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2007年2月 5日 (月)

ブルーム ロゼ

いわゆるスパークリングワインと言われる、炭酸の入ったワインの製法には2種類あります。ワインに炭酸を充填する方法と、酵母による発酵によって炭酸ガスを発生させる方法があります。元々「シャンパン」と呼ばれるスパークリングワインはフランスのシャンパーニュ地方で生産されるもので、後者の酵母によって炭酸ガスを発生させる、瓶内二次発酵によって作られるものをいいます。
この十勝ワインのブルームは道産で唯一、シャンパンと言えるもので、瓶内二次発酵によって作られたものです。
道内で瓶内二次発酵の本格的なシャンパンが造られてるんですよ。ご存知でしたか?しかもこのロゼは清見が主原料です。
去年のクリスマスシーズンに飲めなくて、さんざん文句を言ってましたが、今回帯広で入手出来ました。これはもう、道産子の誇りです。
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産地:北海道 池田町

ブドウ:清見、他

色:クリアなルビーレッド

香り:弱いがベリー系、清見って感じです。

味:清見ですから、あの酸味を想像してましたが、意外にそれは感じません。最初に軽い甘味に苦味が続きます。果実味は感じますが、ほんのり程度です。それより何より、泡が北海道ワインのスパークリングと比べて違います。グラスのふちに集まっては消え、それでも底から沸々とわき上がり、でも口に含むと決して尖ってはいない。泡物はまだまだ勉強不足ですが、でもその違いは歴然です。ただ余韻があまりにも短く「えー、もう終わり?」ってな感じです。その分すっきり感はあって、これまたスイスイ喉を通って行きます。でも、もうちょっと余韻とアルコール感、濃さはほしいかなぁ。今後に期待大です。これは大事にしたいです。

値段:2566円

帯広に行ったときにやっと手に入れることができました。もうそれだけで満足です。これは生産数が2000本なので、実質十勝限定みたいなものです。
「なかなか手に入らない」と文句を言ってましたが、この量では仕方がないですね。

このシャンパンは主発酵を終え、ワインが出来上がった後瓶に詰め、その中にシロップ状の砂糖と酵母を入れ、二次発酵をさせます。二次発酵を終えた酵母は、もはや役割を失い、澱(おり)となって溜まっていきます。これを瓶口に集めて除去するために瓶を斜め下にむけ、1日に45度回転させます。これを約1ヶ月半、手作業で行われます。このためどうしても生産本数が限られてしまいます。
ですが今年、ジャイロパレットという機械を導入したそうです。今まで手作業で行われていた動瓶をこの機械がやってくれるそうです。このおかげで今までの倍以上の生産が可能になるとのこと。この機械の導入は日本初だそうです。
これはこれで喜ばしいことです。が、手作業のシャンパンも残して欲しいです。

今年のクリスマスこそ、これで乾杯します!

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コメント

帯広と同じ道東の町でも手に入らない、幻のようなワインですね。
今回手にすることができた部長が羨ましいです。

このワインにはビンテージが書かれてませんが、泡物は一般的にそういうものなのでしょうか。
清見の酸味が弱く感じるのは、どんな変化が起きるからなんだろう、泡の違いはなぜ・・・と不思議がいっぱいです。
勉強したことが役立っていません(涙)

日本を代表するような一本になって欲しいですね。
といいながら、「日本を代表するワイン」とは、どこ産のどんな品種から作られるものを指すのでしょう?

投稿: 副部長 | 2007年2月 5日 (月) 22時48分

副部長様
出来上がったワインの瓶に砂糖と酵母を入れてまた発酵させるので、味の個体差が生じやすいんです。しかもフレッシュなワインだとまだ酵母が生きてる可能性があるため、そこに餌となる砂糖を入れてしまうと、結局酵母数が増えますので、味わいが変わってしまいます。ですのでフレッシュなワインに古酒を混ぜます。さらにこれはロゼですので、実は白の古酒もブレンドしてるんです。発酵後動瓶して澱を除去しますが、この時にもワインの量がそれぞれ変わってしまいますので、その補正をするために酵母を入れる前のワインを入れて量・味を調整するのです。清見の酸味が弱くなるのは、結局ブレンドして薄まってること、酵母によって更に減酸されることが原因だと思います。

この泡が人工的な物ではなく、自然が産み出したものだと思うと、泡が本当に生き物のように見えてしまいます。先人の知恵ってすごいですね。

投稿: アマ | 2007年2月 5日 (月) 23時10分

なるほど、ブレンドでの調整やビンの中でいろんな変化が起こっているのですね。
解説、ありがとうございました。
ワインは本当に「生き物」ですね。
もっと自然の恵みに感謝しながら味わおうと思います。

投稿: 副部長 | 2007年2月 5日 (月) 23時39分

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