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2007年1月10日 (水)

トカップ 赤

十勝ワインバイザーになってから、飲んだ十勝ワインはヌーボだけ。
「バイザーがそれじゃダメでしょ!」とお叱りをうけそうな…。
なので、原点に返って飲んでみました。十勝ワインのポピュラーなベーシックワイン、トカップです。味は知らなくても名前やラベルは酒飲みの道産子なら知ってるでしょう。
普段いくらテーブルワインでもノンヴィンテージワインは飲まないのですが、やはりこの味は知っておかないといけないと思い(お金もなかったので)飲んでみることにしました。

ちなみに、国内のワイン団体の自主基準によりラベルの記載には以下のような意味を持たせています。

国内産ワイン・輸入ワイン使用
国産ワインをメインに、輸入ワインをブレンドしたということ。逆の場合もあり。

品種名がある場合
1つの品種を75%以上使っているということ。

ヴィンテージがある場合
同じ収穫年のブドウを75%以上使っているということ。

となってます。
トカップの場合、ビンテージや品種名はありません。また裏ラベルを見ると「輸入ワイン・国内産ワイン」と書いてあります。
すなわち何年収穫の何のブドウを使っているかわからないのです。しかもメインは輸入ワイン!
知ってました?
Photo_6










産地:?

ブドウ:?

色:黒みをおびたルビーレッド

香り:ベリー系だが弱い

味:まず軽く甘味を感じます。この時点で清見やアムレンシスじゃないのは明らかです。その後弱めのタンニンと酸味を感じ樽臭が若干鼻を抜けます。余韻で薄い果実味が現れますが長続きしません。上手くごまかしたワインです。でもテーブルワインとして考えれば飲みやすい赤ワインですよ。

値段:近所のスーパーで985円

ネットでトカップを検索しても、本を見ても、このトカップは「十勝ワインを代表する…」と表現されてます。
とんでもない!!
十勝ワインを代表するのはあくまでも清見とアムレンシス、そしてその子供たちです。
あの強烈な酸味があってこそ十勝のワインなんです。
輸入ワインで十勝ワイン?冗談じゃありません。
こういう姿勢が気に入りません。
コストのかかる高級ワインを造るためには安価なワインを多売して利益を出さないとやっていけない事情はよくわかります。
でも、これは酷すぎ。
それならヌーボのように、MC法で清見から造られた樽熟なしのフレッシュなワインを出すべきでしょう。実際ヌーボの法が美味しいです。
清舞、山幸の収穫が安定して軌道に乗ればまた違った展開になるかもしれません。
それを望みます。

十勝ワインを知れば知るほど、応援したくなるし、それが故に苦言も多くなります。
世界に誇れる池田の独自品種を、十勝の個性をもっと大事にして欲しいものです。
このままじゃいけませんよ。

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北海道(十勝ワイン)」カテゴリの記事

コメント

トカップ、そういえばどのブドウを使っているか知らなかったな・・・。
輸入ブドウを多く使用しているとは衝撃でした。
十勝の看板ブドウ(!?)清見やアムレンシスがあるのに、売り上げのための手段ですか。ちょっとがっかりしました。
収入を確保するためにも、十勝ワインをどんどん広めていかなければ・・・
我々、十勝ワインバイザーの使命ですね。
頑張ります!

投稿: 副部長 | 2007年1月10日 (水) 23時52分

副部長様
そういえば「熟成トカップ特別蔵出し」というのがありましたね。1999年ビン詰めして7年寝かせたものです。最初は興味ありましたが、トカップを飲んだら、なんとなく結果が見えてしまったので…。
そもそも普段売ってるものが何年ビン詰めなのかすらわかりません。
もしからしたら店頭で5年とか置かれている可能性もありますよね。そんなにバカみたいに売れてるワインじゃないですし。
それなら私としては池田町限定のシェーヌを蔵出しにして道内限定で販売して欲しいです。

投稿: アマ | 2007年1月13日 (土) 09時34分

東京の東急デパートで清見を見つけました!
他にも置いているか調査いたします(笑)

投稿: 副部長 | 2007年1月14日 (日) 22時31分

 昔の記事を引っ張り出しますが、私もトカップの輸入ワイン・国内ワイン使用の件 同意見です。

 道産他社が 道産ぶどうのみで ほぼ同価格帯で販売しているにもかかわらず、なぜ十勝だけできないのか。第1回目のワインバイザー試験で、お客様にお勧めするコメントで、アマさまが書かれていることとほぼ同じ内容を書きました。

 ちなみに「熟成トカップ特別蔵出し」ですが、これが思った以上に良かったんです。ワインバイザー研修ティスティングで、清見・清舞よりも高評価になっちゃったんですよ。

投稿: Taku@Hokkaido | 2008年3月12日 (水) 00時15分

Taku@Hokkaido様
この件は十勝ワインの安井さんとメールで激論を交わしたことがあります。
・道産ぶどう100%でできないのは原料供給体制が不十分
・情報公開は必要だが、物作りである以上は企業秘密はある
とのことでした。

ここでご紹介した余市ワイン・エルムゴールドの赤は輸入ワインを使用しています。国はわかりませんが、品種はきちんと表示しています。それだけでも消費者としては安心度が違うんですけどね。それよりも企業秘密が大事だとは、誰のために何のためにワインを造っているのか疑ってしまいます。
「何故売れないのか?」本気で考えて欲しいです。

投稿: アマ | 2008年3月12日 (水) 17時40分

結構 この件で激論かわしているのですね。

 私は十勝ワインバイザー&地元在住ですが、道産ワインバイザーだと公言し、他社をより応援していますし。

 そんな中うれしいニュースが届きましたので、トラックバックさせていただきました。

 アマさまの意見などもあって、少しは進化するということでしょうか?

投稿: Taku@Hokkaido | 2008年3月19日 (水) 20時44分

Taku@Hokkaido様
トラックバックがされていないようです。
が、記事を確認しました。
やりましたね!私なんかは苦言数回ですから、やはり10年の力でしょう!
どんな味か楽しみです。

十勝ワインはこういう情報をいち早くメールで我々バイザーに知らせてほしいんですけどねぇ…。苦言。

投稿: アマ | 2008年3月20日 (木) 11時39分

道産100%の1000円台ワイン(1300円らしいが)は とかち野に決まりました。

 先日のワイン城新レストランオープン日に、町長・所長・製造課長と食事した際、バイザー研修でティスティングさせてほしいとお願いしたんです。

 そうすると今回のティスティングに追加していただけたようです。楽しみにしています。

 アマさま 副部長さまはご参加される予定でしょうか?

投稿: Taku@Hokkaido | 2008年5月 2日 (金) 23時26分

Taku@Hokkaido様
1日に十勝ワインからメールをもらい、その時にとかち野のテイスティングが追加になったのを知りました。
Takuさんのお口添えのおかげだったんですね。ありがとうございます。
しかし、残念ながら私は参加できません(涙)。
とかち野はどんな感じに仕上がっているのか、とても気になります。
ご報告お待ちしております!

投稿: アマ | 2008年5月 3日 (土) 07時34分

帰省中に山幸2001を見つけたので購入し、実家に眠らせてきました。セラーはありませんが、道東の涼しい町なのできっと保管状況は良好かと思います…。ゆっくり帰った時に開けたいと思います。

Taku@Hokkaido様
今回のバイザー研修は残念ながら欠席です。まだ一度も参加できていないんです(涙)
とかち野のリリースは今から待ち遠しいですね。どこでも手に入れられるリーズナブルな十勝ワイン新商品。応援します!

投稿: 副部長 | 2008年5月 7日 (水) 22時00分

私も十勝ワインバイザーです。よろしくおねがいいたします。

ひとあし早く、8月30日に「とかち野」を入手して飲んでみました。十勝ワインらしいワインだと感じましたし、日常気軽に飲むワインとしても充分だし、プレゼントやお土産として持っていっても恥ずかしくない、と確信しました。

私もトカップについては以前から疑問を感じておりましたし、十勝ワインに関して、同じようなご意見をお持ちの方がいらっしゃることに安心いたしました。

ぜひ私のブログも覗いていただけると幸いに存じます。

投稿: 管理人@北海道☆風の時刻表 | 2008年9月 3日 (水) 00時40分

管理人@北海道☆風の時刻表様
コメントありがとうございます。
私も同意見の方がいらっしゃるのを知り嬉しく思います。ブログも拝見させていただきました。鋭い切れ味ですね!
醸造方法云々までは必要ないですが、個人的には06と07のワインをブレンドしていることは公開して欲しかったと思います(余市もそこまで今はやってますから)。その点まだ「消費者の安心」よりも「企業秘密」を重視する体制なのが残念です。国産100%なんですから正々堂々と胸を張ってオープンにしてもいいと思うのですが…。まずは大きな一歩を踏み出しましたので、これからも応援します!

投稿: アマ | 2008年9月 3日 (水) 06時29分

私も同意見です!
十勝ワインを代表するワインと言えばアムレンシスや清見、清舞のようにブドウ作りから池田町を含め北海道で行っているワインこそ代表作だと思います。どうしても価格感先行でトカップのイメージが強いですよね。

投稿: Bar.imo | 2013年9月21日 (土) 11時26分

世界に誇れる池田の独自品種だって?
とんでもない(笑

前にロイヤルホストで北海道フェアをやっていたので十勝ワインをいただきましたが、香りのボリュームも余韻もあったものじゃない。
値段の安さと飲みやすさからテーブルワインなのは分かりますが、わざわざ「清見」なんて大層な名前は必要ない。
そもそもアレはセイベルでしょう。
清舞だってそのセイベルとアムレンシスを交配させただけ。それを堂々と代表呼ばわりしていいんでしょうか。

いくらお金を使って宣伝を頑張ってみても、商品が曖昧では本当のファンはつきませんよ。ワインに慣れない人や観光客が面白がって買うだけ。

十勝ワイナリーが何haあって従業員が何人いるか分かりませんが、ワイナリーはあくまで農業であって金儲けをするための企業団体ではないんです。
北海道の金欠を補いたいのは分かりますが、一番大切なワインの愛が足りないんじゃないでしょうか?

だから9年経った今でも十勝ワインはワインじゃなく、葡萄酒なんですよ。

投稿: | 2016年10月13日 (木) 01時27分

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