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2008年8月17日 (日)

山﨑ワイナリー シャルドネ 2006

北海道三笠市にある山﨑ワイナリー。第一陣は5月にリリースされ、ここのフラッグシップとも言えるピノ・ノワールとシャルドネが第二陣として今月9日にリリースされました。今回はシャルドネです。先月北海道ワイン社のシャルドネ木樽熟成を飲んでがっかりしたこともあり、私は「北海道にシャルドネはいらない派」です。しかしそう判断するのはここのシャルドネを飲んでからでないといけません。各方面でとにかく話題となる山﨑さん。道産シャルドネの実力はいかほどに。
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産地:北海道 三笠市

ブドウ:シャルドネ 100%

色:黄色がやや強めの黄金色

香り:シードル、若干コーヒーとバニラ、ロウ

味:かすかに甘味を感じた後すぐに尖った酸味と強めの苦味に変わります。とにかく酸味が強いです。飲んで極一瞬ブドウのうまみを感じますが、また酸味に覆われてしまいます。果実味薄く、とにかく酸っぱい!余韻では根菜の味が長く続きます。北海道ワイン社のよりは美味しいですが、山崎さんの特徴でもある酸味が私には強すぎます。ぬるい位がちょうどいいです。

値段:2940円

フレンチオークを使っていますが、香りの段階で、私には樽なのか酸化なのか判断に迷います。ローストも強めな気がします。それより何より、酸味が強いです。過去に飲んだ山崎さんのワインは酸がかなり尖っていて、それが特徴かもしれませんが、長く飲むには辛いです。
飲み込んだ後に一瞬感じたうま味に将来性を感じますが、まだまだ未完成だと思いますので今後に期待です。

ここからはあくまでも私の主観的な感想で、批判覚悟で書きますが、山﨑さんのワインをまだ「美味しい」と思ったことがありません。
とにかく酸っぱい。
寝かせて飲むワインかもしれませんが、リリースした以上、その段階でもある程度美味しいと思えないと、ワイン素人の一般消費者としては納得できません。山﨑さんのピノをまだ飲んでいませんので(寝かせてます)、山﨑さんのワイン云々を語る資格もないとは思います。ですが、白は、世間で評価されているほどの味わいではないと私は思います。というか、何故そう評価されるのか、私のような素人にはわかりません。白でどれか選べと言われれば、私はバッカスを選びます。事実、すでに07バッカスは完売です。以前はリリースされればすぐに売り切れになるので急いで買ったものですが、今は扱っている札幌の酒屋さん2件ではまだかなり残っているという現実もあります。どうも話題先行で、きちんと評価されていないような気がしていて、この先ワインを良く知っている方々が離れていってしまうのではないかと心配でなりません。
もちろん私も山﨑さんを応援しています。このまま樹齢が上がって、醸造の技術も上がれば、もっと美味しいワインが出来る可能性を強く感じますし、期待しています。
ただ、山﨑さんに限らず、単一品種先にあらずで、その畑を表現するためにはブレンドしても構わない(いわゆるボルドースタイル)、そういう考えも持って欲しいなぁと思います。再度言いますが、私は白ではここはバッカスが一番だと思います。ですから、このシャルドネに数%、バッカスをブレンドして果実味に厚みを持たせれば、山﨑さんでしか造り得ない、美味しい白ワインが出来るような気がしてなりません。
これは是非、山﨑さんのところで、「山﨑ワイナリー座談会」を開催しなければなりません。

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北海道(山﨑ワイナリー)」カテゴリの記事

コメント

実は先ほど太陽ファーム、鶴沼ワイナリー、山崎ワイナリーを巡ってきました。
正直、山崎さんではピノは買いましたが、シャルドネは買いませんでした…。
「寝かせて飲むワインかもしれませんが、リリースした以上、その段階でもある程度美味しいと思えないと、ワイン素人の一般消費者としては納得できません」
仰るとおりだと思います。
しかし、あの貝殻がザクザク出てくる土地には100%シャルドネの可能性もみたいと思うのは皆さんも一緒だと思います。
ただ、リリースを待って出したいけど経営的にそれも苦しいそうなので、各種100%ワインシリーズとブレンドシリーズという「2本柱」は有りかもしれませんね!

投稿: ヤックリュ | 2008年8月17日 (日) 22時55分

ヤックリュ様
ピノ通のヤックリュさんが「美味しい」とおっしゃるので、ピノはやっぱり美味しいんだろうなぁと思います。
是非シャルドネの感想をお聞きしたいです!
「山﨑ワイナリー座談会」企画をお願いします(笑)。

投稿: アマ | 2008年8月18日 (月) 20時20分

私はまだリリース後のものは飲んでいないのですが、事前にティスティングさせていただいたときにまだ早い・・

 大手ではなくあくまでも「農家」のワイナリーですから、販売してから1年くらいセラーで寝かせてもらえないかとの話をした覚えがあります。

 中澤さんのようにブレンドもためしてよいものを得たいという試みもひとつだと思います。

>「山﨑ワイナリー座談会」企画
 山崎さん親子は どこぞの 最古の道産ワインメーカーとちがって 非常に熱心に声を集められています。

 道産ケルナー・ツバイの比較とあわせて実現できたらよいですね。可能であれば収穫・醸造が始まる9月中旬までに・・・

投稿: Taku@Hokkaido | 2008年8月19日 (火) 22時27分

Taku@Hokkaido様
やっぱり早いですよね。でもあの尖った酸が果たして寝かせて丸くなるのかも気になります。
同じ価格帯のイタリアのシャルドネと比べるとやっぱり粗すぎます。比べちゃいけないとは思いますが…。私はそれでもまだなんとか空けることができましたが、うちの妻は酸っぱくて飲めませんでした。
山﨑さんのワインが一種のブームで終わってしまわないよう願っています。

色々企画はあるのですが、何せ実行力が伴っていないもので…。いつか実現させたいですね!

投稿: アマ | 2008年8月19日 (火) 23時03分

こんばんわ^^
今回の記事は色々考えさせられる内容でした。
シャルドネは試飲でしか飲んだことがないので、
なにもいえませんが、
確かに山崎さんのところのワインはどのワインを飲んでも、
酸味が強いイメージがあります。
1年寝かせたケルナーは酸味が効いたおいしさで、
私は好きでしたが、
すぐに開けたピノノワールは私の恋人は一口で飲むのを
やめてしまうほどでした^^;
アマさんがおっしゃるとおり、購入後すぐにいただくなら、
白はバッカスが1番だと私も思います^^
ちなみにアマさんと同じような意見が出たので、
ピノとシャルドネだけ、
少しでも熟成させるため、去年から夏販売にしたそうです。

>リリースした以上、その段階でもある程度美味しい
確かに仰るとおりなのですが、山崎さんの規模だと、
なかなか経営的に厳しいのも事実だと思います。
北海道ワインさんほどの規模でも、経営的に
長熟での販売は厳しいとおっしゃってました。

そこで、アマさんも提案していましたが、
ブレンドワインの販売も一つの方法ですよね。
私は中澤さんのワインを飲んで、
ブレンドワインの素晴らしさを改めて感じました。
ただ、一般消費者たる日本人はどうしても、
「混ぜ物」というものに対して、
あまりいいイメージは持っておらず、
ブレンドしたものは「よくない・安い」
ピュアな単一品種は「よい・高い」
という負のイメージを持っていると思います。

そうした中で、今山崎さんのところでブレンドワインを
造ることが出来るのかが、非常に気になります。
あの素晴らしい畑や家族での栽培から醸造といったストーリーが、
話題先行となってしまっている感がありますが、
やはり他には変えられない素晴らしいものだと思うので、
これからも応援していきたいんです^^
ここはやはり、アマさんが旗振り役になって、
「山﨑ワイナリー座談会」開くしかないですね^^

長々とまとまりない文章で失礼致しました^^;

投稿: よし | 2008年8月20日 (水) 00時05分

おそらく、確かに評価の難しいワインでしょう。ただ、シャルドネに限らず酸が豊富なのは長熟型になる傾向があるのでこの段階で判断するのはまだ早いような気がします。
「道産ワインの夕べ」の試飲では結構良かったので、まだロット間差があるのでしょう。
小生は本州の輪郭の薄い酸のシャルドネには無い魅力を感じますし(最も評価の高い山形のよりもクリアな感じがします。合わせる料理の相性にも拠ると思います。)小生も率直に言うとまだ「農家出身」故に醸造にはもっと精進すべき所が多いとは思います。
ただ、おそらくマロラクティック発酵(管理に手を焼く発酵で間違えるとトンでも無いことになる。山形の銘ワイナリータケダさんでも「ピュア・シャルドネ」の様に敢えてマロラクティック発酵無しで酸味のパンチが利かせたのを出していて評判が良い。)で減酸してなさそうなので、必要以上に手を加えてない今の姿勢が正直でマシだと思います。

ワイナリーは一朝一夕に「化ける」ことはまずありえません。発足から間も無い時点で無茶苦茶美味しい方が却って不気味です。(苦笑)イタリアでも近年改革が進んだとはいえあれだけの素地と年月の蓄積があってこそですから、、、。
元からプロの栗沢ブランを作ったココファームさんでさえも、他がやってない10年以上も前から野生酵母での発酵を試行錯誤してものにしてきました。
確かに「消費者としての視点」も重要ですが、ある程度知識と背景を知って頂いた方が良いと思い長文ですがコメントさして貰いました。あしからず。

投稿: おっくー | 2008年8月20日 (水) 00時25分

よし様
おっくー様

貴重なご意見、ありがとうございます。
山﨑ワイナリーへの熱い思いがひしひしと伝わってきます。盛り上がってきました!

私もワイナリーの諸事情は承知していますしし、大きな可能性も感じています。
一番心配しているのが、ブームで終わってしまうことです。メディアでワイナリーを目にし、「じゃあ飲んでみよう」と、例えばケルナー05を飲んで、その酸味に「酸っぱい!」と驚き、それからは飲む気がなくなった、という方がいると思います。

Takuさんと私は十勝ワインの悲惨な歴史を知っています。一時のブームで売れましたが、結局残った愛飲家は古くから町民還元ローゼや山ブドウを飲んでいる方々です。そこで新しい消費者を増やそうと色々試みましたが、それが裏目に出て状況はもはや危機的です。微力ですが我々も働きかけ、今やっと少し新しい方向に動き出しましたが、町営じゃなきゃとっくにつぶれています。その二の前になるようなワイナリーが出て欲しくないのです。
あんなに発売日に急いで買わないと売り切れで買えなかったワイン達が、まだ山積みになっている様子を見て、心配になってしまったんです。

「寝かせたら美味しくなる」「ワイナリーにはこういう事情があるから…」というのは、素人のただの酒飲みには関係ないのです。それは十勝ワインも同じです。今飲んで美味しいと感じられなければ、ワインの消費量は上がりません。寝かせたらよいとか、ワイナリーの情報とか、それらは美味しいワインをより美味しくするためのもので、それは愛飲家の方々が追い求めればいいことです。

それを知らない素人はワインを飲んではいけないのですか?
いつからワインは一部の人だけの酒になったのですか?

家族経営で厳しいのなら、なおさら広く売れるワインも必要でしょう。それぞれのタンクから、ちょっとずつ抜いて、それをブレンドしてみて欲しいです。その結果造り手が納得できる味にならないのであれば、それは造る必要はないので仕方がありません。
このまま進んでも、きっとワインはより良くなると思います。
それまで、一般消費者が待てるかどうかなんです。

品種先にありきではなく、ワインとしての完成度がどうなのか?そこ常に考えてもらえたらなぁ、というのが私の願いです。

投稿: アマ | 2008年8月20日 (水) 21時38分

> それを知らない素人はワインを飲んではいけないのですか?
> いつからワインは一部の人だけの酒になったのですか?
個々人の志向はともかく、ちょっとそこは曲解ではないでしょうか? 小生はワインが一部の人だけのための酒だとはコメント等で一言も言ってません。

美味しいのが全てと言うのは簡単でしょう。しかし、右から左へ簡単に出来る工業製品ではなく一年に一回しか出来ないブドウです。造り手に敬意を払い、知識を深めることも時には大事だと思います。

大ワイナリーの様にバラエテイ揃えてでは無く、本格的なワイン造りを志向して行く一方で、現実に若飲み用にバッカスを提供しているのですから、決して悪いことでは無いはずです。

最初に赤の開発に集中しすぎて若飲みの白への取り組みが遅れ、輸入に手を染めて迷走してしまった十勝さんと違いワイナリーの成り立ちが異なります。また、時代の背景も異なります。同列に比較できないでしょう。


投稿: おっくー | 2008年8月21日 (木) 00時41分

おっくー様

> 個々人の志向はともかく、ちょっとそこは曲解ではないでしょうか? > 小生はワインが一部の人だけのための酒だとはコメント等で一言も言ってません。
皆さんのコメントを指して言っている訳ではありません。言葉足らずで申し訳ございません。そういう風潮にあるように感じています。私自身、「フランス知らないでワイン語っていいの?」「イタリア行ったことないのにイタリアワイン語っていいの?」と言われたこともあります。もちろん私のワイン仲間の方々にはそのような方はいません。でも色んな所で目にする記事を読むと、そう感じてしまいます。

全てが異なる十勝ワインとはもちろん比較はできません。ただ同じように祭りの後の寂しさを感じることがないようにと願うばかりです。
全国のワイナリー事情にお詳しいおっくーさんに「いやいや、山﨑さんは大丈夫!」と太鼓判を押していただければ、たとえ売り場でワインが山積みになっていても安心できます。
「そんなに酸っぱくて飲めないなら買わなきゃいいだけじゃん」という声も聞こえてきそうですが、やはりどう変わって成長していくのか気になりますし、こんな記事を書いておきながらも、今後も飲んで味を確かめて行きたいと思います。

この度はありがとうございました。

投稿: アマ | 2008年8月21日 (木) 07時32分

初めて拝見します。
素人とおっしゃっておられますが、どうしてどうして、とても素人のレベルではないコメントの数々、感心して拝見しました。

ブレンドの製品過去にありましたよ。
3年位前だったでしょうか?
おいしかったです。
呑めればよかったですね。

自分にとって美味しいと思わない、ということを仰るのは自由だとおもいますし、嗜好品の評価の本筋だと思います。
そこまでなら、ワインの知識は必要ないと思います。

ですがブレンドした方がいい、とまで踏み込むのであれば、おっくーさんのおっしゃる通り、醸造技術や醗酵についての知識がないと、空論になってしまうと思います。

酸っぱいとのこと。
どうしたら良いとお考えなんですかね?
除酸?
補糖?
MLFをかけても、酒石酸にはほとんど影響しませんし。

多くのワイン愛好家の方やソムリエなどが味の評価をすることは歓迎すべきことと思っていますが、”指南”をしようとしている文を見たととたんに私はいつも”無責任なこと言うなぁ。オレなら恐ろしくてこんなこといえないな。"と思ってしまいます。

投稿: けんたろ | 2008年10月28日 (火) 12時27分

けんたろう様

よしさんのブログでコメントを拝見しております。
拙いブログにわざわざお越しいただきありがとうございました。
私は所詮素人ですので、おっしゃる通り「美味しい」「美味しくない」程度の表現に留めておくべきかと思います。
ブレンドの意見も指南した訳ではありませんし、そもそも私はそのような立場にはありません。「ブレンドしたら美味しくなるのでは?」という素人の単純な発想です。それが単純にはいかないとおっくーさんからも教わりました。
「恐ろしくて」というのは、これもまた今回身をもってわかりましたので、今後気をつけ、身の丈にあった表現をしようと思います。
「酸っぱさ」をどう飲みやすくするか、その最善の方法は私にはわかりません。ただ私の周りには同じ感想を持たれている方が沢山いますので、もう少し飲みやすくしてくれたら嬉しく感じています。
そこが上手く伝えられない私の文章能力に問題があるのも重々承知しております。
今後ともご指導よろしくお願いいたします。

投稿: アマ | 2008年10月28日 (火) 22時06分

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