月以上陰干しするので、プチ・アマローネという位置づけです。甘味、苦味、酸味、シルキーなタンニン、余韻のカカオと樽、このバランスは異次元です。お料理でいただいた若鶏のペヴェラーダソースとの相性は抜群!最高でした。


⑨Tenuta Sant' Antonio Campo dei Gigli Amarone della Valpolicella

Santantonio_amarone03 この蔵の最高峰、カンポ・デイ・ジーリという名前のアマローネです。陰干ししたブドウから造られるこのワイン、アルコール度数は16度!ラ・バンディーナをさらに濃くして、アルコール感たっぷりの、これはまた別次元のワインです。陰干ししたブドウと聞くと、甘味が強い印象がありますが、しっかりと発酵させているので、甘味は思ったより強くはありません。その分アルコールが強いので、ドライな感じがします。上質のシングルモルトと相通じるところがあるかもしれません。ちなみに定価は9000円!なかなか自分で買うことが出来ないワインなので、今回飲むことが出来て本当に嬉しかったです。

お店でご用意いただいたワインはここまで。
しかし、これでは終わりません。川頭さんに提供していただいたワインを2本、飲ませていただきました。

⑩Mastroberardino Taurasi RADICI Riserva 1997

Mastroberardino_taurasi_radici97 前夜はノーマルのタウラージでしたが、今回はリゼルヴァです。1997年と、熟したアリアニコを感じさせてくれますが、アマローネの後ではかすんでしまいました。印象があまりありません。申し訳ありません。ただ嫌味なところは全くなかったと思います。


⑪LE MACCHIOLE PALEO ROSSO 2004

Paleo_rosso04 今回のテーマとは別になりますが、トスカーナ・ボルゲリを代表するワイナリー、レ・マッキオレのフラッグシップワイン、パレオ・ロッソです。前日はビアンコを飲んでいます。誰が飲んでも美味しい!というワインです。しかも最高のビンテージとされる04!人気のあるワインですから、なかなか飲める物ではありません。川頭さん、ありがとうございました。ブドウはカベルネ・フラン100%。凝縮感と、細やかなタンニンと綺麗な酸に長く続く余韻。抜栓から2日経っていますが、全くへたった様子はありません。やっぱり美味しいです。憧れのワイン、とても嬉しかったです。

今回もとても素晴らしい会となりました。ソアヴェやヴァルポリチェッラを飲み比べるなんて機会はまずありませんから。誰よりも私が一番楽しませていただきました。川頭さんのワインにまつわるお話から、知られざるプライベートまで…。本当に楽しかったです。

この会を設けるにあたり、いろいろご相談させていただいたカプリ・カプリの方々にはとても感謝いたします。いつものことではありますが、お料理がとにかく美味しい!しかも今回もワインとの相性はバッチリ!リゾットをおかわりしてしまいましたから。ここ最近で一番のワイン会でした。本当にありがとうございました。

参加された皆様。本当に美味しいソアヴェやヴァルポリチェッラを知っていただけたのではないでしょうか?これからも是非イタリアワインを楽しんで下さい。

次回は来年になってしまうかと思いますが、また是非、川頭さんをお迎えして開催したいと思いますので、また是非ご一緒して下さい。

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2008年9月20日 (土)

厳選コスパホイタリアワインとマリアージュの会

9月17日に毎年恒例のモトックス社の試飲会の仕事で、私のイタリアワインの師匠、川頭さんが来札されました。
いつもは業界関係の方々との食事会となるのですが、より広く一般のワイン好きの方々にも川頭さんとご一緒してもらいたいと思い、今回は川頭さんに延泊をお願いして、二夜連続でワイン会を開催しました。
まずは第1日目です。
「ワインと食事を楽しむ会in札幌」主催にて、札幌で人気のイタリアン「サグラ」で開催しました。
参加者は全部で8名。
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ワインはお店にお任せした6本と、川頭さんが持参していただいた2本の計8本です。
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①MIRABELLA FRANCIACORTA CUVEE DEMETRA
Mirabella_franciacorta
ロンバルディア州フランチャコルタで造られる瓶内二次発酵のスパークリングワインです。フランスのシャンパンに対し、それに匹敵するのがイタリアはフランチャコルタです。今回はミラベッラという聞いたことがないワイナリーのものをいただきました。きめ細かい泡に果実味がしっかりした辛口でありながらもフルーティーさもあるスパークリングワインです。あっという間に飲んでしまいました。

②Nakazawa Vineyard KURISAWA BLANC 2007
Kurisawablanc07
イタリアの会だったのでまさか道産が出るとは思っていませんでした。これはとても嬉しい驚きでした。私の愛する道産ワイン、栗沢ブランです。ここサグラさんでも置いてくれてるとは嬉しい限りです(通常のリストにのるのはもう少し先です)。「地元のワインでおもてなし」というお店のはからいです。トロピカルフルーツに若干ライチの香りに複雑で豊かな果実味。今回は出していただいた温度が完璧!リストに名前がなければ、おそらく誰も道産だとは気づかないでしょう。

③LE MACCHIOLE PALEO Bianco 2006
Paleo_bianco06
トスカーナ州ボルゲリの有名ワイナリー、レ・マッキオレのパレオ・ビアンコです。ソーヴィニヨン・ブラン 70%、シャルドネ30%で樽を使っています。きれいな黄金色にトロピカルフルーツにバニラ、ココナッツの香りがし、ブドウのうま味と酸がとても綺麗で余韻も長いです。やや樽香が強い印象ですが、後半で感じるナッツのような苦味もいいアクセントになっています。圧巻です。

④Mastroberardino TAURASI RADICI 1995
Mastroberardino_taurasi_radici95
カンパーニャ州のヴェスーヴィオ火山の麓にあるマストロベラルディーノというワイナリーが造るタウラージ・ラディーチというワインです。ブドウはカンパーニャの土着品種であるアリアニコ。「南のバローロ」と呼ばれるこのワインは長熟にも耐えるワインで、今回は1995年!この位のビンテージはなかなか飲むことは出来ません。プラムやカシスのような香りがバローロとは違うのですが、しっかりとした酸に強いながらもしなやかなタンニンまさにバローロに通じるものがあるかもしれません。美味しかったです。

⑤PAOLO BEA MONTEFALCO SAGRANTINO SECCO 1998
Sagrantino98
ウンブリア州にあるパオロ・ベアというワイナリーのモンテファルコ・サグランティーノというワインです。サグランティーノというブドウはとてもタンニンが強く、普通に造ったら飲めるようなワインにはならないと聞いています。ですので飲むまでにはかなりの時間が必要になるのですが、今回はそれでもまだ若い1999です。凝縮された完熟ブドウの甘味をしっかり感じますが、やはりタンニンが図太いです。渋苦いとまではいきませんが、やはり歯茎にまとわりつくタンニンは良くも悪くもサグランティーノらしいです。ノンフィルターなので、澱がすごかったです。

⑥Bartro Mascarello BAROLO 1997
Bartro_mascarello_barolo97
イタリアを代表する超有名なワイン、バローロです。「王のワインで、ワインの王」と言われるこのワイン、値段も王様級で私のような庶民にはなかなか買えません。しかも1997!素晴らしいです。このバルトロ・マスカレッロは大樽を使った、いわゆる古典派の代表格です。土や皮にスモーキー、酸味も丸く、タンニンもこなれています。ただちょっと私には苦味が強く感じられました。私自身久しぶりのネッビオーロ、楽しみました。

⑦GULFI NEROJBLEO 2005
Nerojbleo05
ここからは川頭さんご提供のワインです。シチリアのグルフィというワイナリーのネロイブレオというワインです。私は樽を使っていないロッソイブレオしか飲んだことがないので嬉しかったです。こちらはオーク樽で12ヶ月熟成させています。口に含むとバラのような香りがし、ネロ・ダヴォラ独特の苦味と非常に柔らかいタンニンが心地よいです。やはり2005は酸が綺麗!抜栓から1日以上経っていますが、全くへったた様子はありません。美味しいです。

⑧Duemani ALTROVINO 2006
Altrovino06
トスカーナのピサ地区で、天才醸造家ルカ・ダットマが起こしたワイナリー、ドゥエマーニで造られるアルトロヴィーノというワインです。メルローとカベルネ・フランの50・50のブレンドです。 カシスやベリーの香り、凝縮感は圧倒的。ズッシリとしたメルローの果実味をカベルネフランの繊細さが和らげているような印象です。ありがちなピーマン香も全く感じません。酸も程よくとても美味しいワインです。寝かせたらもっと美味しいんでしょうね。今回の赤では私の一番です。

KURISAWA BLANCを除いて、今回は普段なかなか自分で飲むことがない(出来ない)ワインだったので、とても勉強になりました。
そして、サグラさんのお料理もとても美味しくいただきました。
お店の方々、参加者の方々、ありがとうございました。

第二夜へ続く。

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2008年9月13日 (土)

GULFI Rossojbleo 2006

シチリアもイタリアを代表するワインの名醸地で、質の高いワインが沢山造られています。その中でもこのグルフィはコストパーマンスに優れているため、シチリアワインでは私はここの蔵のものが多くなります。このロッソイブレオというワインはネロダヴォラというブドウを樽を使わずステンレスタンクのみで醸造し、比較的軽めで飲みやすいワインです。なんでもマグロにあうワインとして造られたとか。去年05を飲んでいますが06はどんな具合か確かめてみました。
Rossoibleo06









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2008年9月 5日 (金)

おいしい道産ワインと食材のマリアージュ会

「ワインと食事を楽しむ会in札幌」というmixiのコミュニティがあり、私もそこの会員になっています。その会の主宰、ヤックリュさんの企画で先日開催されました。タイトルの通り、ワインは道産のみ。しかもそのセレクトを任されてしまいました。
開催場所はあのマスターソムリエ澁谷さんのお店「WINE BAR DINING 宙 SORA French」です。
参加人数は11名。用意したワインは11種12本!うち3種はヤックリュさんのご提供です。

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いや~、当日ギリギリまで悩みました。
普段私はフレンチは全くと言っていいほど食することはありませんので、お料理のコースがどう展開するのかもわからず、その中でどうワインを組み立てるか?
そして悩んだ末に選んだワインがこちらです。
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泡1種、白3種、ロゼ2種、赤5種にしました。
もちろん私が飲んで美味しいと思ったワインから選びましたが、今回は「どういう品種が北海道で栽培されているのか」を知っていただきたかったので、人気の品種から希少品種まで幅広く揃えてみました。

①十勝ワイン ブルーム・ロゼ NV
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道産では唯一のシャンパーニュ方式(瓶内二次発酵)で造られたスパークリングワインです。ロゼの色は十勝ワイン独自品種である清見によって醸し出されています。 清見はセイベル13053を十勝ワインが5シーズンかけてクローン選抜した品種です。
綺麗なルビー色に細かい泡が広がり、力強い味わいです。清見らしい酸味が口の中をさっぱりさせてくれます。

②松原農園 ミュラー・トゥルガウ 2006
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ミュラー・トゥルガウはリースリングとグートエーデルの交配品種で、北海道でも広く栽培され人気のある品種です。 その中でもニセコ地区の蘭越町にある松原農園のものはフレッシュ感を前面にだし、「料理の邪魔をしない、飲み飽きしないワイン」をコンセプトに造られています。醸造は北海道ワイン社です。
去年飲んだときはやや酸味と苦味が強くバランスが今ひとつだったのですが、1年経って見事に変化しました。完璧なバランス!どこにも引っかかることがなくスイスイ喉を通っていきます。

③サッポロワイン グランポレール北海道余市ケルナー 2006
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ケルナーはリースリングとトロリンガーの交配品種で、余市が一大産地となっています。道内外を問わず、余市のケルナーは人気で、評価も高いです。このサッポロワインのケルナーは余市産のケルナーを山梨の勝沼ワイナリーで仕込んでいます。今回はその最高峰グランポレールを用意しました。
まず、香りが凄い!リースリングの特徴である石油香がします。ケルナーで片親であるリースリングを感じさせるものは初めて出会いました。その香りとは裏腹に味わいは実にフルーティ。辛口と表記されていますが、ブドウの甘味をしっかり感じます。しっかりと完熟させたブドウを彷彿させます。

④NAKAZAWA VINEYARD  KURISAWA BLANC 2007
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ワイン専用ブドウ栽培農家である中澤さんが栗沢町で栽培したブドウで、栃木にあるココファーム・ワイナリーが醸造・販売している白ワインです。そのセパージュはピノ・グリ 35%、ケルナー 28%、ゲヴュルツトラミネール 20%、シルヴァーナ 17%であり、ドイツ系品種の単一ワインが多い道産ワインとは明らかに趣が異なります。
香りの立ち方、厚みのある味わい、余韻の長さ等、道産ワインの域を超えています。じっくり楽しんでいただくためにこれだけ2本ご用意しました。

⑤北海道ワイン 鶴沼トロリンガー 2003
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トロリンガーは北イタリア・チロル地方原産のブドウで、そこではスキアーヴァと呼ばれています。北イタリアではライトな赤ワインの原料となっていますが、鶴沼産のは色調がやや薄いためロゼのカテゴリーになります。道内では数少ない本格的な辛口ロゼです。
2003はリリース当初は酸が強い印象でした。そろそろ飲み頃ではないかと思いご用意しました。イチゴのような香りに、後半でもイチゴのような甘酸っぱさがあります。これも良いタイミングだったと思います。美味しいロゼです。

⑥歌志内太陽ファーム ペンケ・ウタシュナイ ピノ・ノワール 2005
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ヤックリュさんご提供のワインです。高貴なワインを産み出すピノ・ノワールも道内では栽培されています。しかし今のところ、まだまだ発展途上というのが私の印象です。歌志内市で栽培されたピノ・ノワールを使って、ココ・ファームワイナリーで醸造されたものです。
道産ピノは酸が極めて高い印象ですが、これは実に良い具合です。果実味の薄さは否めませんが、それが逆に料理に合わせやすいです。これは良い意味で意外でした。これが道産ピノの目指す一つの形なのかもしれません。

⑦歌志内太陽ファーム ペンケ・ウタシュナイ 2005
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こちらもヤックリュさんご提供の品です。ピノと同じビンテージですが、こちらはアッサンブラージュです。セイベル13053、ドルンフェルダー、ツヴァイゲルト・レーベ、ロートベルガーといった4種類が使われています。しかも醸造は北海道ワイン社です。どういう経緯で2社に醸造委託をしたのかはわかりませんが、味わいは上記のピノとは全くことなります。こちらは厚みこそそこそこあるものの、やや苦味が強い印象です。アッサンブラージュですが、それぞれが、何かバラバラな印象です。

⑧月浦ワイン ドルンフェルダー 2004

すみません、写真を撮り忘れてしまいました。サミットで有名になった洞爺湖ウインザーホテルのある山の麓、月浦で栽培されたドルンフェルダーから造られるワインです。ドルンフェルダーはドイツで赤ワインの主力品種となっています。栽培しているところは道内ではまだ少ないですが、これから増えるかもしれません。ステンレスのみと樽熟の2種ありますが、今回はステンレスの方をヤックリュさんからいただきました。このドルンの私の印象では従来の道産赤ワインにはない濃さが特徴的。今回の04は濃さはありますが、タンニンはこなれており、非常にマイルドな味わいです。若いうちはカカオのような苦味が強いのですが、これも落ち着いておりしっとりとしたガトーショコラの様な印象です。

⑨十勝ワイン アムレンシス 1999
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昭和30年代後半、池田町に自生する山ブドウ(アムレンシス亜型)によって造られたのが始まりです。まさに道産ワインの原点とも言えるワイン。フレンチオークのバリックで1年、イタリアンオークの大樽で1年、瓶内で2年という熟成を経てリリースされます。1999はグレート・ビンテージです。
開くのに時間がかかるので、早い段階でデキャンタージュをお願いしておきました。これがやはり正解でした。
相変わらず、ベリー系の香りに木っぽさが漂います。太い酸も丸くなっていますが、その存在感は圧巻で、果実味とうまく絡みっています。美味しい!

⑩ふらのワイン ツバイゲルトレーベ 2002
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ツヴァイゲルト・レーベはオーストリアで広く栽培されており、道内の赤ワイン用ブドウの主力となっています。ふらの産は余市や空知に比べると色調が濃く、豊かなタンニンが特徴でより重い赤ワインとなります。樽で1年、瓶で4年熟成させてからのリリースとなります。ふらのワインのフラッグシップワインです。
こちらはタンニンが非常にこなれていて、酸味も程よくまろやかな味わいです。ツヴァイゲルト・レーベ特有のコショウのような香りや荒々しさはなく、とてもエレガントなワインになっていました。果実味も豊かで、かといって濃い訳でもなく、綺麗に熟成している印象です。これも美味しかったです。

⑪北海道ワイン おたる遅摘み紅塩谷ワイン 2005
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最後にデザートとしてご用意しました。
小樽市と余市町の間にある塩谷地区のブドウ畑で偶然発見された品種で、その土地の名前をとり「紅塩谷」と名付けられました。別名「旅路」とも呼ばれています。なぜ塩谷だけにこのブドウが根付いているのか詳細は不明ですが、昭和の初期から生食用にブライトンというブドウがこの地区で栽培されていたため、その突然変異種ではないかという説があります。まさに日本海に沈む夕日をイメージさせる色、優しい甘味が特徴的なロゼワインです。
生食ブドウの甘い香りにしっかりとした甘味を感じますが、サラッとしています。同じ同社のレッドナイヤガラと比較すると、こちらは苦味の強さが特徴的なのですが、この苦味も薄くなり、とてもバランスが良くなっていました。後半での甘酸っぱさが、フランボワーズのソースにドンピシャでした。

これだけの種類の道産ワインを美味しいお料理と一緒に一度に飲む機会は私自身ありませんから、とても楽しかったです。
今飲むのに一番良いビンテージも考えて選んでみましたが、まず心配だったワインの状態も全て良くてホッとしました。
数ある道産ワインと品種の中から11種選ぶのは大変でしたが、それはとても楽しい時間でもありました。まだまだご紹介したいワイン達はあるのですが、それは第2弾にとっておこうと思います。
これを機に、普段自分で道産ワインを手にとって飲むことがなかなかない方々にも、道産ワインの魅力が少しでも伝わってくれたとしたら、本当に嬉しいことです。

参加者の皆様、ありがとうございました。そしてみんなで道産ワインを応援しましょう!

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2008年9月 3日 (水)

とかち野 白

先日の赤に続き、今日は十勝ワインの新しいデイリーワイン、とかち野の白をご紹介します。十勝ワインの白はほとんど私は飲みません。それは何故かと言いますと、十勝のブドウではないからです。そのほとんどが仁木町と余市町のブドウから造られています。「十勝ワインというからには、十勝のブドウで」というこだわりを持っていますが、でもデイリーなら、話しは別です。道産ブドウ100%を前面に出した、十勝の新しい白ワイン、果たしてどのように仕立てたのでしょう?
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2008年9月 2日 (火)

とかち野 赤

昨日9月1日は十勝ワインの新しいデイリーワイン、とかち野の発売日でした。これも待っていたんです。
私は十勝ワインバイザーという資格を持っているのですが、それはやっぱり「十勝ワインが好きだから」です。でも、その好きな十勝ワインはアムレンシスや清見、山幸、清舞といった池田町の独自品種から造られたビンテージもののワインです。そしてこれらはやっぱり少々お高い。そこで十勝ワインはデイリーとしてトカップを造ったのですが、これが今となっては大きな過ちだったと思います。ブルガリアの輸入ワインをブレンドして造られており、美味しくないのです。トカップはどこでも売られているため、十勝ワインの代名詞的な存在になりました。そして残念ながらトカップを飲んで十勝ワインが嫌いになった人も数多くいるのです。結果案の定出荷本数は右肩下がり。「トカップはやめるべき」と営業の方々と激論を交わしてきました。その結果ではありませんが、やっと十勝ワインも重い腰をあげ、道産ブドウのみを使った新しいデイリーワインを造り出したのです。それがこのとかち野です。大げさかもしれませんが、社運を左右するであろうこのワイン、いよいよ抜栓です。

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